Otorhinolaryngology
Sick & Treatment
耳の疾患で最も多いのが外耳炎です。
外耳炎の主な症状には
・よく耳を振っている
・耳の辺りを掻いている
・耳から汚れが出てくる
・耳が匂う
などがあります。
外耳炎は様々な要因が複雑に絡んで発生するため、特に治りにくい頑固な外耳炎に対しては、外耳炎を引き起こしている原因を特定して治療を行うことが大切になります。根本治療ができていないと外耳炎を繰り返すことになってしまいます。
外耳炎の発生に関わる因子は大きく4つあると言われています。
それは主因、副因、増悪因、素因です。
それだけで外耳炎を発症することが可能な因子
・ミミダニ
・犬アトピー性皮膚炎
・食物アレルギー
・脂漏症
・分泌腺異常
・異物(毛やノギなどの植物)
・甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症
主因によって外耳炎が起こった後に二次的に生じる因子で、単独では外耳炎になりにくいもの
・細菌
・マラセチア
外耳炎が起こった後に発生する耳の構造変化で、外耳炎を重症化させる因子
・耳道の腫れや狭窄
・耳垢過多や上皮移動障害
・分泌腺の拡張や炎症
・鼓膜の変化
・耳道周囲の石灰化
・中耳炎
この増悪因子の管理を並行して行うことが大切です
外耳炎の発症リスクを高める因子
・耳毛が多い(ミニチュアシュナウザー、トイプードルなど)
・垂れ耳(ミニチュアダックスフント、シーズーなど)
・狭い耳道(フレンチブルドック、パグなど)
・高温多湿
・水の中によく入る
・耳道内ポリープ
・中耳炎
・免疫力の低下
・耳掃除のやりすぎ
ビデオオトスコープ(耳道内視鏡)
・植物、耳毛などの異物を取り除く
・耳道内のポリープや腫瘍をレーザーで切除する
・耳の中を徹底的に洗浄する
といった処置が可能となり、上記のような外耳炎の原因を取り除くことができます。
治らない外耳炎の原因に中耳炎がありますが、中耳炎の有無や鼓膜の奥に腫瘍が無いかどうかの確認にはCT画像検査が有用です。
外耳炎に関しては耳の洗浄や点耳薬を使ってすぐに治ることが多いですが、中には治りにくい外耳炎に遭遇することもあります。上記の検査、治療には鎮静処置や全身麻酔が必要になりますが、主因をしっかり取り除くことにより外耳炎をしっかり完治に導くことができます。
犬と猫の病気の中で、皮膚と耳のトラブルが一番多いと言われています。中には治りにくかったり、再発を繰り返したりする病気も多くあります。しかし、皮膚疾患と耳疾患の診療には、とても時間がかかります。
それは
どんな症状で悩んでいるか。
どんな治療を受けてきたか。
外耳炎の原因は何なのか。
どんな薬を使うべきか。
などお話しする内容がとても多く、また、耳の汚れを取るために鼓膜付近の汚れまでしっかり丁寧に洗浄する必要があるからです。
当院ではしっかりお話をお伺いし丁寧に診る事により、多くの皮膚疾患・耳疾患の子へ適切な診断をし、最適な治療法をご家族の方と一緒に考えていきます。
適切な診断と、最適な治療法の為に、皮膚疾患・耳疾患の初診には30分間隔の完全予約制の診察枠を設けております。(再診の場合は通常診察となります。)
治らない皮膚と耳のトラブルでお困りの方やセカンドオピニオンの際はぜひご利用ください。
診察日:火曜日の15:00〜18:00まで(1枠30分)※完全予約制
ご予約可能日は予約カレンダーでご確認ください。
対象:皮膚・耳疾患初診のワンちゃんネコちゃん限定
担当獣医師:飯田 惇一
「皮膚科初診外来」予約ページよりご予約ください。
※ご予約は承認制です。内容確認した後、予約「確定」もしくは「キャンセル」となった場合に、再度メールが送付されますのでご確認ください。
052-739-1299
※お電話でのご予約は、診察時間内にお願いいたします。
(診察時間外は、救急のお電話を優先としております。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。)
【ご注意点】
・ご予約はWEBの方が優先となります。
・1ヶ月前からのご予約が可能です。
・1頭1枠でご予約ください。
・皮膚と耳のトラブルが初めてでない子(再診)の場合は、通常診察での受診をお願いしております。
当院HPからのご予約、通常の診察時間でのご予約・ご来院をお願いいたします。
動物医療センター もりやま犬と猫の病院
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