TOPICS
2023.12.15
受付
こんにちは。 受付の市村です。
ついこの前まで真夏日が続いていたのに、あっという間にクリスマスですね。
ネコちゃんとの冬の楽しみといえば、布団で一緒にヌクヌク寝ることですよね!
我が家でも、寝てる時に布団に入ってきたり、上に乗ってきたり、朝起きたらウチの子のお尻が目の前にあったりと、冬は楽しいハプニングがたくさんあります♪
さて、ネコちゃんとの触れ合いはとても幸せですが、
ネコちゃんから人間にうつる病気があることはご存知ですか?
今回はネコちゃんから人間に感染する病気について、ご紹介いたします。
【ネコちゃんから人間に感染する病気について】
1.猫ノミ
■猫ノミとは?
猫に寄生するノミのことを「猫ノミ」と云います。
体長1mm程度の吸血性の寄生虫で、室内飼いのネコちゃんでも知らないうちに
猫ノミが家の中に侵入し、感染してしまうことがあります。
■ネコちゃんから人間への感染経路
猫ノミを保有するネコちゃんと接触することで人に感染します。
■人間の症状
激しい痒みが起こり、水ぶくれになったり、赤く腫れたりする場合があります。
■予防方法
①定期的にネコちゃんにノミの予防をしましょう!
当院でノミの予防が出来ますので、お気軽にご相談ください!
②室内を清潔に保ちましょう!
掃除機をこまめにかけて室内を清潔に保ち、ノミが繁殖しないようにしましょう。
2.猫ひっかき病
■猫ひっかき病とは?
バルトネラ菌というノミが媒介する細菌による感染症です。
ノミが既に感染しているネコちゃんの血を吸った際、ノミの体内にバルトネラ菌が入り、
そのノミが別のネコちゃんの血を吸うことで感染します。
■ネコちゃんから人間への感染経路
ネコちゃんに引っかかれたり、噛まれたりすることで人に感染します。
■人間の症状
リンパ節の腫れによる発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振が見られます。
人がネコちゃんに引っかかれた傷が原因で、上記の症状が出ます。
■予防方法
①定期的にネコちゃんにノミの予防をしましょう!
ノミが媒介する細菌が原因の感染症の為、定期的にネコちゃんにノミの予防をしましょう。
当院でノミの予防が出来ますので、お気軽にご相談ください!
②傷口をよく洗って消毒しましょう!
ネコちゃんに引っかかれたり、噛まれたりしたら、傷口をよく洗って消毒しましょう。
また、ネコちゃんの爪切りは定期的に行いましょう!
3.皮膚真菌症
■皮膚真菌症とは?
真菌(カビ)が原因の感染症で、円形の脱毛や過剰なフケが見られる皮膚病です。
■ネコちゃんから人間への感染経路
真菌症を保有するネコちゃんと接触することで人に感染します。
■人間の症状
皮膚に赤い円形の皮膚炎や脱毛の症状がみられ、強いかゆみがが見られます。
■予防方法
①室内を清潔に保ちましょう!
掃除機をこまめにかけて室内を清潔に保ち、埃や汚れを取り除きましょう。
4.トキソプラズマ感染症
■トキソプラズマとは?
トキソプラズマ原虫という寄生虫が人間の身体に入ることで起きる感染症です。
■ネコちゃんから人間への感染経路
ネコちゃんの排せつ物からの経口感染が主な感染経路です。
■人間の症状(成人)
成人が感染しても80%は症状がなく、20%が風邪のような症状が出ます。
なお、日本人の20%程度が既に抗体をもっているようです。
■人間の症状(妊婦さん、胎児)
妊婦さんが感染しても、本人が重症化することはほとんどありませんが、
胎児が「先天性トキソプラズマ症」を発症することがあります。
発症した胎児は、目や脳、肝機能に障害が生じる可能性があり、
また、重症化すると流産や死産の可能性がありますので注意が必要ですが、
妊婦さんが感染する割合は0.1%程度、そのうち胎児への感染割合は10~15%程度と、
感染リスクはそれほど高くないようです。
■予防方法
①ねこちゃんとキスはやめましょう!
経口感染が主な感染経路の為、ネコちゃんに口の周りを舐めさせるような事は
控えるようにしましょう。
②排泄物に触ったら必ず手を洗いましょう!
ネコちゃんのトイレを掃除したら必ず石鹸で入念に手を洗いましょう。
いかがでしたでしょうか。
ネコちゃんから人間にうつる病気は、ノミの予防、過度な接触を避ける、清潔を保つ等で、
ある程度、予防することが出来ます。
ネコちゃんとの触れ合いは、幸せホルモン「オキシトシン」の分泌や免疫力UPにも繋がりますので、これらをご注意の上、一緒に寝たり、ネコちゃんの体に顔を埋めてモフったりと、ネコちゃんとの充実ライフをお過ごしください!
なお、当院ではノミの予防についても獣医師からアドバイスをさせていただいております。
お気軽にお声がけください。
これからますます寒さも厳しくなりますので、どうかご自愛くださいませ。
年中無休・夜間対応