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2025.06.07
動物看護師
こんにちは
愛玩動物看護師の足原です。
皆さんはワンちゃん・ネコちゃんと毎日を過ごす中で、おしっこのこと、気にしていますか?実は、犬や猫の泌尿器(おしっこに関わる臓器)はトラブルがとても起きやすい部分です。でも、飼い主さんのちょっとした気づきやケアで、大きな病気を未然に防げます。今回は、初心者の飼い主さんにもわかりやすく、泌尿器トラブルの予防と対策をまとめました。
💡泌尿器ってどこを指すの?
泌尿器とは、「腎臓」「尿管」「膀胱」「尿道」など、おしっこに関わる臓器のことです。
尿を作って体外に排出するまでの大事な働きを担っています。
🚨こんな症状、見逃さないで!
愛犬・愛猫にこんな様子はありませんか?
•トイレに行く回数が増えた
•おしっこが少ししか出ない
•血が混じっているように見える
•トイレでじっと固まっている
•トイレ以外の場所で粗相する
•おしっこがキラキラして見える
•なんだか元気がない、食欲がない
これらは、泌尿器トラブルのサインかもしれません!
🐕犬によくある泌尿器のトラブル
🔹膀胱炎
•頻尿、血尿、トイレの失敗などが症状
•原因:細菌感染や結石、ストレスなど
🔹尿路結石(ストルバイト・シュウ酸カルシウムなど)
•尿に結晶ができ、痛みや出血、詰まりを起こす
•特にオス犬に多い
🔹慢性腎臓病(高齢犬)
•おしっこの量が増える・減る、水をたくさん飲むなど
•初期は気づきにくいので注意
🐈猫によくある泌尿器のトラブル
🔹特発性膀胱炎(ストレスが原因のことも)
•若い猫によく見られます
•トイレで力む・血尿・排尿姿勢のまま固まるなど
🔹尿道閉塞(特にオス猫に多い)
•命に関わる緊急事態!
•尿が出ない、嘔吐、元気がないなどのサインにすぐ気づいて
🔹慢性腎臓病(高齢猫)
•食欲不振、体重減少、元気がなくなる
•猫は症状が出にくいため、定期検査が重要
🏡 飼い主さんにできる!泌尿器トラブルの予防法
✅ 1. 水をたっぷり飲ませよう!
•おしっこが薄まることで、結石や炎症の予防に。
•「あまり飲まない子」にはウェットフードや水に風味をつける工夫を。
✅ 2. トイレはいつも清潔に!
•トイレが汚れていると、我慢したりストレスになったり…
•毎日掃除して、猫なら頭数+1個トイレを用意してあげましょう。
✅ 3. ストレスの少ない生活を
•環境の変化、来客、音など…動物たちはとても敏感。
•静かで安心できる場所をつくって、なるべく「いつも通り」の日常を。
✅ 4. 定期検診を受けよう!
•年に1~2回の尿検査や血液検査で、病気の早期発見ができます。
•シニア期(7歳以上)になったら特に大切!
*当院では誕生日月に受けれるバースデー健診(血液検査、エコー、レントゲン、心電図、便検査、尿検査含む)を実地しております。(要予約)
🍽️ フードも大事!
泌尿器トラブルを防ぐ専用フードやサプリメントもあります。
獣医さんと相談して、その子に合った食事を選んであげましょう。
「いつもと違うな」と思ったら、迷わず病院へ!
泌尿器の病気は、見た目では気づきにくいものが多いですが、早めの対処でぐんと治りやすくなります。「うちの子は元気だから大丈夫」ではなく、いつもとの違いに気づいてあげることが、何よりの愛情です。
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