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2024.11.15

獣医師

ねこちゃんの膀胱炎

ハロウィンから半月、朝夕の気温が下がってきましたね。

 

こんにちは獣医師の大澤です。

 

 

季節の変わり目は、動物たちも人と同様にストレスを感じていると言われています。

 

 

ストレスを感じるとどうなるか…?

 

 

それぞれの個体にもよりますが、やはり体の中の弱りやすい部分に症状がでることがあるみたいです。

 

 

特に、ネコちゃんでは膀胱炎になりやすいということが知られています。

 

 

今回はそのネコちゃんの膀胱炎について少しご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

膀胱炎は原因によって種類が分けることができます。

 

 

細菌の感染による膀胱炎

 

結石が関与している膀胱炎

 

原因のメカニズムがはっきりわかっていない特発性膀胱炎

 

 

というものもあります。

 

 

 

みっつめの特発性膀胱炎とは、ストレス要因が関与しているといわれています。

 

 

そのため春先や秋といった、気圧、温度、湿度の変化のある季節の変わり目に発症することがあります。

 

 

その症状とは…

 

 

●トイレに何度も行く

 

●排尿姿勢をとるが、尿が出ない。出るとしてもポタポタと少量のみ

 

●血尿がでる

 

●排尿後に痛そうな声をあげる

 

 

といったものなどです。

 

 

病気の治療はストレス要因への対処となりますのでお薬やご飯、サプリメントやおうちのおトイレ環境の見直し…

 

といったことまで考えなければなりません。

 

 

おトイレの見直し!?そうなんです!

 

 

動物たち、特にネコちゃんは自分のおトイレに対してはとてもこだわりがあります!

 

 

清潔で、静かで、広々として、ほかの動物からの視線を感じないようなおトイレがよいとされています。

 

 

とはいえ、ネコちゃんをトイレのたびに広大な鳥取砂丘まで連れて行ってあげる訳にはいきませんので、どういったものが好ましいのか?という指標を一部ご紹介します。

 

 

 

 

 

◯静かで人通りのないところへの設置

 

◯飲食する場所から離れているところへの設置

 

◯戸建ての場合、各階へ設置

 

◯少なくともネコちゃんの頭数+1個のトイレを、各々違う場所に設置

 

◯その子の好みに合わせた砂の使用すること

 

◯用を足したらすぐに清掃

 

◯こまめな砂の交換

 

 

…書き出すと、なかなか細かいですね!?

 

 

しかし、当の本人(猫)にとっては大事なことですので、いちど見直ししてみることをオススメします。

 

 

 

 

因みに↑こちら当家のおはぎちゃんは、おトイレは大と小で分けて使用しています。

 

 

何故か小は砂ではせずに、フカフカした毛布のようなところでしたくなっちゃうようなんですね〜。

 

 

個体差、といっても色々あります。

 

 

おうちのこにとってのベストトイレットを、どうか探してあげてください!

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