TOPICS
2024.12.10
動物看護師
こんにちは。
看護師の山本、西岡と薬剤師の落合です!
ひんやりとした空気が気持ちよく、冬の訪れを感じる季節が本格的にやってきましたね❄️
我が家の愛猫ちゃんたちは、寒い季節になり人肌恋しくなったのか、布団に潜り込んできてくれることが多くなりました🐈⬛
私たち人も冬に向けて、衣替えをしたり暖かい掛け毛布を出したり‥と冬支度を始めている方も多いかと思います!
そこで今回は、ワンちゃんやネコちゃんの冬支度のために私たちができることを大きく3つご紹介いたします!
【適切な湿度🍀】
冬の乾燥は私たち飼い主につらいものですが、わんちゃんねこちゃんにとっても湿度の管理はとても大切です。
最適な湿度は、わんちゃんは40〜60% 、ねこちゃんは50〜60%と言われています。
加湿器の使用が最適ですが、熱い蒸気が出るタイプはやけどの危険もあるので避けた方が安心です😊
[乾燥によるトラブル]
・ウイルスが繁殖しやすくなる
空気中のウイルスは湿度が40%以下になると活発化します。
また、低湿度は喉や鼻の粘膜がダメージを受けてウイルスにより感染しやすくなります。
免疫力の低い子犬子猫や高齢の子は特に注意しましょう。
・皮膚や肉球の乾燥
空気の乾燥は皮膚も乾燥し、フケの原因となります。また、皮膚のバリア機能も低下し痒みや皮膚トラブルに繋がることもあります。
皮膚だけでなく肉球も乾燥するので、肉球クリームなのでの保湿も効果的です!
・静電気⚡️
人間と同じでわんちゃんねこちゃんも静電気は痛く、不快に感じるものです。
部屋を加湿し、動物に触れる前に壁などで放電してから触るなどしてあげると静電気が起こりにくくなります。
【冬の泌尿器系疾患に対する予防】
冬の寒さでわんちゃんもねこちゃんもあまり水を飲まなくなり、膀胱炎や尿路結石などの泌尿器系疾患を発症しやすくなります。
その予防の為には、水を飲む量が多くなるように工夫してあげましょう。
特にねこちゃんは、水を入れておく食器の形や素材などでも好みがあります。あまり飲んでいないと感じたら色々と試してみましょう。また、水分を含むウェットフードをあげたり、水を人肌程度に温めてあげるのも良いですね☺️
我が家のネコちゃんは、自動給水機に変えると格段に飲水量がアップしました✨
お水の流れる音が好きな猫ちゃんも多いので、おすすめです!
最近では、少し暖かい温度も保ってくれる自動給水機もあるようなので、お家の子が好んでくれる飲水方法を見つけてあげてください🐈💕
⚠️注意するポイント⚠️
何度もトイレに行くのにおしっこの量が少ない、全く出ていない、排尿時に痛そうにしている、おしっこに血が混じっている等の場合は、すぐに病院に連れてきてください☺️
【冬に向けた換毛期~ブラシの選び方~】
最近うちの子の抜け毛が多いな…😔と思うことはありませんか?
アンダーコートをもつわんちゃんねこちゃんは、夏と冬に毛が生え変わる「換毛期」があり、この時期は特に抜け毛が多くなります。
そこで、ブラッシング法やブラシについて紹介します。
[主なブラシの種類]
・スリッカーブラシ
一般的に使われているブラシで、くの字に曲がった針金がついています。抜け毛を取り除いたり、毛玉をほぐしたりできます。種類を問わず使用できます。
・ピンブラシ
まっすぐに伸びた針金がついています。スリッカーブラシよりも目が荒く、とくに長毛種におすすめです。
・コーム(くし)
毛並みを整えたり、毛玉やもつれが残っていないかチェックするのに使います。
・獣毛ブラシ
ブタやウマ、イノシシなどの毛を使ったブラシです。仕上げに艶出しのために使用することが多いです。静電気を起こしにくいのが特徴です。
・ラバーブラシ
ゴムやシリコン製のブラシです。ブラシ自体が柔らかく、皮膚を傷つける心配が少ないです。マッサージ効果も期待できます。とくに短毛種におすすめです。
上記に紹介したブラシの中でも、さまざまな大きさのもの、ピンの長さが違うものがあります。
自分で使いやすいもの、おうちの子に合わせた大きさ・長さのものを選びましょう☺️
[ブラッシングの手順]
①ブラシをする前にグルーミングスプレーをかける
⭐︎私たちもいきなりヘアブラシをかけると、乾燥や静電気を助長してしまいますよね😣
スプレーをかけるだけで、抜け毛除去を促したり、保湿力アップになるので、サラサラが長く保たれます❣️
②スリッカーやピンブラシで体全体の毛のもつれを除く
ブラシは体に対して水平に持ち、毛の流れに沿って動かします。
③コームで整えながら毛玉やもつれがないかチェック☑️
コームが引っかかるところは毛玉やもつれが残っているので、コームで無理に引っぱらずにもう一度スリッカーブラシで小刻みにとかします。
④顔周りや足先をコームでやさしく毛並みを整える
『ポイント』
・大きな毛玉ができてしまっておうちで取るのが難しければ、サロンや病院にお気軽に相談してください!
・嫌がる子は無理に行わず、少しずつ慣らしてあげましょう。おやつをあげたり、上手にできた時にはたくさん褒めてあげましょう🥰
・ブラッシングは抜け毛を除くだけではなく、皮膚や毛に異常がないか確認しながら行うことでちいさな怪我や湿疹、かぶれなどを発見することも出来ます。注意してみてあげるといいですね😊
『注意点』
・硬いブラシは皮膚を傷つけやすく皮膚炎のリスクがあります。力を入れ過ぎたり、何度も同じ部位のブラッシング、耳などの柔らかい部分は皮膚炎にならない様に注意しましょう👀
・特にスリッカーは金属製で先の尖っているものもあるため皮膚が弱い子に使用する前は先が丸まっているスリッカーを使うなど道具が自分の子に合っているかの確認も行うといいと思います。
・アトピー性皮膚炎や膿皮症の子などではブラッシングのやり方を間違うと症状の悪化に繋がる事もあります。ブラッシングの頻度や使用する道具について迷った際は獣医師に相談して安全にブラッシングを行いましょう!
これからクリスマスにお正月と楽しいイベントがたくさんです🎄
愛犬、愛猫ちゃんと思い出たくさんの素敵な冬をお過ごしください🕊️
年中無休・夜間対応