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2022.09.18
動物看護師
皆さまこんにちは!看護師の山本です。
1年も早いもので、もう9月ですね。
最近、私が新しく迎え入れた子猫が5ヶ月になり、そろそろ去勢手術を受けようかと考え始めました。
飼い主様の中にも、子犬・子猫を迎え入れてからまず初めに考える事として、避妊・去勢手術があげられると思います。
実は避妊・去勢手術は、
「未然に防げる病気が沢山ある」という最大のメリットがあります。
しかし、手術と聞くと、麻酔をしなければならない…お腹にメスを入れる…と言った不安がある方も多いと思います。
そこで今月のブログでは、改めてみなさんに知って欲しい、避妊・去勢手術について詳しくお話したいと思います!
まず、それぞれのメリットとデメリットについてご説明します。
<メリット>
【去勢】(男の子)
◯精巣腫瘍
特にお腹の中に精巣が残っている場合は高確率で腫瘍化すると言われています。
◯前立腺肥大
前立腺は男性ホルモンの作用で成長します。前立腺が大きくなることで排尿排便の障害を起こします。
☆ポイント☆
去勢手術を行うことでこれらの病気の予防につながります!
【避妊】(女の子)
◯乳腺腫瘍
良性と悪性の腫瘍があり、悪性の約半数が転移すると言われています。ワンちゃんは約半数、ネコちゃんは80%以上が悪性です。また、手術時期が遅れるにつれ発生率も上がってきます。
◯子宮蓄膿症
重症化すると亡くなってしまう確率が高い、とても怖い病気です。
避妊していない場合の発生率は60〜80%と言われています。
☆ポイント☆
発情期のストレスがなくなり、問題行動の緩和になります。
<デメリット>
●全身麻酔のリスク
全身麻酔での手術はリスクが伴います。その為、手術前の検査をお願いしております。
手術前の検査は血液検査、レントゲン、心電図を行なっており、これらの検査を通して麻酔のリスクが低いことをしっかりと確認した上で手術を行いますので、麻酔のリスクは限りなく0に近づけることができます。また経験豊富な獣医師の元、執刀が行われています。
高齢になるにつれ手術を受けることが難しくなる場合がある為、避妊去勢は若齢の内に受けることをお勧めしています。
●太りやすくなる
手術をすることで基礎代謝は減ってしまうのですが、それにも関わらず、食欲が増す傾向にあります。
手術前と同じ食事管理では肥満になる可能性が上がるため、手術後はご飯の減量や、ご飯の種類の変更が必要になります。
その為当院では「避妊・去勢後用」のフードをオススメしております。
続いて看護師の丹羽より、当院で実際に行っている手術までの流れをお伝えします。
①術前検査
手術を受ける前の検査です。
通常診察でご予約ください。
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②手術日の予約
※当日は、9時から9時15分の間に来ていただく枠と、早朝お預かりの8時から8時15分の間に来ていただく枠がございます。
詳しくは当院までお問い合わせください。
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③手術
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④手術後
1週間後に術創のチェックを行います。
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順調にいけば、2週間後に抜糸です。
【注意事項】
●手術前日
夜ご飯を与えた後、おやつなどの食べ物は与えないで下さい
●手術当日
朝、飼い主様が起きられたタイミングで、お水を抜いてください
手術の前後で嘔吐などをする可能性があるため、胃の中を空にするようお願いしております。
では最後に、実際に避妊・去勢手術の目安時期についてご説明します。
当院では、生後6ヶ月を目安としております。
地域猫ちゃんについては、看護師深見からお話をさせていただきます。
みなさん、「さくらねこ」ってご存知ですか?
お耳がVにカットされている猫ちゃんです。
あの耳をしている猫ちゃんは、実は愛されている証拠なんです♡
捕獲して、手術をして、地域猫としてまた元の場所に戻されます。
猫ちゃんは、繁殖力が高い為、ほかっておくと不幸な猫ちゃん達が増えてしまう為、
ボランティア活動をされている方、地域で可愛がられている方の手によって、
少しでも不幸な猫ちゃん達を減らす活動がされています。
手術した事が分かる様に、お耳を少しカットします。
なので、耳を切られて可哀想…と思うかもしれませんが、あれは愛の証なのです!
地域のみなさまと共に、優しく見守ってあげてください。
いかがでしたか???
今回のお話で、以前よりは、避妊・去勢について知って頂けたのではないのでしょうか。
現在、手術を受けようか悩んでいる方、
今後、新しく家族をお迎えする予定の方、
是非参考にしてみてください☺️
ワンちゃん、猫ちゃんについてはいつでも当院にご相談ください😊
皆さまの幸せなペットライフをサポートさせていただきます。
年中無休・夜間対応