淺井院長インタビュー

Director interview

淺井院長が獣医師になったきっかけ

私が当初入学した大学は獣医学部ではありませんでした。
その大学では、「カヌースラローム」という激流下りの競技に出会い、他の選手以上にたくさん練習し、国体に出場してからはオリンピック出場を目指すほど没頭し、合宿所にこもり、練習に明け暮れていました。
そして時間が経ち、大学卒業を迎え教員になる予定でしたが挫折をしてしまい将来の道が閉ざされてしまいました。1つの夢が破れ、改めて自分の人生を見直す機会が生まれました。
過去の自分を振り返ると小学校のタイムカプセルに入れていた、「獣医師」という3文字が自然に浮かびました。
そこで時を忘れる程、勉強をして幸いなことに酪農学園大学という獣医師になれる大学に編入学することが許され、もう1つの夢「獣医師」になる夢を叶えることが出来ました。
そして今は過去の挫折を乗り越え、周りの人たちに恵まれて、こうして人と大好きな動物を助けられる「獣医師」でいることをたいへん誇りに思います。
今、考えてみると教員にならずに神様がお前は「獣医師」になれ!!と新たな道を作ってくれたのかもしれません。

淺井院長の詳しいご紹介

開業へのきっかけ

当時は開業することが「獣医師」の一人前の証でした。
私は国家試験合格後、少しでも早く社会の役に立ちたいと思い、ヒトよりも努力し開業を目指していました。そんな私が辿り着いた動物病院は様々な経験をさせてくれるところで、私のプランと合致し、そこに就職を決めました。また、昼夜問わず勉強しました。
おかげで獣医師となり、約3年で今の病院を開業することが出来ました。このスピードで開業をさせてもらった、両親と前職の病院には感謝でしかありません。

開業からの変化

獣医業界でも時代の早い流れと変化を実感しています。開業当時は、ただ獣医師としての責任を全うしようと時間を惜しまず、一心不乱に身を粉にして診察してきました。
おかげさまで患者様が増え、1人で診療を行うことに限界が来る時がきました。
そして徐々に従業員を雇用していくことになりました。
当時の私は、働いてくれている仲間がいる環境の変化に気づかずに、1人で全力疾走していた時代と同じスピードで仕事をしてしまいました。
そんな中、ふと、後ろを振り返ると従業員がついてきていないことに気がつきました。これをきっかけに約10年で病院の成長に合わせた従業員の為の働き方改革として、労働環境の改善や勉強ができる環境作り、強固な組織作りなどを進めてきました。
従業員ファーストが、動物ファーストと飼い主様ファーストに繋がるという考えは今でも変わりません。

淺井院長の詳しいご紹介

休日の過ごし方

なかなか私自身、長期の休みは取れませんので、年に数日、大自然に囲まれた温泉(野湯)に行くことを趣味にしています。
そして病院のスタッフで結成した「キャンプ部」のメンバーと一緒に、大自然の中の前人未踏の秘湯に行ったり、テントで寝たり、まさにキャンプをして楽しんでいます。
また講演依頼があった場合に、全国をまわる機会があるので空き時間に世界を知るための観光をしたり、腕はたいしたことはないのですが、年に数回、ゴルフやロードバイクもできます。

経営理念

「人と動物の健康を強く想うことで、人と動物を幸せにするお手伝いをします」という経営理念を掲げ毎日、朝礼で従業員全員で唱和をしています。
「人」というのは飼い主様は勿論、お取引のある業者様、一緒に働く仲間とその家族のことを指しています。
病院の高度医療だけでなく、病院に関わる人を幸せにすることを目標にしているので動物を幸せにするのは当然であり、全ての生き物の幸せのスパイラルになるよう今後も努力していく所存です。

経営方針

お互い様の世の中なので、相手の気持ちになって謙虚さ持って人に接するようにと従業員には日々、伝えています。
業務的なサービスを超えた行動を目指し、困っている人を無償の愛で助けられるホスピタリティ精神を持った行動をこれからも目指していきます。

自院の診療方針

人として信用してもらえる、話のわかる獣医師になることを何よりも大切にしています。
飼い主様が獣医師から診療内容などについて十分な説明を受け理解した上で飼い主様自身が同意され動物、飼い主様にとって最も良い治療をしていきます。
飼い主様に、人として信じてもらえないのは決して良い獣医師ではありません。
当然、海外や日本の学会や様々な勉強会に参加して、知識や技術を高めることも誰よりも行なっています。

自院の特徴

日頃から愛のある診療を心がけており、「何かあった時にすぐに連れ行ける安心出来る病院」にしたいと考えています。
その気持ちで開業当時から「年中無休・24時間救急対応の病院」にしており飼い主様に寄り添った病院になっていれば光栄です。

淺井院長の詳しいご紹介

女性の働き方について

全国の動物病院で3年以上勤務し続ける女性獣医師は非常に少なく、大きな課題として取り組んでいかなければいけないと日頃から強く感じています。当院だけで解決する問題ではなく獣医業界全体で考えなければいけません。
当院では制度はもちろんですが、結婚、出産後でも安心して戻れる環境作りしております。
現在でも出産、育休後に復帰された女性の獣医師が勤務しております。その従業員に合った、フレキシブルに働けるように配慮しています。

飼い主様の方々にいつも伝えていること

獣医師は専門知識の引き出しを持っている点で飼い主様と違いますが、根底では「動物が好き」という飼い主様と同じ気持ちであるということを肝に銘じて、心に寄り添うようにしています。

淺井 亮太(あさい・りょうた)

株式会社テリア 代表取締役
動物医療センター もりやま犬と猫の病院 院長

●経歴
愛知県出身
日本大学農獣医学部
酪農学園大学獣医学部卒業

淺井院長の詳しいご紹介

淺井 亮太

Copyright©もりやま犬と猫の病院 All rights reserved.