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2026.01.22

動物看護師

「輸血・ドナーについて」

こんにちは!看護師の長谷川と申します。

冬本番となりましたが、皆様体調を崩されていませんか?

 

今回の看護師ブログは輸血とドナーについてです!

犬や猫も、人と同じように「輸血」が必要になることがあるのをご存知ですか?

重い貧血や大きな出血が起きたとき、輸血は命をつなぐための、とても大切な治療の一つです。

犬や猫の輸血について、そしてその裏側で支えてくれている「ドナー(供血犬・供血猫)」についてお話しいたします。

 

《犬や猫の輸血はどんなときに行うの?》

輸血が必要になる主なケースには、次のようなものがあります。

 

・事故や手術による大量出血

・免疫介在性溶血性貧血などの重度の貧血

・腫瘍や慢性疾患による赤血球の低下、など

 

これらの場合、輸血によって全身に酸素を届ける力を回復させることが治療の大きな助けになります。

 

《輸血に使う血液はどこから来るのか?》

動物医療では、人のように十分な血液バンクが整っておらず輸血に必要な献血がないため、健康な犬や猫たちの協力(供血)によって輸血が成り立っています。

つまり、誰かの大切な家族である犬が、別の誰かの命を救ってくれているのです。

 

《ドナーってどんな子?》

ドナー(供血犬・猫)には、以下のような条件があります。

そしてなにより、ドナー自身の安全と健康が最優先されます。

 

〜ドナー登録の条件【犬】〜

・健康体で体重が15kg以上

・年齢1〜5歳以内

・毎年、狂犬病ワクチン・混合ワクチン・フィラリア・ノミダニ予防をしている

・血液型「DEA1.1が陰性」

 (※犬にも血液型があり、「どの血液を使っても問題が起きにくいタイプ」があります。

その代表的な血液型が「DEA1.1が陰性(マイナス)」の犬です。

さまざまな犬への輸血に使いやすいため、供血犬としてとても重要な存在とされています)

 

 

〜ドナー登録の条件【猫】〜

・健康体で体重が4kg以上の完全室内飼育

・年齢1〜5歳以内

・毎年3種混合ワクチンを接種している

・FIV、FeLVがそれぞれ「陰性」

・血液型が「A型」または「B型」

(※猫にも血液型があり、主にA型・B型・AB型の3種類に分けられます。自分とは違う血液型に対する抗体を持っているため、血液型が合わない輸血は強いアレルギー反応や溶血を引き起こし命に関わることがあります。そのため血液型検査はとても重要となります)

 

《ドナーはどれくらいの頻度で協力してくれているのか》

当院では、3ヶ月に1回程度を目安にしています。

これは、採血によって一時的に減った赤血球や鉄分が、十分に回復する時間を確保するためです。

供血のたびに身体検査と血液検査を行い、少しでも異常があれば供血は行いません。

「必要だからお願いする」のではなく、「この子が無理なく協力できるか」を最優先に判断しています。

 

《供血は無理のないやさしい協力です》

その時々の状況によって、いつでも見送る選択ができます。

輸血が必要な場面は突然訪れます。その時にどこかで協力してくれる存在がいるからこそ、救える命があります。

もし供血という選択に少しでも興味や関心を持っていただけたらいつでもご相談ください。

他の動物たちを助けるため、供血にご協力ください!

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