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2026.01.19

冬に多いおしっこの病気

こんにちは獣医師の山本です。

 

年が明けてかなり寒くなっててました。こんな時、気おつけるべき疾患についてご紹介します。

 

尿道閉塞の予防や再発を防ぐためには、毎日のフード(食事)の管理がとても大切です。

 

特に猫をはじめとするペットは、食事の内容によって尿の状態や量が大きく変わるため、普段何気なく与えているフードが、実は健康に大きな影響を与えています。

 

日々の食事は、尿路の健康を守るうえで欠かせない基本的なケアの一つといえるでしょう。

 

尿道閉塞は、尿の中に含まれるミネラル成分が結晶化し、さらにそれが集まって結石となり、尿道をふさいでしまうことで起こる病気です。

 

尿がスムーズに出なくなると、ペットは強い違和感や痛みを感じます。放置してしまうと、短時間で体調が急激に悪化し、命に関わることもあるため、早めの対応がとても重要です。

 

そのため、日常の排尿の様子をよく観察することが大切です。

 

 

もし、

 

・排尿の姿勢をとっているのにおしっこが出ない

 

・何度もトイレに行くのに少ししか出ない

 

・赤やピンク色の血尿が見られる

 

 

といった様子があれば、様子見をせず、できるだけ早く動物病院を受診してください。

 

これらは尿道閉塞の初期サインであることが多く、早期に治療を始めることで、体への負担を大きく減らすことができます。

 

 

 

 

尿道閉塞は、日々の食事内容とも深く関係しています。

 

特に、マグネシウムやリン、カルシウムなどのミネラルを摂りすぎてしまうと、尿の中で結晶ができやすくなり、尿石形成の原因となります。

 

尿路ケアを目的とした専用フードは、こうしたミネラル量が適切に調整されており、尿のpH(性質)を整えることで、結晶ができにくい環境を保つ工夫がされています。

 

また、良質なタンパク質を適量含むことで、体に必要な栄養をしっかり補いながら、尿路への負担をやさしく軽減してくれます。

 

フード選びに迷ったときは、その子の体質や年齢、過去の病歴に合わせて、動物病院で相談することをおすすめします。

 

 

 

さらに、水分摂取も尿道閉塞の予防には欠かせません。

 

ドライフード中心の食生活では、水分が不足しやすく、尿が濃くなってしまうことがあります。

 

尿が濃くなると結晶ができやすくなるため、ウェットフードを取り入れたり、新鮮なお水を飲みやすい場所に複数用意したりするなど、水分をしっかり摂れる環境を整えてあげましょう。

 

尿道閉塞は、寒い冬の時期に起こりやすいことも知られています。寒さによって運動量が減り、水を飲む量や排尿回数が少なくなることで、尿が膀胱内に長くとどまりやすくなります。

 

さらに、寒さや環境の変化によるストレスも発症リスクを高める要因と考えられています。

 

冬場は特に、食事内容や水分量、生活環境に気を配ってあげることが大切です。

 

 

 

このように、フード管理や水分摂取、そして排尿の様子を日頃から気にかけてあげることが、尿道閉塞の予防と早期発見につながります。

 

毎日の小さな変化に気づいてあげることが、ペットの命を守る大きな力になります。

 

少しでも「いつもと違う」と感じたときは、早めに動物病院へ相談してあげてください。

 

 

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