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2024.07.15

獣医師

夏の皮膚病

こんにちは。獣医師の飯田です。

 

梅雨も明けて、外に出ると汗が滴ってくる暑さになってきましたね。。

 

そんな暑い夏の皮膚病として多いのが「マラセチア皮膚炎」です。

 

 

 

皆さま「マラセチア」というのをご存知でしょうか。

 

マラセチアは皮膚表面に生息するひょうたん(ピーナッツ)のような形をした酵母様真菌(カビ)です。

 

 

※顕微鏡画像

 

カビといっても人や他のわんちゃんに感染ったりはしません。

 

普段は皮膚の常在菌として脂肪酸などの皮脂を栄養源にして生活をしていますが、

 

さまざまな原因でマラセチアの栄養源である皮脂が多い状態が続いたり、

 

皮膚の状態が悪くなったりするとマラセチアの異常増殖が起こり、

 

皮膚炎を引き起こしてしまいます。

 

これをマラセチア皮膚炎といい、皮膚の赤みや痒み、ベタつきが出て、独特なにおいを発します。

 

 

 

夏のような高温多湿な気候、

 

コッカー・スパニエル、シーズー、ビーグルなどの脂の多い犬種

 

に出やすいですが、

 

他にも犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、甲状腺機能低下症などを基礎疾患として持っていると

 

マラセチア皮膚炎も発症しやすくなります。

 

 

 

治療にはマラセチア自体を倒すことも大事ですが、栄養源である脂のコントロールが最も重要になってきますので、

 

・食事管理、サプリ、運動、ストレス緩和などで脂の分泌量を減らす

 

・クレンジング、シャンプー、保湿などのスキンケアで脂を落とす

 

・薬で皮膚の炎症を抑える

 

 

・基礎疾患があればそちらのコントロールをしっかり行う

 

この辺りがポイントになってきます。

 

 

 

皮膚病はひとりひとり状態や背景が異なりますので、

 

同じマラセチア皮膚炎だからといって同じ治療をしても治らないことがよくあります。

 

それぞれのわんちゃん、ご家族に合わせた治療、ケアが必要になってきますので、

 

診察の時にご相談ください。

 

 

 

 

また、マラセチア皮膚炎はシャンプーを含めたスキンケアが重要になりますので、

 

ご自宅でシャンプーが難しい子は、ケアセンターで行なっているメディカルスキンケアコースも

 

ぜひ利用していただくと良いと思います!

 

 

 

夏に多い皮膚病をコントロールしながら、一緒に快適な夏を過ごしていきましょう!

2024.06.13

獣医師

暑い時期の始まり

こんにちは!獣医師の鈴木です。

 

暑い時期になってきましたね。6月なのに30℃を超える日も・・・

 

20年以上愛知県に住んでいますが毎年暑くなるばかりです。

 

 

 

暑い時期に注意してもらいたいのが熱中症です。

 

 

人はもちろん熱中症になるリスクはわんちゃんねこちゃんにも同じ様にありますし、人よりもリスクが高い場合もあるので今回は熱中症についてお話したいと思います。

 

 

わんちゃんねこちゃんは人と違って汗を出す汗腺が肉球にしかありません。

 

そのため体温調節にはハアハアとした早い呼吸や涼しい場所や風に当たることで体を冷やし体温を調節しています。

 

この体温調節機能のうち呼吸で体温を下げることが苦手なのは、フレンチブルドッグやパグなどの短頭種と呼ばれる種類です。

 

もともと体に対する気管が細く、呼吸するときにいびきをかくような短頭種気道症候群の場合はさらに注意が必要です。

 

涼しい場所や風にあたることで体温を調節することが苦手なのが長毛のわんちゃんねこちゃんです。

 

もともと寒い地方に対応した体毛を持ち、長い毛が断熱材として機能してしまいます。

 

体外に熱を逃がし体温を下げることが苦手です。

 

 

追加で注意が必要なのは肥満体系や興奮しやすい場合です。

 

皮下脂肪が断熱材の役割をしてしまうのと、首周りの脂肪が呼吸をしづらくしてしまうので注意が必要です。

 

興奮してしまうと体温が上昇するため注意が必要です。

 

 

 

実際に熱中症になってしまった場合には、

 

・ハアハアと辛そうに呼吸をする

 

・体温が高くなる

 

・元気がなくなる

 

・吐いて下痢してしまう

 

 

 

より重症の場合は、

 

・発作を起こす

 

・意識がなくなる

 

・チアノーゼになる(舌や粘膜が紫色になる)

 

 

などの症状がみられます。

 

 

もしこのような症状を認めた場合はすぐに病院に連れてきてもらうようにしてください。

 

 

病院に着くまでの間に体温を下げるために、涼しい場所や濡れタオルなどで体温を下げ、意識がしっかりしていて水が飲めそうなら水を飲ませてあげてください。

 

意識がなくぐったりしている場合は無理に水を飲ませる必要はありません。

 

病院に着いたらすぐに体温測定や血液検査などをさせてもらい点滴や体温を下げてあげることで熱中症の治療をしていきます。

 

 

 

ただ、熱中症になってから治療するのではなく、予防が一番重要になってきます!

