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2023.02.15

獣医師

狂犬病予防接種について

こんにちは!今月のブログを担当させていただきます、獣医師の宮平です。

 

少しずつ暖かくなって嬉しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか😊

 

 

 

 

さて、今年も狂犬病予防注射のシーズンが始まります。

 

わんちゃんの狂犬病予防注射は、狂犬病予防法という法律に定められた飼い主の義務になります。

 

毎年ハガキが届くから打ってるけど、どうして打たなきゃいけないの?というお声をいただくことがありましたので、今回のブログテーマにしました。

 

 

 

 

狂犬病は、わんちゃんだけでなく人も含めた哺乳類全般に感染する人獣共通感染症です。

 

狂犬病を発症した動物に咬まれたり引っ掻かれたりすることで感染します。

 

発症すると風邪のような症状から始まり、進行すると興奮や錯乱などの神経症状が現れます。

 

また、発症した場合の致死率はほぼ100%と怖い病気です。

 

 

 

日本では狂犬病が蔓延していた過去がありますが、ワクチンの普及などにより発生件数は減っていきました。

 

そして1956年を最後に発生しておらず(海外で感染し日本帰国後に発症した例を除く)、世界的にも狂犬病清浄国として認知されています。

 

が、しかし、日本やオーストラリアなど一部の国を除き、ほとんど全世界で発生しているのが現状です。

 

 

 

日本の検疫は厳しいですが、万が一国内にウイルスが持ち込まれてしまったら?

 

また、日本は今でこそ清浄国ですが、蔓延していた過去があります。

 

山奥に生息する野生動物がひっそりとウイルスを保持し続けている、という可能性もゼロではありません。

 

現に、日本と同じく蔓延していた過去がありながら清浄国となった台湾では、2013年に野生のイタチアナグマから狂犬病ウイルスが確認され、清浄国ではなくなりました。

 

このような理由から、清浄国である日本でも狂犬病注射が義務付けられています。

 

 

とても怖い病気ですが、ワクチン接種により発症や蔓延を防止できる病気です。

 

また、人に感染させない、人を守るための予防接種でもあります。

 

年に1回の注射で予防しましょう!

 

 

 

 

 

 

また、守山区、名東区、千種区、春日井市、尾張旭市、瀬戸市にお住まいの方は区役所・市役所への登録をこちらで代行できます。来院の際には狂犬病予防注射の案内ハガキをお持ちください!

 

暖かくなると蚊も増えてきますので、フィラリア予防もスタートです。春は忙しいですね🌸

 

 

 

 

 

 

 

最後に、私の愛猫しぇるを紹介します。

 

人が大好きで甘えん坊な女の子です。

 

持病があり時々通院していますが病院もへっちゃらで、看護師さんや受付さんに遊んでもらっています🥰

 

 

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