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2024.08.15
獣医師
皆さんこんにちは。
パリオリンピックを見ていて「無課金おじさん」の渋さにやられてしまった獣医師の三浦です。
将来あんなクールなおじさんになりたいものですね
(もうすでにおじさんなのではないかという声はスルーします)。
さて、私は当院で整形外科診療を担当することが多いので、様々な疾患に出会うことがあります。
小型犬に多い「膝蓋骨脱臼」、大型犬に多い「股関節形成不全」、ダックスフンドに多い「椎間板ヘルニア」などです。
その中で今回お話しようと思うのが、犬の「骨折」についてです。
動物病院に来るわんちゃんの骨折のほとんどが、「超小型犬(トイプードル、ポメラニアンなど)」の「前足」の骨折です。
「抱っこしていたら飛び降りてしまった」
「ソファからジャンプして着地に失敗した」
このような理由が最も多いです。
しかし中には…
「遊んでいたら足を滑らせてしまった」
たったこれだけの事でも骨折をしてしまうケースもあります。
最近は大人でも2kgにも満たないとても小さなわんちゃんも目にしますが、こういった子達は特に骨折リスクが高くなります。
もちろん個体差はありますが、超小型犬の骨の太さは5mmもありません。
成長期ともなると骨もまだ柔らかい部分があります。
大人の膝の高さから落ちただけで骨折してしまうこともあるくらいです。
そこで、骨折を防ぐためにお家で気を付けていただきたい事を何点かお伝えします。
まず第一に、小さなわんちゃんを抱っこする時はとても繊細なものを扱うよう細心の注意を払ってください。
可愛さのあまり勢いよく抱き上げてしまいそうにもなるかも知れませんが、わんちゃんが驚いて暴れてしまい落下してしまうこともあります。
またあまり高く抱き上げるとそれも怖がって暴れてしまうことがあるので、床に膝を着いて抱っこするくらいがいいかもしれません。
お子様がいらっしゃるご家庭では、子犬を一人で抱っこさせないよう必ず保護者の方が見守ってあげてください。
命の大切さを学ぶために小さなわんちゃんを抱っこすることはとても重要なことだと思います。
ただそれをする時は、簡単に怪我をしてしまうから優しく優しくしてあげるよう、大人から教えてあげてください。
しかしたとえどんなに気を付けていても、それでも骨折が起きてしまうこともあります。
そんな時はすぐに当院へ駆けつけてください。
当院では様々整形外科疾患に対応が出来るよう設備を整えております。
怪我をしてしまった動物を治し、また元気に走り回れるようにするためスタッフ一同全力でサポートいたします!
年中無休・夜間対応