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2022.02.15

獣医師

お口のなかの日常ケア


タイトル『お口のなかの日常ケア』

こんにちは!獣医師の大澤です。

今年も最初のひと月はあっという間に過ぎました。まだ名古屋でも雪が降ることもありますが、感染症対策を色々工夫しながら、皆さまどうかご自愛ください。

今回は、当院に取り扱いのある予防歯科の紹介です。
近年、伴侶動物の健康に対する意識の高まりに伴い歯のご相談もお受けすることが増えました。ワンちゃんもネコちゃんも、芸能人ではないけど歯が命!(お若い方は知らないフレーズですね😌)予防歯科のための口の中のお手入れ方法、あの手この手をご紹介したいと思います。

ただ、ひとくちにお手入れをする、といっても一頭一頭で個性の違いがありますよね。口の中をじっくり触らせてくれるこもいれば、口元を触るだけで頭を振って嫌がるこもいます。ですので、お手入れ方法は難易度別に簡単なところからご紹介していきます。

難易度レベル★
ヒトのマウスウォッシュのような、水に混ぜるタイプのものです。飲水に混ぜることによって口の中の常在菌バランスを改善させてくれるものです。飲水に混ぜるだけなので、いちばんハードルが低いですね。

難易度レベル★★
歯磨きガムを、お口の中でまんべんなく噛ませることです。およそだいたいのこは噛むときに左右のどちらか一方で噛むという癖があること、また、充分に噛まずに飲み込んでしまうことがあるので出来ればガムの端っこは飼い主様が手で持った状態で口の中の左右の奥歯までしっかり噛み噛み出来るようにしてあげるのが理想的です!色んなメーカーさんのものがありますが、硬すぎるものだと歯がかけてしまうことがあるので気をつけましょう。子供用のハサミで切断できるレベルの硬さならまず大丈夫だと言われています。

難易度レベル★★★
歯ブラシで歯磨きゴシゴシです!歯磨きペーストも、動物たちが好みそうな味のものがあるので、まずはペーストを舐めさせて『オイシィ〜〜🥰』となってくれたら、それを歯ブラシにつけて舐めさせるようにしましょう。そしてだんだん歯ブラシを口の中の方に入れることに慣れてもらい、ゆくゆくは歯の一本一本を、歯肉に沿って丁寧に磨けるようにしましょう!これは『練習』が必要なことなので、出来るようになるには何ヶ月もかかると考えて頂いたほうが良いものです。

嫌がってるこを押さえつけて歯磨きをするのは、だんだん嫌がり方がハードモードになってしまいますので無理矢理はしないほうがお互いのために良いですね。

ネコちゃんはほっぺたをスリスリするのが好きなこが多いので、ほっぺたスリスリしてる〜と見せかけて〜歯ブラシこしこし〜!という方法があります。ネコちゃんはその日その日のご機嫌もあるので毎日歯磨きするのは難しいかもしれませんが、歯垢は3日で歯石へ変化すると言われているので3日に一度の歯磨きはしたほうが良さそうです。😆

獣医師の学会やセミナーで、予防歯科のお話では『歯磨きで歯と歯肉の隙間である歯周ポケットのなかをしっかり掻き出してください!』ということを5億回くらい聴きました。5億回は言い過ぎました。でも、ほぼ100%毎回どの先生も仰っておられました。『それってヒトじゃん!!!!ヒトの歯医者さんの話をじゃん!!!出来ないよ…もっと裏ワザないの???』🥲と思ってましたが、どうも歯ブラシによる歯磨きを上回る裏ワザはないようです!😌根気強く褒めながらやっていけたら、大丈夫です!おトイレやお座りを覚えてくれたワンちゃんならきっと出来ます!

お口の中を見る習慣がおうちであったら、病気を早期に見つけられる可能性もあったりします。歯肉のしこりや歯の変色など、おかしいなと感じたことがあればご相談ください。

では!最後にうちのおはぎちゃんです。みごとな犬歯をアクビのたんびに披露してくれます!

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