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2021.08.23

動物看護師

避妊去勢について

こんにちは!
看護師の小島です!

梅雨も明けてだいぶ暑くなりましたね💦
皆様体調はいかがでしょうか?

さて、コロナ禍でわんちゃんねこちゃんをお家に迎えられた方も多くいると思います。
そこで今回、避妊去勢のお話をしようと思います♪

たまにオーナー様から「避妊去勢は絶対しないといけないですか?」と質問されます。
若いうちに避妊去勢をすることによって予防できる病気があります!

例えば、
*女の子*

子宮蓄膿症
細菌感染をおこし、子宮に膿が溜まってしまう病気のことです。

乳腺腫瘍
わんちゃんは50%ねこちゃんでは90%悪性と言われてる腫瘍(初めての発情前までに避妊した場合発症率0.5%)です。

*男の子*

精巣腫瘍
加齢とともに発症率が高くなる腫瘍
特にお腹の中に残ったままのものは発症率が高くなります。

他にも病気ではありませんが、
・性格が穏やかになる
・偽妊娠を防げる
・発情出血を防げるためカーペットなどが汚れない
などの利点があります。

次に術後管理のお話です。

当院ではわんちゃんねこちゃんが血の止まりが異常に悪かったり、麻酔時間がかなり長くなってしまったなどなど以外は基本的には日帰りです。

その際にエリザベスウエアかエリザベスカラーかどちらかをつけてお返しします。
これは手術の傷口をわんちゃんねこちゃんが舐めて糸を勝手に取ってしまったり、そこから細菌感染を起こさせない様にするとても大切なものです!

ウエアとカラーの違いについて

*ウエア*
・カラーに比べて動く時、ご飯の時などにストレスを感じにくい
・傷口の保護もしてくれる

⚠️大型犬の場合は取り寄せとなるので術前検査の時にウェアにしたいです。と言っていただければサイズを測り、事前に注文してわんちゃんのお返しの時に着せて返すことができます。

*カラー*
・ウエアに比べて料金が安い
・大型犬などでも基本的に事前注文しなくてもお渡しできる(当院では)

カラーをしてるとわんちゃんねこちゃんがご飯食べにくそうにしていてかわいそうという声もよく聞きます。
そういう場合はオーナー様が見ていられる間だけカラーを取るか、写真のように台をつけてあげるとご飯が食べやすくなります!

カラーを着用した場合

エリザベスウェア(お洋服)はこのように着用します。

話が少し長くなってしまいましたが、避妊去勢去勢は赤ちゃんを産ませない限りは若いうち(1歳まで)にやっておいた方がいい手術です!なぜなら先程もお伝えしたように初めての発情前までに避妊した場合発症率が0.5%まで減るからです。

雄は性ホルモンによる問題行動を改善でき、子犬の頃の優しい性格のまま育つ傾向があります。高齢になってからの前立腺肥大も減ります。雌は卵巣腫瘍の発生率が下がり、子宮蓄膿症や発情が起きる乳腺腫瘍の恐れが減ります。

高齢になってきたとしても乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの発症リスクが増えていくので手術はした方がいいです。
また、5歳以上の子は他の病気や異常が見つかる可能性が増えてくるので、全身麻酔のリスクを下げるために手術前検査が重要になります。
術前の2ヶ月以内に手術前検査(血液検査、レントゲン、心電図など)を受けましょう。
もちろん、それより若くても手術前検査をすることをお勧めします。

みなさんがわんちゃんねこちゃんと少しでも長く一緒にいられることを願っています💫

最後に私ごとですが、実家のわんちゃんが前月8歳の誕生日を迎えました!

こっちは赤ちゃんの頃です

何歳になっても可愛いですね😍

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