 

暑くなりはじめの時に注意が必要です

 

夏本番ではもちろん暑さ対策をしていたがいていると思いますが、今の時期くらいから熱中症の注意が必要になります。

 

 

 

熱中症が発生しやすく注意するべき3つの状況をご紹介します。

 

① 散歩に行くのは朝早い時間や日の入りから1時間以上経過してから行くようにしましょう

 

散歩で興奮しやすいわんちゃんは人通りや、ほかのわんちゃんの少ないルートを選ぶことや散歩の時間も短めにしてあげることも必要です。

散歩前にアスファルトの温度を触って直接確かめてから行くことをおすすめします。

 

 

② 短時間でも車内で待たせるのもやめましょう 

 

人でも赤ちゃんの死亡事故も発生しており、犬猫でも注意が必要です。

 

エアコンをつけていない車内は日光によって急激に温度が上昇します。

 

なるべく一緒にいてあげるようにしてください。

 

 

③ 家の中でも注意が必要です

 

日光のあたる部屋や閉め切った風通しの悪い部屋では気温が上昇しやすく熱中症のリスクがあります。

 

ゲージも直接日光に当たらないようにしましょう。また水が自由に飲めない状況も脱水から熱中症へつながるので水飲み場を複数個用意してあげましょう。

 

 

 

熱中症は命にかかわる危険な病気です。しっかりと暑さ対策をしていきましょう。

 

 

 

最後に我が家のにゃんこを紹介して終わりとさせていただきます。

 

 

隠れているつもりで頭だけかくしているシルクちゃんです。

 

2024.04.30

獣医師

猫も風邪をひく!? 気をつけたい猫風邪の症状

こんにちは、獣医師の太田理仁です。

すっかり暖かくなり、新年度が始まりましたね。

 

当院にも新しいスタッフが加わりましたので、より充実した獣医療とホスピタリティを提供できるようしていきたいと思います。

 

 

さて、春といえばお花見や入学式など華やかで明るいイベントが思い浮かびますが、

環境が変わることや人の集まる行事で気をつけたいのが感染症です。

 

 

新型コロナウイルス感染症は私たちにウイルスの存在と恐ろしさをあらためて認識させましたが、

動物たちに も私たちと同様にウイルス感染症が存在しています。

 

 

猫に多い感染症に、いわゆる猫風邪があります。

 

 

今回は、猫風邪としてまとめられている感染症のうち、特に関与が大きいと考えられている

 

「猫ヘルペスウイルス感染症」についてお話ししたいと思います。

 

 

 

◎猫風邪(猫ヘルペスウイルス感染症)とは

 

猫ヘルペスウルス感染症は呼吸器症状を中心とする感染症ですが、原因となるウイルス は猫ヘルペス 1 型(Feline herpesvirus-1 : FHV-1)です。

 

ネコ科動物に強い感染力をもち、感染猫の鼻水や涙、涎などが直接またはエアロゾルが口 や鼻、粘膜に接触することで容易に成立します。

 

食器やトイレの共有、グルーミング、寝 床の共有なども問題となります。

 

このウイルスのやっかいなところは、一度感染が成立すると、神経核内に潜伏する性質があり、

治癒した後であってもその体内に潜み続けることから一生涯キャリアとなってしまうという点です。

 

ヘルペスウイルスのこのような性質は人間のヘルペスウイルス感染症 でも同様のため、ご存じの方もいるのではないでしょうか。

 

 

◎猫風邪の症状

 

猫ヘルペスウイルス感染症に罹患した猫ちゃんは、風邪に類似した様々な症状が認められます。

 

通常 3~4 日間の間に以下のような症状が認められることがあります。

 

 

・くしゃみ、鼻水:猫風邪の最も代表的な症状です。鼻の周りや目の下に鼻水がつくこと もあります。

 

・発熱:通常猫ちゃんの体温は 38~39°C程度ですが、猫風邪の場合にはそれ以上に上がる ことがあります。

 

・口腔内潰瘍:口の中に潰瘍やただれができることがあります。

 

・食欲不振:症状が進行すると、口内の痛みや不快感が原因で食事を拒否することがあります。

 

・目の炎症:目の周りに炎症や赤みがみられることがあります。結膜炎や角膜潰瘍が発生 することもあります。

 

 

これらの症状は通常はその後 1 週間程度で回復しますが、特に免疫力が不完全な幼猫ち ゃんや持病のある子、そして老猫さんは重症化するリスクが高く、脱水や衰弱が激しいと 生命に危険を及ぼす可能性もあります。

 

 

◎猫風邪の診断

 

猫ヘルペスウイルス感染症の確定診断には一般的には猫の鼻や口の分泌物からの検体 採取や血液検査を行い、

PCR 検査や抗体検査を実施します。

 

これにより、ヘルペスウイルスの DNA や抗体の存在が確認されます。

 

ただしこれらの検査には時間を要するため、症状や臨床兆候に基づいて獣医師が診断を行うこともあります。

 

 

◎猫風邪の治療

 

猫ヘルペスウイルス感染症の治療は、免疫力を高めていくことと、症状の軽減を目的とし た対症療法が治療方針となります。

 

免疫力を高めるために、インターフェロンや L-リジンの投与はよく行われる治療法です。

 

対症療法としては、ご飯や水が摂取できない場合には点滴や痛み止め、栄養補助食品や栄養剤を使用します。

 

