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2025.04.04

動物看護師

《災害時、どう備える?》

こんにちは、愛玩動物看護師の長谷川です。

暖かい日が増え、桜も見頃、お散歩へ行くのが楽しくなる時期ですね!

今回は、いざという時に役立つ「動物のための防災準備」についてお話しします!

 

《犬猫の避難用品、備蓄品リスト》

・5日以上のお水

・5日以上のフード

(慢性疾患がある場合は療法食)

・飲んでいるお薬

(薬は長期処方できないものもあるため、獣医に相談してください)

・食器

(細菌の付きにくいステンレス製のものが良いです!)

・首輪と迷子札

(取れやすいものは避けましょう!)

・リード、口輪、胴輪

(逸走対策のため、リードは伸びないものが良いです。小型犬はリードをつけた上でキャリーバッグに入れると、万が一の逸走対策ができます)

・ケージ、キャリー

(日頃からケージに入ることを嫌がらないように慣らしましょう)

・排泄物の処理用具

(ペットシーツ、オムツ、匂いの出にくいうんち袋など)

・動物の写真

・ワクチンの接種状況がわかる公的証明書

・飼い主様の連絡先、飼い主様以外の緊急連絡先や預け先を記載したもの

・お気に入りのおもちゃ

(洗えるものが良いです)

・洗濯ネット

(猫ちゃんの保護や診療時に使用できます)

・肉球クリーム

(瓦礫などによるケガ対策ができます)

・ガムテープ、油性ペン

(ケージなどの修復や補強、ペット情報掲示など多用途に使えます)

・保冷剤や防寒シート

・虫除け用品(感染症予防)など

動物の避難用品・備蓄品の確保は、飼い主様が行える準備の中でとても重要です。ぜひ見直してみてください…!

 

また、予防やしつけ、衛生管理も災害時の大事な対策となります!

過去の震災では、予防接種を受けていなかった犬や猫が感染症を広げてしまい、避難所で受け入れてもらえないケースがありました…

事前の予防が、いざという時の安全と受け入れ態勢の確保につながります!

《犬猫の予防医療・しつけ・衛生管理》

・避妊去勢手術

(繁殖予定の場合を除きますが、逸走時の繁殖予防や避難所での性的ストレス防止になります)

・混合ワクチン接種の実施

(ウイルス性疾患の予防、ワクチンアレルギーの子は獣医に相談してください)

・犬なら狂犬病予防接種の実施、鑑札・予防接種済票の装着

(狂犬病予防と迷子対策になります)

・フィラリア、ノミ、マダニなどの寄生虫予防

(避難所やシェルターなどでの寄生虫感染予防になります)

・マイクロチップの装着

(迷子札と二重で対策して迷子対策になります)

・犬なら「待て」「おすわり」「ふせ」「おいで」の基本的なしつけ

(トラブル防止になります)

・ペットシーツ、オムツ、匂いの出にくいうんち袋などの排泄物の処理用具

(匂いの管理で避難所でのトラブル防止になります)

・トイレのしつけ、猫ならトイレ砂が変わっても排泄できるようにする

(決められたところで排泄できるようにするとトラブル防止になります)

・定期的なブラッシング、犬ならシャンプーやトリミング

(常に体を清潔に保つことで皮膚の感染症予防や匂いのトラブル防止に繋がります)

 

 

最後に、最寄りの避難所が《同伴避難》できるのかを確認しておきましょう。

 

※同伴避難とは…飼い主が避難所で動物を飼養管理する状態を指します。

同伴避難可能でも、避難所で同室であるとは限らず、人とは別のスペースにおいてクレートやケージ内で過ごすというスタイルが一般的です。

 

※同行避難とは…動物と一緒に安全な場所に移動する行動のこと。

必ずしも避難所に行くことを意味しているわけではありません。

 

最寄りの避難所以外でも、安全なところに住む知人や親戚の家の方が人と動物にとってストレスが低い「避難所」になることもあります。

こうした避難先を確保しておくことも重要な防災対策のひとつです!

避難での外出自体がストレスになってしまう子もいます…

少しづつ外に慣らしていく方法もありますが、当院にあるペットホテルに預けて外出や外泊の練習をすることもおすすめです!

この機会に、今一度ご自宅の防災グッズや今からできる予防の確認をしてみてください!

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