Workstyle
動物病院のお仕事ってどんな感じ? 診療時間以外はどんなことをしているの? そんな疑問にお答えして、スタッフ達の一日の仕事の流れをご紹介させていただきます。 「年中無休で365日、飼い主様のかけがえのない家族の命を支えているのだ」 という誇りと喜びを胸に、私達スタッフは今日も元気に働いています。
出勤
さあ、今日も忙しい一日が始まります。一日に100~200組の飼い主様にご来院いただいているもりやま犬と猫の病院では、獣医師、看護師、受付、事務、トリマーなど総勢80名余のスタッフが働いています。
オンライン受付開始
携帯、スマホ、PCから診療予約をしていただける受付システムの受付開始時刻です。受付スタッフが真剣に画面をチェック、今日もどんどん予約が入ってきています。
朝礼・カンファレンス
出勤スタッフ全員が集合して朝のミーティングを行います。入院の子やホテルでお預かりしている子の状態、本日の診察・手術予定などの打ち合わせを行って、情報を正確に共有します。
外来診療スタート
飼い主様が次々とお越しです。診察室での診察内容によって、必要な処置や検査を処置室で行います。スタッフ一人一人がきびきびと動きながら、飼い主様と的確なコミュニケーションをとることが求められます。
午前の外来終了
お昼をまわり、そろそろ午前の部が終了です。最後の飼い主様の診察が終るまで、関係スタッフの仕事は続きます。手が空いたスタッフからお昼休みに入ります。
お昼休み
スタッフルームでお昼を済ませ、小休止です。 午後の診療は16時からですが、 それまでの時間帯にやるべき仕事がたくさんあります。
診察時間外は各種手術を行える貴重な時間帯となっています。執刀医とサポート医、看護師のチームワークのもと、動物の全身状態、機器関係、すべてを万全の状態に整えて手術に臨みます。手術中は麻酔モニターをモニタリングしながら、微細な変化にも即時対応しなければならないので一瞬たりとも気が抜けません。
午前の診療でお預かりした子の精密検査もこの時間帯に行います。 入院中の子の検査も同様です。
ICUで集中治療中の子は常時目を離さずチェックしていますが、それ以外の入院の子のお世話ももちろんこまめにする必要があります。患部の状態、輸液の状況など、細かな観察で小さな異常や変化を発見するのも看護師の大切な仕事です。
見回りと健康状態の確認、うんち汚れを清潔にしてケージを掃除、タオルも洗濯、散歩が必要な子は散歩、飼い主様がお迎えに来る子は帰り支度など色々です。
当院で供血犬として働いてくれている子達のお世話もこの時にします。
来院が困難な飼い主様や大型犬で容体の重い子の診察に出向きます。
午後の外来診療
再び外来が始まりました。診察室はすぐに埋まり、待合室も人数が増えていきます。処置や採血などの飼い主様は処置室に直接入っていただきます。検査結果を飼い主様に説明する際は、よりわかりやすい言葉でお伝えしながら、一方的にならないよう対話を重んじ、安心・納得していただくことを大切にしています。 術後の子が麻酔から醒める頃になったら細心の注意をしながら容体のチェックを行い、ICUでの入院管理へと移行します。
午後の外来終了
最後の飼い主様が帰られたら、再び全員が集合してミーティングを行います。その日のカルテをすべてチェックして全員で一日の診察内容を共有します。より良い診療サービスの実現に向け、ヒヤリハットなどの反省報告もきちんと行います。
後始末と当直スタッフへの引き継ぎ
整理や後片付け、薬剤などの在庫管理、機器のクリーニングやメンテナンスなどそれぞれがその日のうちにすべきことを行います。入院の子の夜間チェックに関しては担当医から当直医に丁寧に引き継ぎます。仕事が終わった人から帰宅します。
夜間救急の電話
かかってきた電話の内容で緊急性が高いと判断した場合はすぐに来院していただき、診察します。時には緊急手術になる場合もあります。
深夜・早朝のICU・入院室見回り
入院の子は、容体に異常がないか、急変の兆候がないか、チェックします。ホテルの子も万一を考えて丁寧に見回ります。
当院のスタッフ達の一日。動物病院は、内科、外科を問わず全てを診察するので、人間の病院で言えば〝総合病院〟と同じです。さらに当院は夜間救急にも対応しているので、24時間診療の救急病院でもあります。おかげさまでたくさんの飼い主様に支持していただき今日がありますが、その分、スタッフにとっては、全員がプロ意識を持ちながら一丸となって頑張ることが求められる厳しい職場かもしれません。動物と暮らす飼い主の皆様が一人でも多く、一日でも長く良い時間をお過ごしいただけますよう、スタッフは今日も笑顔で頑張ります。
年中無休・夜間対応