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2022.11.16

獣医師

ごはんのトラブルを対策しよう!

皆さんこんにちは。

獣医師の飯田です。

 

そろそろ紅葉が見頃な時期になりましたね。

先日は家族で豊橋にあるのんほいパークへ行ってきました。

動物との距離が近く子供達も大興奮でとてもいい所でした!

 

ぜひオススメしたいです!!

 

 

 

さて、今回は食欲の秋という事でご飯に関連した内容、特に食事アレルギーなどの

「食物有害反応」についてお話ししようと思います。

 

 

食物有害反応とは食べ物を食べたことによって引き起こされる

体にとって良くない反応の事を言います。

主に下痢や嘔吐、痒みなどが症状として出ます。

 

 

食物有害反応には食物不耐症と食物アレルギーがあります。

 

 

この2つは何か違うのか?

 

 

それは食物アレルギーは免疫が関与している反応、

食物不耐症は免疫が関与しない反応という違いです。

 

 

例えば食物不耐症の中には有名なところでいうと乳糖不耐性があります。

人でも牛乳を飲んだら下痢をしてします人がいますよね?(私もそうです…)

 

 

これは牛乳の中に含まれる乳糖を分解するラクターゼという酵素が足りていないため、

乳糖がそのまま大腸へ運ばれて下痢を引き起こしてしまいます。

ちなみにヨーグルトやヤギミルクは牛乳に比べたら乳糖は少なめと言われています。

 

 

これは酵素の量の問題なので、免疫が関与していない「食物不耐症」になります。

 

 

 

他にも食中毒や普段食べていない物を急に食べてしまうことなどによって起こる

消化器症状が食物不耐症に該当します。

 

 

つまり体がお腹に入ってきた物を代謝、消化しきれないと

この食物不耐症が引き起こされるということですね。

 

 

 

 

一方、食物アレルギーとは食べ物の中に含まれる主に蛋白質によって

体の免疫機構が過敏に反応してしまうことにより、赤み、痒みなどの皮膚症状や

嘔吐、下痢などの消化器症状が起こってしまいます。

 

 

食物アレルギーは1歳未満の若い時期に発症することが多く、例外はあります! )

季節関係なく年中痒みの症状が出てしまいます。

食物アレルギーの皮膚症状は主に目や口の周り、背中、肛門周囲、手足の先などに出やすいとされています。

 

 

 

 

 

食物アレルギーの症状を防ぐには

アレルギーを起こしにくいフードを食べてもらう必要があります。

 

 

それには「新奇蛋白食」といって、一般的なフードにはあまり入っていない

使われる頻度の少ない蛋白質(例えばタラやサーモン、馬肉など)

を使っているフードにする。

 

 

もしくは「加水分解食」といって、蛋白質の分子を小さくして体の免疫機構が

反応しにくいように処理をされたフードにする。

 

このような方法があります。

 

 

実際にどのようなフードにするのかはアレルギー検査をしたり、

今までどのようなフードを食べていたか、

おやつをあげていたか、

 

などのお話を聞いて適切な物を選択することがとても重要になります。

 

 

 

また、間食を減らす、体重管理を気をつける、乳酸菌やオリゴ糖などを摂取して

腸内環境を良くする事も大切ですね。

 

 

フードは毎日食べかつ健康状態にも直結するとても重要なものです。

その子にあったより最適な物をご提案しますので、お気軽にご相談下さい!

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