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2021.12.06
動物看護師
こんにちは!
今回ブログを担当させていただきます手島です。
よろしくお願いいたします。
近頃は寒い日が続いておりますが、これから更に寒さが厳しくなることが予想されます😢
皆さまご体調にはくれぐれもお気をつけください。
今回はそんな寒い時期に起こりやすい「猫ちゃんのおしっこ」の病気についてお伝えします。
皆さまは「下部尿路疾患(FLUTD)」という猫ちゃんのおしっこの病気をご存知でしょうか?
この病気は猫ちゃんのおしっこにまつわるトラブル(頻尿や血尿、尿道の閉塞など)の総称を言います。
原因はさまざまで、
・感染症や炎症
・食事管理
・環境問題
などありますが、中には原因がわからない場合もあります。
そして大きな原因の一つとして「飲水量の低下」があります。
実は元々「お水をあまり飲まない」動物である猫ちゃんたちが寒い時期になりさらにお水を飲まないことで飲水量が減ってしまいます。
そのためこの病気は冬に起こりやいと言われています。
ちなみになぜ猫ちゃんはお水をあまり飲まないのかと言いますと、猫ちゃんは「砂漠地帯出身の動物」だからだそうです🌵
そして冬場は活動が鈍くなるため、上記のように飲水量がさらに減ってしまうというわけです。
その結果、無理にお水を飲ませることは猫ちゃんのストレスになってしまったり、飼い主さんが怪我をしてしまったりで難しいですよね😓
これらの対策として
・お水をぬるいものにしてあげる
・水飲み場を増やしてあげる
・給水器で常に新しい水にしてあげる
・ちゅ〜るなどを少し水に溶かしてみる
・ご飯をウェットフードに変えてみる
理想の飲水量としては、4kgの猫ちゃんで1日あたり158〜237ml(コップ一杯で約200ml)と言われております。一例ですが上記のような工夫をしてみてはいかがでしょうか。
※現在の体調などで理想の飲水量は異なる場合がございます。ご心配な点がございましたら当院の獣医師にご確認ください。
また「飲水量を増やす以外」の工夫としては、
・トイレを増やしてあげる(1匹に対し2つのトイレが理想です)
・トイレをきれいに保ってあげる
・トイレの砂も好みがあるため、選べるようにする
・塩分の多いおやつをあげすぎない
などがあります。
もちろん、工夫していただいていても病気を起こしてしまうこともあります😥
・トイレによく行くけど尿が出ていない
・おしっこの量が少ない
・トイレの時間が長い
・おしっこの時、痛そうに鳴く
など、何かいつもとは違う様子があったら一度当院にご来院ください。
ちなみに毎月22日は「にゃんにゃんDAY」で「検便と検尿」が無料となっておりますので、ぜひご利用ください!
最後に私も実家で猫ちゃんを飼っています。
私の家の子達は蛇口から直接お水を飲んでいまして、彼女たちなりのこだわりを感じます。
皆さまもぜひ、おうちの子に合った方法を探してあげてください😊
年中無休・夜間対応