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2021.06.06
獣医師
こんにちは
もりやま犬と猫の病院の獣医師の江場です。
お花見シーズンも過ぎ、とても過ごしやすい気候になってきました。
季節の変わり目は人も動物も体調を崩しやすいので、皆さん風邪などひかない様に気をつけて下さいね。
今月から当院に新たなスタッフ達が入社してきました。
やる気と希望に満ちている彼らを見ていると、自分が入社した時の事を思い出します。
若い彼らに負けないように、僕もこれからも初心を忘れずに診療に当たりたいと思います!
さて、まだ春なのに少し気が早い様に思えるかもしれませんが、今日はわんちゃん猫ちゃんの熱中症についてお話ししたいと思います。
人と同じようにわんちゃん猫ちゃんも熱中症になることがあります。
春なのに熱中症?と思われるかもしれませんが、季節の変わり目で気温差が大きい春は意外に危ない時期でもあります。
熱中症は、体温上昇とともに脱水によって血液が濃くなり、血圧低下を起こしショック状態に陥る事があります。
パグやフレンチブルドッグなどの短頭種で特に多く起きやすく、対処が遅れると命に関わる非常に危険な病気です。
まず、1番わかりやすい症状として、夏の暑い日などに体温が急上昇すると体の熱を下げるために『パンティング』と呼ばれるハァハァと口を開けて激しい呼吸をします。
これが見られたら要注意です!
また、体温の急上昇とともに以下のような症状がみられる場合は熱中症の可能性があり、速やかに対処が必要です。
・よだれをダラダラ垂らす
・落ち着きがない様子
・ぐったりしていて、元気がない
・横になって起き上がれない
・舌や口の中の色が普段よりも赤い
・水を飲まない、食べない
・ボーッとしている、フラフラする
まずはこれらの症状がないか確認することが、熱中症を見分けるポイントとなります。
初期症状に早く気が付くことが大切で、軽度の場合は体温を下げる応急処置で回復が期待できます。
しかしすぐ回復した場合でも内臓や脳の機能障害など、実際には目には見えない身体の中での異常が起こっている事もあります。
さらに時間が経つほど悪化していき、最悪の場合は命に関わる事もあります。
熱中症は、飼い主さんが犬の異変に早く気が付くこと、そして素早く対処を行うことが大切です。
適切な処置や治療が行われないと大変危険なので、熱中症の症状がみられたら、まずは慌てずに当院へご連絡をお願いします!
また、まだ涼しい春のうちに夏場の過ごし方やお世話の工夫など、色々と準備をしておく事も大切です。
具体的にどうしたらいいかわからない・どういう事に気をつけたらいいのか知りたい等、疑問や不安な事がありましたら、いつでも気軽にご相談下さい!
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