鼻水やくしゃみなどの呼吸器症状がみられる場合にはネブライジングを行い、結膜炎や角膜炎などがみられる場合にはインターフェロン入りの点眼薬を使用したりもします。

 

また、細菌などによる二次感染が症状を悪化させてしまうことがあるため、抗生物質が処方されることもあります。



猫風邪を予防するためには

 

猫風邪(猫ヘルペスウイルス感染症)の予防には、いくつかの方法があります。

 

 

その 1.  ワクチン接種 猫ヘルペスウイルス感染症の予防には、ワクチン接種が効果的です。

 

猫ちゃんのコアワク チンプログラムには、猫ヘルペスウイルス(FHV)に対するワクチンが含まれています。

 

しかしながら、ワクチンを接種していても猫ヘルペスウイルスの感染や発症を完全に防ぐことは難しく、

あくまで重症化を防ぐためのものと言えます。

 

かかりつけの獣医師と相談 して、その猫ちゃんの年齢や環境に応じた最適なワクチンスケジュールを確立しましょう。

 

 

その 2. ストレス管理 ストレスは免疫系を弱める要因の一つです。

 

適切な環境を提供し、猫ちゃんのストレスを 軽減することで、感染症に対する抵抗力を高めることができます。

 

 

その 3.  衛生管理 猫ちゃんの飼育環境を清潔に保つことも重要です。

 

特に複数の猫ちゃんが同じ環境で生活 している場合は、定期的な清掃と消毒が必要です。

 

食器の定期的な洗浄や、トイレの清掃も忘れずに行いましょう。

 

また、温度計や湿度計を設置して環境をモニタリングするのも おすすめです。

 

 

その 4. 栄養バランスの良い食事 適切な栄養を摂取することは、猫の免疫機能を維持するために重要です。

 

高品質のキャッ トフードを与え、栄養バランスを保つように心がけましょう。

 

 

その 5.  定期的な健康チェック 獣医師の定期的な診察を受けることも予防策の一つです。

 

獣医師が猫の健康状態を確認し、 必要に応じて予防措置を講じることができます。

 

 

 

◎まとめ

季節の変わり目や、体調不良で免疫が下がった時に再発したり、感染を広げてしまう可能性のある

猫ヘルペスウイルス感染症(猫風邪)について今回はお話しさせていただきました。

 

 

前述のように、この感染症はワクチンを接種していても完全には感染を防ぐことは難しいのですが、

症状の軽減や発症期間を短くすることはできます。

 

そのためこのブログを読んでくださった猫ちゃんオーナー様にはしっかりとワクチン接種を行っていただき、

万が一感染してしまった場合や症状の再発があった場合には、早めに動物病院へ の来院をお願いします。




最後に、北海道の祖父母の家で可愛がっている猫のベルちゃんの画像でお別れしたいと思います。

叔母の愛猫なのですが、人懐っこくてとってもお利口さんです。獣医師として、ベルちゃんの健康も精一杯守っていきたいと思っています。





皆さんも、愛猫ちゃんともども健康に春の陽 気を楽しんでお過ごしくださいね!

 

何かご心配事があれば、いつでもお気軽にご 来院して相談ください。

2024.04.03

獣医師

椎間板ヘルニアについて

こんにちは!獣医師の大平です。

 

時の流れは早いもので、桜が咲く季節となりました。

 

あたたかくなってきて、絶好のお散歩日和な日も多く、院内犬のぼうちゃんもウキウキで外をお散歩しております。

 

 

 

 

このブログを読んでくださっている方々にとって かけがえのない存在である子たちへより良い医療を提供できるよう、今年度も引き続き全力で頑張りますので、これからもよろしくお願いします!

 

さて、今回のブログのテーマは椎間板ヘルニアについてです。

 

人にもある病気ですから、この記事を読んでくださってる方々もご存知かもしれません。

 

椎間板ヘルニアとは、大まかに言うと老化や刺激によって椎間板と呼ばれる部位が変形し、脊椎の神経を圧迫してしまうことで起こる病気です。

 

ヒトとは異なり、ワンチャンは「腰が痛い!」と話すことが出来ませんが、その代わりに以下のような症状で訴えかけてくれます。

 

・ふるえ

・抱くとキャンと鳴く

・食欲不振

・元気の低下

 

どれも心配になるような症状ばかりですね。。。

 

椎間板ヘルニアはその重症度がグレードという形で分かれており、グレードに応じて治療方針も変わってきます。

 

グレード1 : 痛みのみ。問題なく歩けるが、触ると痛がり、ふるえる。

グレード2 : 痛みもあり、ふらつく。

グレード3 : 自力で起きることができない。

グレード4 : 力が入らず、自力で排尿ができない。

グレード5 : 痛みを感じなくなってしまう。

 

また、診断は基本的に除外診断(似たような症状を起こす病気を否定して、最終的に診断する)となります。

 

似たような症状を起こす病気には、

 

・胃腸炎・膵炎

・外傷

・骨折

・脱臼

・尿道閉塞

・椎間板脊椎炎

・馬尾症候群

 

などがあります。これらをしっかりと血液検査、レントゲン検査、エコー検査で除外し、診断となります。

 

 

治療には薬による内科療法と手術による外科療法があります。

 

基本的にグレード2までは内科療法により90%以上の子が良くなってくれますから、例外もありますが、お薬での治療をすすめています。

 

