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2024.10.08

動物看護師

体重管理について

こんにちは

動物看護師の中村です。

季節も秋に近づいてきて過ごしやすい気候になってきましたね。

秋といえば色々な秋を連想されると思います。

運動の秋、勉強の秋、読書の秋など…

今回はその中でも食欲の秋をテーマにお話をしていきたいと思います。

 

秋に食欲が増す理由として夏より気温が下がることで体温を維持するために基礎代謝が上がり、その分のエネルギーを補うために食欲が増すという説があると言われています。

食欲が増して食べっぷりが良くなることは飼い主として喜ばしいことではありますが、一方体重が増加して肥満気味になってしまうことが懸念される時期になりますね。

 

肥満の原因として

・食事のカロリー過多

・運動不足

などがあげられます。

 

肥満対策で出来ることとして

・食事内容の見直し

・生活環境の改善

を行なっていく必要があります。

 

・食事内容の見直し

適切なカロリー量以上のカロリーを摂取していると消費しきれずにどんどん太っていってしまいます。その為、食事量やおやつを減らしていくことも場合によっては必要になります。

適正な食事量の決め方については環境省のHPにも掲載があります。

環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドラインより(P13に記載)

 

またダイエット食として様々なご飯があります。

いくつか例を挙げますと、

・ロイヤルカナン 満腹感サポート

・ヒルズ メタボリックス

などの脂肪や炭水化物を減らし、タンパク質や食物繊維を多く含むことで他の食事と同じ量を食べてもカロリーを抑え満腹感を持続させるように設計されているフードがあります。

これらのフードに少しずつ移行していくことで体重増加をある程度抑えることが出来ます。

 

 

・生活環境の改善

食事内容を見直すことで摂取カロリーを抑えることが出来ますが、一方で消費カロリーを増加させる必要もあります。

気温も下がってきたので散歩の回数を増やしたり、普段より長めに散歩することで運動する機会を増やし消費するエネルギー量を増やすことが大切になります。

またお家でもおもちゃを使って遊ばせたりして運動させてあげることも肥満の予防には効果があります。

1日の散歩の目安時間はこちらになります。

小型犬は1日に2回、1回20-30分程度

中・大型犬は1日に2〜3回以上、1回30-1時間程度

室内の場合は遊ばせ方にもよりますが、30分から1時間程度を目安に休憩を挟みながら行うのが理想と言われています。

 

 

〜お家でも出来る体型の評価〜

体型に関する評価の指標としてBCS(ボディコンディションスコア)というものがあります。

体重だけでは適正な体型なのかを判断することは難しいです。

この指標は見た目と触った感覚を参考に体型を評価する指標になります。

評価は5段階もしくは9段階で評価されます。

今回は5段階での評価を元にお話をさせていただきます。

1〜5までの指標があり、5に向かうにつれて肥満という評価となります。

BCS1-2 痩せすぎ・痩せ気味

BCS3 標準

BCS4-5 太り気味・太りすぎ

環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドラインより(P14に記載)

BCSスコアの確認方法

肋骨が触れるかどうかで判断します。被毛が長い子は被毛をかき分けて皮膚に近い所を触るようにしてください。肋骨が手で軽く触れるぐらいが適正な体格であるといえます。触れない場合は少し肥満気味かもしれません。

 

以前家で飼っていたわんちゃんもメタボリックスを食べていました。

BCSは5寄りの4ぐらいで肥満気味だったので抱っこするのも一苦労でした。

肥満は様々な病気の元でもあるので健康維持のためにはまず肥満にならないようにしてあげることが大切です。

1度太ってしまうと中々減量するのは大変なので太らないようにコントロールしてあげることが必要になります。

食事管理をしっかりして秋を快適にお過ごしください。

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