Gastroenterology
Information
消化器疾患は口から食道→小腸→大腸→肛門までの消化器に起こる病気です。
症状としては下痢や吐き戻し、食欲不振、どこか元気がない、じっとしているなどです。
下痢で注意すべき時はひどい下痢や長期間続く場合です。若齢期や高齢期の動物では体の抵抗力が落ちている場合があるので全身状態が悪化する場合があります。
下痢をした場合は回数や固さ、食べたものを記録しておき、実際のうんちも保存して病院へ持って行きましょう。
嘔吐で注意すべき時は、何度も吐く、吐いたものに血が混じる、吐いた後ぐったりしている、吐こうとしても吐けなく苦しそう。こんな時は受診をおすすめします。
もちろん、判断が付きにくい場合もあると思います。その時は動物病院へいつでも相談してください。
以下では特に多い消化器疾患を3つ紹介します。
Sick & Treatment
何度も吐く、下痢が出る、便が出ない、食欲低下などが見られます。
犬でも猫でも起こります。
薬物、犬や猫が食べてはいけないもの(例: タマネギ、チョコレートなど)、プラスチックの固形物などを誤食したすぐ後であれば催吐処置を行ない、胃内の異物を吐かせます。
吐き出せない場合は内視鏡を用いた異物除去手術や開腹手術をすることもあります。
数時間〜半日以上経過している場合は胃から腸内へ移動していることが多いため、超音波検査で異物を特定したり、CTを用いることもあります。異物が確認されれば開腹手術にて異物を取り除きます。
食欲低下、下痢、嘔吐、便の回数が多い、ゼリー状の便が出る、黒い血混じりの便が出るなどの症状が見られます。
季節の変わり目やストレスで起こることがあります。フードの変更や新しいおやつをあげることでお腹を壊すこともあります。また、食事に対するアレルギーによって胃腸症状が出ることもあります。
若齢や免疫力が低下している高齢の動物では寄生虫症により症状が出る場合があります。また、ホルモンの病気によって症状が出ることもあります。
原因により治療します。軽い症状であれば整腸剤や悪玉菌を減らす抗生剤、消化性の良い食事療法や、アレルギーの場合はアレルギー用の療法食への変更などで治療します。寄生虫が原因の場合、駆虫剤を使いお腹の虫を退治します。
ホルモン疾患が原因の場合はその治療も並行して行います。
慢性的な軟便、下痢症状を呈します。
吐き気や体重の減少や食欲不振がみられます。
明らかな原因は特定されていません。遺伝的要素や食事環境、免疫異常が関与していると言われています。
低脂肪食へ変更したり、抗菌剤を使用し症状が改善するかを確認します。
診断として、内視鏡を用いて胃や腸の生検を行ったりCTを用いることもあります。実際に開腹をし、腸の一部を採取することもあります。IBDと診断した場合はステロイドや免疫抑制剤による治療を行います。
動物医療センター もりやま犬と猫の病院
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