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2022.07.15

ケアセンター

肛門腺を絞ってみましょう

こんにちはケアセンターの加藤です😊

突然ですが皆さんはわんちゃん、猫ちゃん達の肛門腺をご存じですか??
今回は肛門腺についてとそのお手入れのお話していきたいと思います😆

 

《肛門腺とは》

肛門腺とは、肛門の左右(肛門を時計に見立てて4時と8時の位置)にある分泌腺のことで、袋状の構造をしているので肛門嚢ともいいます。

 

肛門腺から出る分泌液は通常うんちを出す時に一緒に排泄されます。
分泌物の形状や色は様々で、緑色だったり茶色だったり、液状のものもあれば、ペースト状のものあり、その子の個性が出ます😊

 

そんな肛門腺には実はちゃんとした役割があるのです!
わんちゃんや猫ちゃんは肛門腺からの分泌液の臭いを使って自分以外の個体を識別したり、縄張りを主張するためのマーキングにも利用しています!

 

肛門腺からの分泌液はわんちゃんや猫ちゃんそれぞれの個体ごとに異なる匂いをしています。なので、動物同士がお尻の匂いを嗅ぐ仕草をしているのは実は分泌液の匂いを嗅いで相手を認識しているからなんです😳

 

また、分泌液は個体を識別できる固有の匂いがしますので、わんちゃんやねこちゃんが自分の縄張りを主張するときに肛門腺を擦り付けて匂いを残しマーキングにも利用しています。

 

肛門腺にこんな役割があるの驚きですよね🫢!

肛門腺は筋肉の収縮(肛門括約筋)と便の圧力によって圧迫されることにより、分泌液が排出する仕組みになっているので、基本的には健康なわんちゃん、猫ちゃんは定期的に分泌液を出すことができます。

 

しかし、中には肛門腺を定期的に絞らないと分泌液が溜まりすぎてしまう子達がいます。それは、

 

・トイプードルやチワワ、ミニチュアダックスフントなどの小型犬種
・肥満
・高齢

の子達です。

 

このような子達は、自分で排出が出来なくて肛門腺が溜まり過ぎる事により、肛門嚢炎や肛門腺破裂を起こしてしまう事があります。

 

床にお尻を擦りつけていたり、お尻を気にしてよく舐めていたりしたら要注意です!

 

絞る頻度は個体差がありますが、少なくとも1ヶ月に1回程度は絞ってあげると良いです😊

 

 

《肛門腺の絞り方》

私はお家で犬を5匹飼っています!
その中でもあずきちゃんと言う子は、とても肛門腺が溜まりやすいんです。
次は肛門腺絞りの方法をあずきちゃんにモデルになってもらい実践したいと思います😊

 

①まず、尻尾を上に上げます。
持ち上げると肛門腺が突出して確認しやすくなります。

②肛門腺の位置を確認します。
最初に伝えしたように肛門の左右で4時と8時のところにぷにぷにと弾力ある物が触れます。これが肛門腺です。

③確認が出来たら絞っていきます。
ぷにぷにとした肛門腺を「きゅっ」と犬の頭側に押し上げるように絞ります。強く押しても出ない時は押す場所が間違っているかもしれないので、再度場所の確認から始めましょう!

④最後は綺麗にお尻を拭いてあげましょう!
私はお家でシャンプーをする前に絞って、その後シャンプーをして綺麗にします!
やっぱり拭いてあげるより洗い流した方が匂いは全く無くなるので、気になる方は月1シャンプーの際に一緒にしてみてはいかがでしょうか😊

 

 

 

最後にお尻を気にして地面に擦る行為は全て肛門腺トラブルというわけではありません!
もしかしたら食物アレルギーなどの皮膚トラブルの場合もあるので、肛門腺を絞っても改善しない場合は他の可能性も考えましょう👍

肛門腺絞りは慣れるまではやり方が難しいと感じるので、お家で出来ないと言う声は非常に多いです。
ケアセンターでも部分ケアで肛門腺絞りを行なっていますので、お気軽にお声かけ下さい😆

 

 

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