グレード3以降になると内科治療には反応しにくくなってしまうため、精密検査(CT・MRIによる確定診断)後に手術を提案させていただく場合が多いです。

 

また、治療中は基本的にケージの中で絶対安静を推奨しています。

 

内服薬には基本的に消炎鎮痛剤を処方します。

 

鎮痛剤にも様々な種類があり、中には痛みを抑える漢方薬やサプリメント、鍼灸治療もありますから、その子にあった薬を選択して処方させていただきます。

 

 

椎間板ヘルニアには、髄核と呼ばれる部位が石灰化し突出することで神経を圧迫するハンセン1型と、老化により椎間板が変性し脊髄を圧迫するハンセン2型があります。

 

ハンセン1型の椎間板ヘルニアはミニチュアダックスフンド、トイプードル、ビーグル、シーズー、ペギニーズ、パピヨン、ラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパード、ロットワイヤーに多いと言われています。

 

ハンセン2型は、1型にかかりにくいワンちゃんに多いと言われています。

 

1型は、激しい運動を控えめにしたり、肥満にならないよう食事管理したり、階段の昇り降りを辞めさせたりすることで予防可能です。

 

また、これらは脱臼や骨折、内分泌疾患などの予防にも繋がりますので、是非始めてみてください!

 

では最後に、身を寄せ合っている可愛いうちの子の写真で締めさせていただきます。笑

 

左の子がルナくん、右の子がソルくんです。

 

 

実家にも両親と暮らしている愛猫がふたりおりますので、また次の機会にご紹介します!

 

皆様の最愛の子達が、1日でも長く 健やかで幸せな毎日を過ごせますように。

2024.03.02

獣医師

わんちゃん、ねこちゃんの輸血って!?

こんにちは
獣医師の星山です。

 

2024年もあっという間に2ヶ月が過ぎましたね。皆さん如何お過ごしでしょうか?

 

今回は、『輸血』について少しだけお話しさせていただきます。

 

 

 

みなさん、病院での健康チェックでお口の中を見られた経験はないでしょうか?

 

 

私たちはお口の中の粘膜の色、歯や歯肉の状態、舌、お口の中全てを見ていますが、中でも粘膜の色は貧血を教えてくれることがあるんです。

 

 

粘膜の色の異常は、血液の異常を示しています。

 

通常は、ピンク〜赤色に見えますが、貧血では白色になります。

 

黄疸が起こると黄色、チアノーゼの状態で紫色に見える場合があります。

 

ぜひお家でも、日々の健康チェックとして、覗いて見て下さい。

 

 

それでは…貧血について

 

⭐︎貧血の原因

 

貧血はたくさんの原因がありますが、大きく分けて3つに分類されます。

 

 

①出血(失血)性貧血

体の中もしくは体の外へ血液が喪失、漏れ出して起こる貧血。

外傷
消化管出血による慢性的な出血
外科手術など。

 

 

②溶血性貧血

血管内もしくは血管外で赤血球が破壊されて起こる貧血。

薬物中毒
免疫介在性疾患
感染症
物理的な破壊
ヘム合成能の欠損
赤血球の代謝異常

 

 

③赤血球産生障害(低下)

赤血球を作る能力が低下し、起こる貧血。

・髄外性
炎症性疾患
感染症
慢性腎不全
肝不全
甲状腺機能低下
副腎機能低下
低アンドロジェン症
栄養不良

 

・骨髄性
骨髄腫瘍
免疫介在性疾患
感染症
薬剤
中毒
鉄欠乏性貧血

 

 

 

⭐︎貧血時の症状

 

原因により様々な症状が出ますが…
元気食欲がない、
急に立てなくなった、
ぐったりしている など

 

 

もし、貧血が疑われたら…

 

 

まずは、検査可能でしたら原因の検査を行います。

 

軽度の貧血、原因がわかる場合は、原因を治療するお薬や注射での治療を開始しますが、緊急時や、重度貧血には検査と合わせて輸血の選択をします。

 

 

そのため、輸血を必要とするわんちゃんねこちゃんは、緊急性が高いことがほとんどです。

 

しかし、現在の日本では、血液を保存することが難しく輸血のストックが病院にはありません。

 

常に血液が不足しており、輸血ができる病院も限られている現状です。

 

そこで、ドナーとなるわんちゃん、ねこちゃんから供血をお願いさせていただくことがあります。

 

現在、当院では先代の院内犬であったわかめの名前から、『わかめの輪』を作り、

多くのわんちゃんねこちゃんがこの輪に、登録していただいています。

 

 

貧血にはたくさんの種類があり、緊急時や重度貧血には輸血を行う必要があります。

 

突然の事故や病気、手術などの時、救命のために輸血が必要になることがあるのは動物も人も同じです。一刻を争う状況での輸血の選択、輸血から救われる命がたくさんあります。

 

輸血の輪、命の輪を広げるために、条件がございますが、供血のドナー登録をしていただけるわんちゃん、ねこちゃんを随時募集しています。

 

わんちゃんの条件🐕

1.健康で体重15kg以上

2.年齢1~5歳以下

3.狂犬病ワクチン・混合ワクチンを毎年接種している

4.フィラリア、ノミダニの予防をしている

5.血液型1.1陰性

6.妊娠していない子

 

