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2022.01.15
獣医師
こんにちは。副院長の飯田です。
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
皆様はお正月をどのようにお過ごしでしたでしょうか?
私はお正月も仕事でしたが、2日3日は箱根駅伝を観ておりました❗️
小学校、中学校、高校と陸上競技をやっていましたので毎年箱根駅伝は楽しみにしており、
今年も録画しておき仕事が終わってからゆっくり観戦しました😄
実は数年前に青山学院大学の原晋監督の講演会を聴きに行ったことがあり、
その時に原監督の話していた組織マネジメント論に大変感銘を受けました。
それ以来箱根駅伝は青山学院大学を応援しておりますが、
さらに今年の青山学院大学の主将は私と同じ苗字の「飯田」君でしたので余計に応援に力が入りました笑
今年は見事優勝しましたのでとても良いお正月でしたね〜。
あと最近は休みの日に子供のサッカー⚽️の練習によくついて行きます👍
少し前までは周りの子達がボールを蹴っている中に萎縮して入っていけてなかったですが、
いつの間にか積極的にボールを蹴りに行きゴールも決められるようになりました。
子供の成長の早さには本当に驚かされますね。
自分も負けないようにいつまでも成長し続けられたらと思います❗️
さて、話は変わりますが今回は
についてお話しようと思います。
人でも近年腸内細菌の重要性がクローズアップされていますが、
わんちゃん猫ちゃんの腸内細菌についての研究も活発になっています。
腸内には多種多様の数百兆個の細菌が存在し、
これらがお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
そしてこの腸内フローラの乱れがアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や
大腸癌に代表される腫瘍疾患に関与しているということがわかってきています。
そんな腸内フローラを整えるためには
この3つが重要です👍
①の良い菌を摂取するのはヨーグルトの中に入っている乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂ることです。
人の腸内善玉菌の主役はビフィズス菌ですが、犬は乳酸桿菌、猫は乳酸球菌なので
これらの菌を摂取するのが良いですね。
ただ、わんちゃんの場合は乳製品に対する乳糖不耐性を持っている子が多いため
摂取すると下痢をしやすいと言われています。
牛乳に比べヨーグルトはでは乳糖は少ないとされていますが、
念の為乳酸菌のサプリメントなどを選ぶと良いでしょう。
②の良い菌を育てるには腸内細菌の餌になるオリゴ糖や食物繊維が良いと言われています。
いい土壌がないといい作物が育たないのと同じで、
善玉の腸内細菌の効果を最大限発揮するには善玉菌が育つ土壌をしっかりと作る必要があります。
また、そのほか人では食生活の乱れ、加齢、睡眠時間の減少、便秘などが
腸内環境を悪くすると言われているので、規則正しい生活も土壌を整えるためにはとても重要ですね。
③の良い菌の働きを邪魔しないのも大切です。
特に悪い口腔内細菌が多いとその菌たちが腸の方へ移行したり、
皮膚を舐めることによって皮膚へ移行して皮膚炎の原因となってしまいます。
なので歯磨きなどで口腔内のお手入れをしっかりすることも腸内環境にとってはとても重要なんです。
この3つを意識して腸内フローラを整えることにより
現在、アトピー性皮膚炎の治療ではステロイドやアポキルといった
痒みや炎症を抑えるお薬を使用するのが一般的です。
もちろんこういったお薬を使うことは必要ではありますが、
乳酸菌やオリゴ糖などを使い「腸活」をすることで元々使っていたお薬を減らしたり、
やめたりできる可能性があります。
腸活による体質を改善していく治療は効果が出るまで時間がかかりますが、
当院ではこういった薬に頼らない治療にも取り組んでいますのでいつでもご相談ください!
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