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2021.10.31

動物看護師

関節症について

初めまして✨
今月は動物看護師として勤務しております、木口舞が担当させていただきます!
よろしくお願い致します😀

明日から11月に入り、今年も残り2ヶ月となりました。
寒さも厳しくなって参りましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
空気が乾燥してくる冬は風邪を引きやすいので、体調にはくれぐれもお気をつけください。

 

さて、今月は「関節の病気」についてのお話をさせて頂きたいと思います。
皆さまも「冬は関節が痛くなる…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はワンちゃん達も私たちと同様、気候によって「関節が痛くなる」ということもあるのです。
冬になると気温が下がることで身体が冷えてしまい、気圧の変化などの影響も加わり、血行が悪くなります。
血行が悪くなると、身体は痛みに対して他の季節と比べ敏感になり、関節の痛みなどの症状が出やすくなります。

 

代表的な関節の病気として…
【膝蓋骨脱臼】
膝のお皿である膝蓋骨が正しい位置から外れる(脱臼)ことを膝蓋骨脱臼と言います。(通称パテラとも呼ばれます)
診察にいらっしゃった時に獣医師から「後ろ足が外れやすいですね」というお話があった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に、トイプードル、ポメラニアン、チワワなど小型犬に多く見られる疾患です。仔犬の頃から発症することもあります。

【前十字靭帯断裂】
膝の十字に交差した靭帯の前側である前十字靭帯が切れる疾患です。
肥満によって膝への負担が大きくなり、切れやすくなることもあります。また、不慮の事故などによってこの靭帯が切れることもあります。
体重の負担がかかりやすい大型犬や超大型犬にみられる傾向にあります。

 

童謡「雪」(ゆうきやこんこ♪から始まる有名な歌)の歌詞の中に「犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる🎶」というフレーズがありますが、
皆さんのワンちゃんはいかかでしょうか?最近はお家で暮らしているワンちゃんも多く、ソファなどから飛び降りたりすると、関節を痛めてしまうことがあります。
またお外にいるワンちゃんでも、冬は運動量も減り、関節が温まっていない時に急に走り出したりすると関節を痛めやすいので注意が必要です。
高齢のワンちゃんや太り気味のワンちゃんは特に気にかけてあげてください。

 

そこで・・・お家でもできる予防法を紹介したいと思います。

①フローリングに「滑りにくいマット」を敷く
お家の床が滑りやすいフローリングだと踏ん張りが効かず、歩いたり走ったりする際に体に負担がかかってしまいます。
また滑って転ぶと怪我に繋がることもありますので、ワンちゃん達が歩く床にはマットを敷いてあげると体への負担が和らぎます。

②ステップをつけて「段差」をなくす
段差の上り下りも関節に負担がかかります。
可能な限りステップをつけて段差をなくす、もしくは抱っこで移動することで負担を軽減することが可能です。

③ホットタオルなどで「関節」を温める
お家で遊ぶ前やお散歩に行く前にホットタオルなどを使い、関節や足先を温めてあげると快適にお散歩などができます。

④病院で「定期検診」を受診する
ワンちゃん達の体調が悪い時やワクチンの時だけでなく、爪切りだけや耳掃除だけでも構いません。
定期的に病院で体重などを測って健康状態を把握しておくのも予防のひとつですので、ぜひお気軽に当院にお越しください。

もしワンちゃん、ネコちゃんの歩き方に違和感があったり、触ると痛がる、
抱っこしようとしたら「キャンと鳴く」などの症状が見られたら病院までご相談ください。

 

また、当院では毎月第4土曜日に飼い主さんに向けて「ライフアップセミナー」を行っています。

セミナーでは関節、心臓、歯、泌尿器、皮膚、腫瘍についてお話させて頂いております!

次回11月27日のライフアップセミナーのテーマは「心臓」となっています。

事前予約制ですので、興味のある方はぜひ直接受付、もしくはお電話でお申し込みください。

 

最後に、愛犬のティアモを紹介致します!

 

私にとってティアモは妹のような存在で、仕事が休みの時は一緒にお昼寝をしたりと、沢山いやされています😊

大切なご家族の些細な変化に気がついたらぜひ病院にご相談ください!
皆さまとワンちゃん、ネコちゃんのご健康を心より願っております。

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