 

ねこちゃんの条件🐈

1.健康で体重4kg以上で完全室内飼育

2.年齢1~5歳以下

3.3種混合ワクチンを毎年接種している

4.FIV・FeLV陰性

5.血液型A型 or B型

6.妊娠していない子

 

 

ドナー登録、供血をしていただいたわんちゃんねこちゃんへささやかなプレゼントもご準備しております。

 

 

最後に、最近お昼は暖かくなってきましたね☀️

春がすぐそこまで来ています♪

日向ぼっこしながら寝ている我が家の猫ちゃん、 かふぇくんです。とってもかわいいです。

 

 

それでは、まだまだ朝晩は冷えますので、皆さん寒暖差に気をつけてお過ごしください。

2024.02.01

獣医師

お口の中が赤いっ!?

こんにちは!

 

獣医師の宮平です

 

寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか❄️

 

わんちゃんや猫ちゃんも身体を冷やすと体調を崩しやすくなるので気をつけましょう!

 

 

 

ところで、最近うちの猫がやたら口をくちゃくちゃしていたので口の中を見てみると、、口の奥が真っ赤でした😭口内炎です😭

 

 

そこで今回は猫ちゃんの口内炎について書こうと思います。

 

 

◎口内炎について

 

口腔内粘膜で炎症が起きたもので、腫れたり出血したりします。

痛みを伴う場合が多いです。

歯ぐきにでにたときは歯肉炎と呼ぶこともあります。

 

 

◎原因は?

 

・ウイルスや細菌感染

・歯周病

・猫エイズ、腎臓病、糖尿病などの免疫低下を起こす疾患

 

などが挙げられます。

 

 

ちなみに猫ちゃんの混合ワクチンには口内炎の原因となるカリシウイルスが含まれています。

 

 

ワクチンを打ったから絶対発症しないというわけではないですが、症状を軽減する効果があります。

 

 

◎症状は?

 

・食欲低下

・よだれが多い

・口をくちゃくちゃする

・口臭がきつい

・毛づくろいをしなくなる

・歯茎が赤い

 

などがあります。

 

 

中〜高齢の子がなりやすいイメージかもしれませんが、実は1歳くらいの若い猫ちゃんでも口内炎が見つかることがあります。

 

 

まだ若いから大丈夫!!と油断せず、変わった様子がないか常にしっかり見てあげましょう💡

 

 

◎治療方法は?

 

○内科的治療

・抗生剤

・痛み止め

・インターフェロン注射

・サプリメント

・Pidi

 

○外科的治療

・抜歯手術

 

 

内科的治療は口内炎の症状軽減のために行われます。

 

 

症状の程度に応じて投薬や注射を行います。

 

 

また、「Pidi」とは去年当院で新しく導入した治療機器です!

 

窒素をプラズマ化しそれを患部に吹き付けることによって、抗炎症・組織修復促進などの効果が得られます。

 

数分間風を当てるだけなので全身麻酔不要で、猫の歯肉口内炎における薬に頼らない新しい維持管理の選択肢として期待されています!

 

 

 

 

 

 

また、完治が望める治療は外科的治療です。

 

歯の根っこがだめになりぐらぐらしている歯を抜歯したり、場合によっては全ての歯を抜歯することもあります。

 

抜歯は歯石の発生場所となる歯をなくす→ウイルスや細菌の住むところがなくなることで、症状消失と再発防止を目的としています。

 

 

どの治療を行っていくのかは、その子の症状、性格、体調などを見ながら決めていきます。

 

また、歯石を作らないことも歯肉炎の予防として大切です。

 

理想的なのは歯みがきを毎日することですが、猫ちゃんは特に難しいですね…!

 

どうしてもできない子には、水に入れるだけの液体歯みがきなどがおすすめです。

 

 

猫ちゃんは痛みを隠すのがとても上手です。

 

歯が痛いシグナルがないかどうかしっかり観察し、何か変わったことがあればすぐにご相談くださいね🦷

 

 

 

 

最後に、最近当院のホテルにお泊りした愛猫しぇるちゃんの写真です。

 

毎日看護師さんに甘えて可愛がってもらっていたようで、飼い主として嬉しいです🥰

 

2024.01.05

獣医師

肥大型心筋症とは

新年明けましておめでとうございます!

 

獣医師の泉對です。寒い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

 

我が家の愛猫2匹は暖かいお部屋でぬくぬくと過ごしております。

 

ハチワレちゃんが「おさら」男の子、黒猫ちゃんが「のぞみっち」女の子です。

 

ふたりとも保護猫ちゃんです。とても可愛いですよね!

 

歴代我が家にいた子たちも紹介させてください。

 

こちらが「すりっぱ」男の子

 

 

そしてこちらが「ふるふる」男の子です。

 

やはりどちらも保護猫ちゃん、保護犬ちゃんです。

 

いやーやっぱり可愛いです!

