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2022.06.15

獣医師

夏到来!!熱中症に要注意

こんにちは、獣医師の高見です。

6月に入り、ジメジメとした暑さが出てき始めました。

6月は季節の移り変わりと共に、気温が上がっくる季節です。

今日は名古屋も夏日。

既に30度を超えてくる日もあります。また湿度も高いようです。

 

この時期から気をつけないといけないのは、犬の熱中症です。

 

犬は肉球以外の場所で汗をかくことごできません。

そのためパンティングと言ってハァハァと口を開けて

舌を出すことによって体温調整を行なっております。
なので気温が高いと体温調節が困難になり、

多湿だと余計に難しくなります。

 

また、高齢や肥満、心臓病や発作の病歴がある犬は、

熱中症にかかる可能性が高く、注意が必要です。

 

そこで今回は《熱中症》についてお話ししたいと思います。

 

 

 

暑さでまいってしまってるねこちゃん

 

 

 

①犬の熱中症の症状
犬が熱中症になってしまった時には、どのような症状がみられるのでしょうか。

以下のような症状がみられた場合は要注意です。

 

●口を開けてハアハア・ゼエゼエと苦しそうに呼吸をしている

●大量のよだれが出ている

●カラダが熱い

●ぐったりして立てない
など
上記の症状以外にも、

 

嘔吐や失禁などの症状がみられることもあります。

 

これらの症状が進行すると、意識を失ったり、

けいれん発作を起こしたりして最悪の場合死に至ります。

このような症状が1つでもあればすぐに病院に連絡し受診して下さい!!

 

②犬が熱中症になった場合の対処法

では、このような症状がみられた場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。

 

意識があり、比較的軽度と思われる時は、犬にお水を少しずつ飲ませ、

涼しい場所に移動させます。お水や保冷剤などを首や脇、

股などに当てながら冷やしてください。

 

また濡れたタオルを身体にかけるなどすると尚良いです。

呼吸が落ち着き、耳を触って普段と同じくらいの温かさになるまで注意して様子をみてください。

 

その後必ず、動物病院を受診してください。

やむを得ない理由で動物病院を受診できない場合は、

水分の多い食事を少量ずつ与え、安静に過ごさせるようにしてください。

 

では、意識がない、呼びかけへの反応が弱い時はどうするか?

 

上記同様に冷やす対応を行います。

ただこの時、無理に水を飲ませると、

誤嚥のおそれがあるのでやめましょう。

そして、すぐに病院を受診してください。

 

 

*冷やしすぎにも注意
身体を冷やして下さいとお伝えしましたが、冷やしすぎるのも危険です。

 

肛門で体温を測る場合、平熱(38℃台)になるまで体温を下げると、

その後も体温が下がり続け、低体温になってしまう恐れがあります。

 

これでは逆効果になってしまうので、目安としては39.5℃になったら冷やすのをやめましょう。

体温計等がなければ、体の暑さが抜けてきたら冷やすのをやめて大丈夫です。

 

 

③熱中症の予防方法
熱中症の予防としては、

 

*気温や湿度に十分気をつける
*常に飲み水を飲めるようにする
*エアコンなどを使用する
などが基本です。

 

また、夏場に車の中に置いていくことは、犬の命にかかわるので絶対にやめてください。

夏場の散歩は、早朝もしくは陽が落ちた夕方にすることで、

日射による被害を避けることができます。

 

 

また、陽が照っているときは地面も相当熱くなっているので、

犬の足の裏にダメージを与える危険があります。火傷の危険もあるのでやめましょう。

特別な理由がない限り、夏の日中の外出は避けて下さい。

 

 

④なりやすい犬種
犬の中でもとくに、短頭種、幼齢犬、高齢犬のほか、

心肺疾患や喉や気管の疾患を患っていたり、太っていたり、

毛が厚い犬では熱中症のリスクが高まるため、よりいっそうの注意が必要です。

 

 

 

最後になりますが、
人間同様、犬にとっても熱中症は危険なものです。

熱中症に警戒が必要な季節にはしっかり対策を行うとともに、

もし万が一自分の愛犬が熱中症になってしまった場合も落ち着いて対処できるよう、

正しい知識を身につけておきましょう。

 

 

 

 

《熱中症》の話題を今回取り上げましたが熱中とのことで最近ですが、私はサウナに熱中しております。
サウナ→水風呂→外気浴を繰り返すことでおきる【ととのい】。

異次元に飛ばされるような感覚は本当に最高です。

疲れすらも吹き飛ばしてまう心地よさを是非皆様もやってみては!!

あ、、、絶対に無理はしないでくださいね。

熱中症になってしまうので笑

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