もりやまTOPICS

TOPICS

  • HOME
  • もりやまTOPICS

2023.07.13

動物看護師

夏のレジャー活動の注意点

皆さんこんにちは。看護師の西岡と花畑です。
もうすぐで梅雨が明け、本格的な夏が始まろうとしています🌞

夏といえば、BBQや川遊びなど楽しいことがたくさんありますね‼︎お外でワンちゃんとの思い出づくりをされる方も多くいらっしゃると思います。しかし、緑豊かになる夏の山や川辺などにはワンちゃんネコちゃんの命を脅かす危険な生き物・植物が多く存在します🌻

ワンちゃんネコちゃんとご家族が楽しく夏の思い出づくりができるよう、夏の危険な植物と生き物について紹介したいと思います💁‍♀️

〇植物の誤食について

植物はどこか安全な印象もあると思いますが、なかにはワンちゃんが中毒を起こしてしまうものも‼︎今回はよく見かける3つの植物についてお話したいと思います。

 

~1つ目、朝顔~

夏を代表する植物の一つで、育てているご家庭も多いのではないでしょうか😌

 

朝顔でワンちゃんやネコちゃんに危険とされているのは「種」です🌱

誤食してしまった際の主な症状として、①激しい嘔吐下痢 ②重度の血便 ③幻覚 を起こします。

これらの症状は、直接的に命に関わることはありませんが、二次的に体のバランスを崩し、命の危険に晒されるケースがあります。

 

~2つ目、ヨウシュヤマゴボウ~

ブドウのような房にブルーベリーのような可愛らしい小さな実をつけているのが特徴的な植物です🌿

これらは植物全体がワンちゃんネコちゃんだけでなく人にも有毒ですが、特に実と根に強い神経毒作用があります‼︎

 

道端に実が落ちていている際にはお散歩中のワンちゃんたちの標的になりやすくなっています😢このヨウシュヤマゴボウは全国各地で雑草化しているため、多くの場所で見かけると思います。6月ごろから開花し、夏半ばごろから実をつけ始めるため、十分これからの季節に注意しましょう‼︎

 

~3つ目、ラン藻(アオコ)~

夏になると水面が緑色に変化している川や池、湖を見かけることも多くなると思います‼︎水温が上がり、水面いっぱいにアオコが増殖します。  アオコの一部の種類や毒素によって、川遊びをしている時にワンちゃんが飲んで中毒を起こす事例があります😵

 

主な中毒症状として、①皮膚炎 ②泡を吹く ③よだれがたくさん出る ④痙攣発作 ⑤心臓麻痺

などの、命に関わる症状が見られます。ただ、アウトドアを楽しむワンちゃんだけではなく、室内の花瓶の水や金魚鉢にも発生することもあるため、お家の中で暮らすネコちゃんにも十分気をつけてくださいね🐱💦

 

〇危険な生き物について

夏のレジャー施設では冬眠していた生き物が活発になってきます。生き物については毒で有名な蛇と蜂についてお話したいとおもいます。

 

~1つ目、蛇について~

日本にいる毒蛇はマムシ・ヤマカガシ・ハブの3種類が有名です🐍この中で最も重症化しやすいのがハブであり、
これは大型であることから毒液の注入量が多い為です!

 

蛇にかまれた症状として、①ぐったりする ②かまれたところが腫れる・出血する ③食欲不振 などが見られ、重症になるとショックなど命に係わることもあります💦かまれた場合は、毒が体内に回るのを遅くするために安静にし、すぐ病院に連れてきてください🙏

 

~2つ目、蜂について~

人でも夏になるとスズメバチの被害が多くなります。これは動物たちも例外ではなく十分な注意が必要です!

 

もし蜂に刺されてしまった場合の症状として、①刺された部位の腫れ・痛み ②アナフィラキーショック
(刺されてから15分以内に起こることが多い)などがみられ、とっても危険です☠️蜂に刺されたことが分かったら、針が分かれば針を抜き傷口を洗い流し、病院に連れて来て下さい🏥

 

このようにレジャー活動は危険も多く存在します😵草むらに頭を突っ込んだり、植物や生き物を見たときに興奮しすぎないように注意していきましょう。しかし、危険を知ることで安全に楽しくこれからの夏を楽しむことができます‼︎皆様と、ワンちゃんネコちゃんとの幸せいっぱいな夏の思い出づくりができることを願っております🌻

Copyright©もりやま犬と猫の病院 All rights reserved.