 

 

私は名古屋に来る前は東京にいて獣医師として働く傍ら、保護団体に所属し、わんちゃんを保護してから新しい家族が見つかるまでの一時預かりをするボランティアをしておりました。

 

ふるふるはその縁で我が家に来た子で、病気をたくさん持っていて高齢だったこともあり、なかなか家族が見つからず、そのまま泉對家に迎え入れることになった子です。

 

すりっぱもふるふるも天寿を全うし、今は天国にいますが、ふたりとも心臓の病気がありました。

 

すりっぱは肥大型心筋症、ふるふるは僧帽弁閉鎖不全症という病気で、どちらもそれぞれ猫ちゃんわんちゃんで1番多い心臓の病気です。

 

前置きが長くなりましたが、今回は猫ちゃんの肥大型心筋症についてお話したいと思います。

 

僧帽弁閉鎖不全症についてはこちらをご覧下さい。心臓の機能などについても分かりやすく書いてあります!

 

ぼくの心臓わたしの心臓大丈夫??

 

肥大型心筋症のこわいところは、症状が何もなく、聴診しても心雑音が聴こえないこともしばしばあるということです。

 

無症状で心雑音のない猫ちゃんの11〜16%に認められるという報告もあります。

 

けっこう多いですよね。

 

 

◎肥大型心筋症とは

左心室の心筋が進行性に分厚くなっていく病気です。心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割をしているのですが、心筋が厚くなると左心室の部屋が狭くなり、うまく全身へ血液を送り出すことができなくなります。

 

 

◎原因はなに?

遺伝的な要因が考えられていますが、メイン・クーン、ラグドール、アメリカンショートヘア、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、ブリティッシュ・ショートヘアー、スコティッシュ・フォールドなどの純血種の他、短毛のMix猫にも多く、詳しくは分かっていません。

 

 

◎どんな症状が出るの?

症状がない子も多いですが、進行してくると

・疲れやすい

・咳

・開口呼吸

などが見られます。猫ちゃんは通常開口呼吸はしません。この症状が出たときはかなり苦しいときです。

 

また動脈血栓塞栓症といって、血栓が血管に詰まる病態を突然発症することもあります。

 

これは死亡率も高いこわい病態で、後ろ足の血管に詰まることが多いのですが、

・突然後ろ足が動かなくなる
・痛がる
・足先が冷たい

などの症状が出ます。

 

 

◎どんな検査をするの?

・身体検査

聴診をして心雑音など異常がないか確認します。

前述の通り、心雑音がなくても肥大型心筋症ではないとは言えません。

 

・心臓のエコー検査

心筋の厚さ、弁の動き、血流、心臓の収縮力などを見ます。肥大型心筋症の診断の上で、エコー検査は欠かせません。

 

・レントゲン検査

心臓の全体的な大きさ、肺などの評価をします。肥大型心筋症は心筋が内側に厚くなり、全体的な心臓の大きさは正常なことも多く、レントゲン検査だけでは除外できません。

 

・血液検査

その他内臓の病気がないか確認します。

高齢の猫ちゃんで多い甲状腺機能亢進症や腎臓などの病気があると、そのせいで心筋が厚くなることがあります。

また、心臓に負担がかかると上がってくる数値をみたりすることもあります。

 

・血圧測定

高血圧から心筋が厚くなることがあります。

 

・心電図検査

不整脈がないかなどをみます。

 

◎治療はなに?

肥大型心筋症を根治させる治療法は残念ながらありません。

基本的には心臓の負担をとる薬などを服用し、進行を抑えていく治療となります。

また、普段の生活に気を付けて頂くことも大切で、

・塩分の多い食事
・急な体重の増加
・急な温度や湿度の変化
・過度な運動

は心臓に普段がかかるので、避けるように注意が必要です。

食事に関しては処方食を出すこともあります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

猫ちゃんの心臓の病気で1番多い肥大型心筋症ですが、症状がなく通常の検査だけでは見つけることが難しい場合もあります。

 

心臓の病気は命に直結するだけに、早期発見、早期治療がとても大切です。

 

因みにすりっぱは肥大型心筋症と甲状腺機能亢進症と両方あったのですが、内服薬を飲んで長生きすることができました!

 

わんちゃん猫ちゃんが元気に長生きできるよう、全力でサポートしたいと考えております。

 

何か気になることがあればいつでもご相談下さい!

2023.12.08

獣医師

しこりに注意!

皆さん、こんにちは。

 

獣医師の内山です。

 

最近、ぐっと寒くなる日が増えて、寒暖差に驚いています。

 

 

冬支度が進み、ついに我が家でもコタツが登場しました。こんな寒いときは、おうちのワンちゃんやネコちゃんをつい抱っこしたしたくなりますよね。

 

そこで、ふと、

 

あれ?なんか、体にできものある??

 

と、愛犬、愛猫の体を触っていて初めて体にしこりやできものが出来ていることに気づいたことはありませんか。

 

今回は、そんな「体にできるしこりやできもの」についてご説明します。

 

 

 

 

 

はじめにどんな病気があるかご紹介します。

 

①脂肪腫

皮膚の下にできる脂肪の塊で、良性の腫瘍です。

加齢と共にでてきたり、増えたりすることが多く、大きさが変わらない場合は、基本無治療で様子を見ることが多いです。

しかし、徐々に大きくなったり、できる場所によって歩行の邪魔になる場合は、外科切除を行います。

 

 

②皮脂腺腫

 

いわゆる「イボ」です。

皮脂腺の細胞の異常増殖によってできる良性腫瘍です。

加齢性に出てきますが、特にトイ・プードルやシーズー、コッカースパニエルに多いです。

凍結療法や外科切除で治療をします。

 

