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2024.02.01

獣医師

お口の中が赤いっ!?

こんにちは!

 

獣医師の宮平です

 

寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか❄️

 

わんちゃんや猫ちゃんも身体を冷やすと体調を崩しやすくなるので気をつけましょう!

 

 

 

ところで、最近うちの猫がやたら口をくちゃくちゃしていたので口の中を見てみると、、口の奥が真っ赤でした😭口内炎です😭

 

 

そこで今回は猫ちゃんの口内炎について書こうと思います。

 

 

◎口内炎について

 

口腔内粘膜で炎症が起きたもので、腫れたり出血したりします。

痛みを伴う場合が多いです。

歯ぐきにでにたときは歯肉炎と呼ぶこともあります。

 

 

◎原因は?

 

・ウイルスや細菌感染

・歯周病

・猫エイズ、腎臓病、糖尿病などの免疫低下を起こす疾患

 

などが挙げられます。

 

 

ちなみに猫ちゃんの混合ワクチンには口内炎の原因となるカリシウイルスが含まれています。

 

 

ワクチンを打ったから絶対発症しないというわけではないですが、症状を軽減する効果があります。

 

 

◎症状は?

 

・食欲低下

・よだれが多い

・口をくちゃくちゃする

・口臭がきつい

・毛づくろいをしなくなる

・歯茎が赤い

 

などがあります。

 

 

中〜高齢の子がなりやすいイメージかもしれませんが、実は1歳くらいの若い猫ちゃんでも口内炎が見つかることがあります。

 

 

まだ若いから大丈夫!!と油断せず、変わった様子がないか常にしっかり見てあげましょう💡

 

 

◎治療方法は?

 

○内科的治療

・抗生剤

・痛み止め

・インターフェロン注射

・サプリメント

・Pidi

 

○外科的治療

・抜歯手術

 

 

内科的治療は口内炎の症状軽減のために行われます。

 

 

症状の程度に応じて投薬や注射を行います。

 

 

また、「Pidi」とは去年当院で新しく導入した治療機器です!

 

窒素をプラズマ化しそれを患部に吹き付けることによって、抗炎症・組織修復促進などの効果が得られます。

 

数分間風を当てるだけなので全身麻酔不要で、猫の歯肉口内炎における薬に頼らない新しい維持管理の選択肢として期待されています!

 

 

 

 

 

 

また、完治が望める治療は外科的治療です。

 

歯の根っこがだめになりぐらぐらしている歯を抜歯したり、場合によっては全ての歯を抜歯することもあります。

 

抜歯は歯石の発生場所となる歯をなくす→ウイルスや細菌の住むところがなくなることで、症状消失と再発防止を目的としています。

 

 

どの治療を行っていくのかは、その子の症状、性格、体調などを見ながら決めていきます。

 

また、歯石を作らないことも歯肉炎の予防として大切です。

 

理想的なのは歯みがきを毎日することですが、猫ちゃんは特に難しいですね…!

 

どうしてもできない子には、水に入れるだけの液体歯みがきなどがおすすめです。

 

 

猫ちゃんは痛みを隠すのがとても上手です。

 

歯が痛いシグナルがないかどうかしっかり観察し、何か変わったことがあればすぐにご相談くださいね🦷

 

 

 

 

最後に、最近当院のホテルにお泊りした愛猫しぇるちゃんの写真です。

 

毎日看護師さんに甘えて可愛がってもらっていたようで、飼い主として嬉しいです🥰

 

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