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2024.10.12
獣医師
皆様こんにちは
獣医師の田宮です。
10月に入り、外気温が大分涼しくなってきました。
私の愛犬も快適にお散歩に行けるような気候になり嬉しさのあまり可愛いしっぽがうずきます。
さて、秋といえば【健診の秋】です
今年も10月は秋の健康診断キャンペーンを承っております。
「わんちゃん、ねこちゃんの1年は、人間に例えると約4年」と言われています。
一見健康そうに見えても気付いた時には病態が進行していることもあります。
動物たちは体調を隠す習性がありますので、【定期的な健診】が大切です!
血液検査をして腎臓や肝臓など内臓の数値をみたり、レントゲンで臓器の大きさをみたりすることで病気を探ります。
また、糞便検査をすることで腸内細菌のバランスを確認すること、尿検査で腎臓の機能の評価や尿路結石などがないかを見ることができます。
そんな健康診断の中で【血液で心臓を評価する】ことのできる心臓マーカーを紹介したいと思います。
心臓負荷の刺激により主に心臓で産生されるペプチドホルモン【ANP/BNP】を測定することにより、心臓に負荷がかかっているかを調べることができます。
例えば咳や呼吸不全などの呼吸器系症状がみられる際に、心臓が原因か、それ以外の原因かを判定することができます。
ヒトでは心疾患の重症度に相関して上昇するとされ、重症度の把握、心疾患の除外診断、治療効果の判定などに利用されています。
ワンちゃんねこちゃんでも、この数値を測定することで心臓病が見つかることがあるのです。
実際の心臓の評価はレントゲンやエコー検査などですが、健診でこの数値が上がる場合は心機能評価を進めていくことができますので、早期発見に繋がります。
こんな症状は要注意!?
①心臓の雑音があると言われた
②呼吸がおかしい
③咳をする
④疲れやすくなった
⑤寝ていることが多くなった
これらの症状は他の疾患や加齢に伴なうこともありますが、心臓病の一端である可能性もあるので、一度受診しましょう。
心臓病は普段生活している中では発見しづらい病気でもあります。
最近ではヒトですが、「お医者さんで心音チェック」という心臓病の定期健診をオススメするCMも流れています。
発見のきっかけは聴診ですが、この小さな心音がとても大きな病気の治療や予防につながります。
秋の健康診断は10月末まで実施しております。
この機会に健康診断を受けてみてはいかがでしょうか?
ワンちゃんの心臓病についてはこちらをお読みください
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秋の健康診断の詳細はこちらをご覧ください
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