③皮膚組織球腫

組織球という細胞の増殖した皮膚にできる良性腫瘍です。

3歳以下の若齢犬で多く、手足や頭部にできるドーム状の見た目のしこりです。

ほとんどの場合、1、2ヶ月で、自然に小さくなっていくことが多いです。

 

 

④肥満細胞腫

肥満細胞という免疫関わる細胞の悪性腫瘍です。

見た目や発症年齢は様々であり、ボストンテリアやパグで発症が多いです。

治療の第1選択は、外科切除ですが、他の臓器に転移している場合や悪性度によって放射線治療や内科治療も併用していきます。

 

 

⑤乳腺腫瘍

文字通り乳腺の腫瘍です。

未避妊の女の子に多く、良性、悪性共にありますが、確定診断は病理検査が必要になるため、完全に切除しなければなりません。

悪性の場合は、再発や転移に注意が必要です。

 

⑥リンパ腫

リンパ球という免疫に関わる細胞の悪性腫瘍です。

中高齢の子で多く、皮膚にできるもの、内臓にできるもの、様々なタイプがあります。

一般的には、抗がん剤での治療となっていきます。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

単にしこりやできものといっても様々な病気があります。

 

 

動物病院では、細い針で吸引して細胞をとり、顕微鏡で観察して診断していきます。

 

 

それだけで確定診断できない場合、全体的に切除して、病理検査を行ったり、血液検査や画像検査で総合的に判断していきます。

 

 

できものやしこりは、見た目だけでは判断できないことが多いです。

 

 

早期の発見や対応によって、結果が変わる場合もあるため、自己判断せず、早めに病院に連れてきてください。

 

 

予防として毎日体を触ってあげたり、健康診断に連れて来ていただいてワンちゃんネコちゃんの健康を共に守っていきましょう!

 

なんでも相談に乗りますので、お気軽にお声掛けください!!

 

 

2023.10.26

獣医師

「震え」に気をつけよう!

こんにちは、獣医師の佐々木です(=^x^=)

 

最近急に肌寒くなってきましたね〜

 

半身浴が好きなのですが、ついついお風呂に入りすぎちゃいます(・_・;

 

季節の変わり目は風邪を引きやすいですよね。

 

人間だけではなく、ワンちゃんねこちゃんも同じで、調子を崩しやすいので要注意です。

 

 

 

さて今日は、寒くなってきたことにちなんで、
『震え』についてお話ししたいと思います。

 

 

「なんだか今日はずっと震えている…」

 

 

実はこの症状で病院に来院されること、とっても多いんです。原因がはっきり分からない症状なので、不安になりますよね。

 

それでは震えの原因について説明していきたいと思います。

 

 

 

①痛み

痛みから震えるケースは非常に多いです。

特に、腰痛や頸部痛の場合、突然痛みが出てくる可能性もあります。病院では、全身を丁寧に視診と触診をすることで、痛い場所を特定します。

 

 

②寒い

単純に体温調節のために震えることも少なくありません。

特に、体温調節が苦手な子犬や老犬は体温が下がりすぎないように、暖かい環境をつくってあげましょう。

 

 

③発熱

感染症や熱中症など、熱が高くなると震えることもあります。

抱っこしていつもより熱い、と感じたら熱があるかもしれません。

 

 

④吐き気や中毒

「気持ち悪い」と思っている時も震えが出ることがあります。

何か誤って食べてしまったあとに震えていたら、中毒症状の可能性もあります。

よだれが出ていたり、繰り返し嘔吐をしている場合は緊急性が高い可能性があります。すぐ病院へ連れて行きましょう。

 

 

⑤恐怖、興奮

精神面から震えることももちろん多いです。

動物病院に来ると、怖くて震えちゃう子、たくさんいますよね。

逆に嬉しくて仕方がない時、興奮している時も、震えることがあります。

 

 

⑥低血糖

「飼い始めた子犬子猫がご飯も食べない、震えている」

要注意です。

血糖値が下がりすぎているかもしれません。すぐに病院に行きましょう。

 

こどもじゃなくても、病気や栄養不良で大人の子が低血糖になることもあります。
 

 

いかがでしょうか。

 

本当にいろんな原因で『震え』が出る可能性があることが伝わっていただければとおもいます。

 

場合によっては緊急性が高いケースもありますし、緊急性がなくても、痛みや気持ち悪さがある場合はできるだけ早めに対処してあげたいですよね。

 

「この震え方はいつもと違うな…」

 

そう感じる場合は、できるだけ早めに病院へ連絡してくださいね。

 

 

うちの子は元気いっぱいだ!という場合も、病気が隠れている可能性があります。

 

 

 

当院では現在、【秋の健康診断キャンペーン】を行っております。

 

 

健康診断できるだけではなく、その子に合わせて獣医師が選ぶフードのプレゼントやワンちゃんとの記念撮影など、嬉しい特典が付いているのは、秋の健康診断だけです!

 

 

 

是非この機会に健康診断してみてはいかがでしょうか?

 

 

来院、是非お待ちしております。

 

2023.10.03

獣医師

それ歳のせいだと思っていない? 今年も開催!〜秋の健診〜

 

こんにちは!😊

 

 

獣医師の吉田と申します!

