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2021.10.14

獣医師

秋にも注意!マダニ予防

こんにちは!獣医師の吉ヶ崎です。
気付けば10月に入り、今年もあと2ヶ月ほどですね。
月日が過ぎるのは早いものです。
私は最近、YouTubeをみながら筋トレに励んでこれからの冬の寒さに負けない体作りをしております!継続は力なりですので地道ですが続けていこうと思います。

 

さて、だんだんと気温も涼しくなってきて過ごしやすい日が増えてきましたが、この季節にも気をつけたいのがマダニの寄生による感染症です。

マダニの活動が活発になるのは主に春から秋ですが、
涼しくなってレジャーに出かけたり、お散歩に行きやすくなりお外に出る機会が増えるこの季節は、わんちゃん猫ちゃんにマダニが寄生する可能性も高まります。

 

マダニに吸血されると皮膚炎や貧血を起こすだけでなく、マダニによって感染症を媒介する可能性もあります。
マダニの吸血によって引き起こされる感染症には
・日本紅斑熱
・バベシア症
・ライム病
・重症熱性血小板減少症(SFTS)
などがあります。

今回は「重症熱性血小板減少症(SFTS)」について少しお話をしたいと思います。

この病気は主にウイルスを保有したマダニに咬まれることによって感染をし、発症すると発熱や消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛等)、白血球減少、血小板減少などの症状がみられます。
また、マダニに咬まれウイルスに感染したペットや野生動物を介してヒトに感染することもある、いわゆる人獣共通感染症です。

比較的新しく発見されたウイルスで西日本を中心に発生していましたが、近年各地に感染が広がってきています。
東海地方でも多く確認がされており、お隣の静岡県では2020年までは未確認でしたが、2021年になってから感染事例が急増しています。
愛知県ではSFTSの発生はないと思われていましたが、今年7月に初めて人での感染事例が確認されており、県内でも今後感染が拡大してくる可能性が懸念されています。

また、人や動物での感染が確認されていない地域でもウイルスを保有するマダニは確認されている場合があるので、注意が必要です。

この病気に対しては対症療法が基本となり、確立した治療法はありません。

これらの病気を予防するために大事になってくるのがわんちゃん猫ちゃんへの定期的な駆虫です。
予防薬・駆虫薬にはおやつタイプ、スポットタイプなど様々なものがあります。それぞれわんちゃん猫ちゃんに合ったものを選んであげてください。
当院でも様々な種類の用意がありますので、お気軽にご相談ください!

 

他にもマダニ対策として、お散歩やレジャーから帰ったらマダニがついてないかどうかチェックしてあげることも重要です。
マダニが付きやすい皮膚の薄い耳まわりや、胸、内股、おしりなど毛が薄い部分を中心にチェックをしてあげましょう。

また、マダニを見つけた際は無理にとらずに病院で適切な処置を受けましょう。
無理にとってしまうとマダニの頭部が残ってしまい、化膿してしまう原因になってしまいます。

涼しくなってフィラリアやノミダニの予防は油断しがちですが、定期的な投薬をしてあげることで病気になるリスクを減らしてあげましょう!

こちらはノミ・ダニの予防薬を喜んで食べる我が家のわんこです!

  1. 最後に、、、
    現在当院では秋の健康診断キャンペーンを行っています!
    結果に応じてその子にあったフードのプレゼントなどの特典もあります。
    この機会に大切な家族の健康チェックをしてみてはいかがですか?
    詳しくは受付ブログに記載しておりますので、そちらをご覧ください!

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