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2022.09.16
獣医師
こんにちは!
獣医師の吉田です。
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
私たち人間も、そして、わんちゃん、ねこちゃんたちも
体調管理をしっかりとしていきましょう!
突然ですが、皆さん!『スパルタンレース』ってご存知ですか?
私はアウトドアの人間なので、いろんなスポーツをすることが好きで、
最近は『スパルタンレース』にハマっております!
写真のような障害物を超えながら、5km以上走り切るものです。
かなりハードですが、何よりも達成感がすごく気持ち良いので、
よかったら一緒に出ましょう笑
話が脱線しましたが、ここから本題に入ります。
日本の夏は高温多湿な気候なので、
皮膚のトラブルを抱えた子が多く来院されます。
例えば、
体が痒そう
フケが多い
耳をかゆがる
体をこすりつける
手足が赤い・舐める
皮膚の毛が薄い・抜ける
などなど
というわけで、今回は皮膚のトラブルのうち、
“痒み“についてお話しします。
“痒み“にも
・本当に痒いもの
・私たち人間から見ると痒がっているように見える行動
があります。
そしてその原因は、大きく分けて4つあります。
1つ目は、感染症によるものです。
例えば、皮膚に問題が起こり、常在菌が増えすぎたもの(膿皮症)や、
ニキビダニ症、皮膚糸状菌症、ノミアレルギー性皮膚炎などがあります。
治療方法は、主に内服薬やシャンプー療法を行いますが、
中にはフィラリア予防薬で予防できるものもあります。
特に皮膚糸状菌症は人にも移るので
私たち人間に痒みが出ていないか注意が必要です。
2つ目は、皮膚炎によるものです。
具体的には、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などが挙げられます。
治療方法には、低アレルゲンのご飯や、新奇タンパク質(普段食べないもので作られた)ご飯に変えたり、
乳酸菌を取り入れたり、痒み止めやシャンプーなどを行います。
☆季節の変わり目などに痒みが出てくるか否かを見ていくのがポイントです!
また、柴犬の子はアトピー性皮膚炎が多い犬種なので注意が必要ですね!
3つ目は、精神面からくるものです。
ある部分だけを過剰に舐めたり、自分の体以外を舐めたりする場合が該当します。
基本的にはストレスからの回避が大事ですが、抗不安薬などを使用する場合もあります。
4つ目は、先天的(体質)からくるものです。
具体的には、
脂漏体質(脂が多い・フケの出やすい体質)、耳の垂れた犬種、耳の毛の多い犬種などが挙げられます。
治療方法としては、シャンプーで物理的な汚れを落とすこと、
内服薬で脂の分泌量を減らすなどがあります。
特に高温多湿の夏場は悪化しやすいので、日頃からのスキンケアを大切にしていきましょう!
【速報】
今年も10月1日から31日まで、毎年恒例の秋の健康診断キャンペーンが始まります🍁!
ワンちゃん・ネコちゃんの1年は人間にとっての4〜5年に当たるため、
半年に1回の検診を推奨しています。
特に今回の秋の健康診断キャンペーンでは甲状腺に関しても検査できるので、
中高齢気になってから皮膚に変化が出できたなぁ。。
あまり食べていないのに最近体重が増えてきたかも。。
と気になる子は是非この機会にチェックしてあげてください!
わんちゃんねこちゃんが、健康に楽しく長生きしてもらえるように
全力でサポートさせていただきますので、ぜひご相談くださいね♪
最後に。。
年中無休・夜間対応