 

 

まだまだ蒸し暑く眠れない日が続くなーっと思ったら急に夜は冷えるようになりましたね🥵

 

こんな急激な気温の変化は体調が悪くなりやすいので、

 

人だけでなく、わんちゃん猫ちゃんも注意が必要ですね💦

 

 

 

突然ですが、

 

みなさんのお家のわんちゃん猫ちゃんに

 

このような様子はないですか??🐶😸

 

・最近、なんだか元気がないな〜

・最近、昔に比べて太りやすくなったな〜

・なんだか前よりも水飲む量が増えてきたかも。。

 

これらの症状、夏バテだったと思っていなかったですか??

 

 

動物たちもシニア期(7歳以上)になると、

 

 

 

ホルモンの病気(甲状腺、副腎)や腎臓病が多くなります。

 

 

 

これらは動物たちがサインを出してくれることもありますが、

 

 

私たちが気付けず、だいぶ時間経ってから出てくることもあります。。

 

 

では、各病気のサインとはなんでしょうか?

 

 

以下にまとめましたので参考にしてください!

 

 

 

【甲状腺機能亢進症😸】

 

 

・高齢猫に多い

 

・痩せる

 

・攻撃的になる

 

・皮膚が薄くなる

 

 

甲状腺ホルモンが多いと、

 

肝臓(肝酵素上昇)、

 

消化器(多食、下痢、嘔吐)、

 

泌尿器(高血圧、多飲多尿)、

 

循環器(頻脈、心筋肥大、心不全)

 

などの病態を引き起こしてしまいます。

 

 

ですので早期治療を行い、これらの合併症の管理が大事となります。

 

 

 

【甲状腺機能低下症🐶】

 

・体重増加

 

・しっぽの先の毛が抜ける

 

・動きたくなるなる

 

・元気がなくなる

 

・寒さに弱くなる

 

 

甲状腺ホルモンが少ないと、

 

上記のような犬の健康に影響を与える可能性があるため、

 

病状が進行する前に早期の診断と治療が重要です。

 

血液検査で診断可能であり、治療は内服薬(甲状腺ホルモン補充療法)を用いることが一般的です。

 

 

 

 

【副腎皮質機能亢進症🐶】

 

・水飲む量やおしっこの量が増える(多飲多尿)‼️

 

・お腹が張ってくる

 

・痒みのないのに毛が抜ける

 

・左右対称の脱毛

 

・皮膚が薄くなる

 

 

別名クッシング症候群とも言われます。

 

 

 

特に一番上の症状(多飲多尿)があったら注意が必要です。

 

 

副腎から出るホルモンの数値を測定する検査して、

 

 

 

数値が高ければ、内服薬を用いて治療します。

 

 

治療しないと、糖尿病など他の病気を引き起こしてしまう危険性もあります。

 

 

 

【腎臓病(腎不全)🐶😸】

 

・おしっこの量が増える

 

 

・水飲む量が増える

 

・尿路結石がある

 

・急に体重が減った

 

・吐き戻しが増えた

 

 

 

血液検査では、腎数値(Cre、BUN)を見ますが、これが異常でる頃にはすでに70%異常の機能が失われた状態です。

 

 

 

今は、SDMA、シスタチンCといった項目のようにそれ以前から異常値が判断できるものもあるので、

 

 

より早期発見・治療ができるようになりました!

 

 

 

血液検査だけでなく、尿検査、画像診断と組み合わせて診断します!

 

また、合併症として、

 

高血圧、貧血、口内炎、胃潰瘍、便秘

 

があります。

 

 

この中でも、高血圧は網膜剥離、心不全など

 

 

他の臓器にも影響を及ぼしてしまうことがあるので要注意です。

 

特にワンちゃんは、腎臓病と診断されてからの悪化が早いので、早期発見早期治療が大事です。

 

 

 

 

ですので、【定期的な健康診断】が大事となります!

 

 

そこで!

 

 

おすすめなのが、『秋の健康診断』です!

 

🍁今年も10月1日から31日まで、毎年恒例の秋の健康診断キャンペーンが始まります🍁!🍁

 

ワンちゃん・ネコちゃんの1年は、

 

人間にとっての4〜5年に当たるため、

 

半年に1回の検診を推奨しています。

 

特に今回の秋の健康診断キャンペーンでは、

 

甲状腺や腎臓、心臓などに関しても検査できるので、

 

体調が心配な方はもちろん、

 

まだまだ元気に見える子たちも、

 

是非この機会にチェックしてあげてください!

 

(わんちゃん、猫ちゃんからの小さなメッセージを受け取ってあげてください💌)

 

 

獣医師と一緒に、無理なくできる範囲で、

 

早期発見・早期治療や予防を二人三脚でしていきましょう!

 

中には、フードを変えることで予防できる病気もたくさんありますからね!

 

※健康診断を受けた子は適したフードがもらえます!✨

 

 

わんちゃんねこちゃんが、健康に楽しく長生きしてもらえるように全力でサポートさせていただきますので、

 

些細なことでもぜひご相談くださいね♪😄

 

 

そして我々(人間)も、体調に気をつけてこの季節の変わり目を乗り越えましょう!

 

 

 

最後に、実家の犬(くーちゃん)のワンシーンもお届けします🐶

 

 

暑いから冷たいシートの上にいますね😂

 

 

 

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