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2022.04.13

動物看護師

ワンちゃんネコちゃんの花粉症について

皆さんこんにちは!

 

卒業シーズンも終わりを迎え、新しい生活の始まりが幕を開けようとしています🌅

 

わくわくする季節ですが、花粉や黄砂、PM2.5のことをニュースで見かけるようになってきましたね・・・😅

 

花粉症のスタッフはくしゃみを連発していたり、声がガラガラになっていたりと大変そうです🌪️

 

 

 

そんな花粉症ですが、人間だけのものではないということを皆さんご存知でしょうか?

 

今月は宇高・伊藤・リア・小島の4名でその影響と対策についてお話していこうと思います😊

 

 

 

 

 

ではさっそく宇高が花粉症とは何かについてお話します✨

 

そもそも花粉症は何かというと・・・

 

アレルギー性の病気の1つで、原因となる物質(アレルゲン)が花粉であるもののことです。

 

免疫機能が何らかの理由により過剰に反応してしまうことで発症します。

 

アレルゲンとなる花粉が飛散している時期にだけ発症するという大きな特徴があります。

 

 

 

 

 

 

では一体、ワンちゃんとネコちゃんにどんな症状が現れるのでしょうか?

 

伊藤がお話します❗

 

人間の花粉症では、くしゃみや鼻水、目の痒みなどの症状が多いですが、

ワンちゃん、ネコちゃんは皮膚の痒みや発疹が一般的です。

 

お外に出ないのに、ネコちゃん🐈️にも花粉症?と思われる方もいると思います。

 

完全室内飼いだったとしても、飼い主様が持ち帰ってくる花粉があり、

こうしたところから症状を起こすことがあります。

 

花粉症と聞くとよく耳にする言葉ですし、深刻な病気ではないように感じる方もいらっしゃるかもしれません😥

 

ですが、花粉症も立派なアレルギー性の病気です。

 

悪化すると皮膚炎になり皮膚が赤くなったり腫れたりすることもあります。

 

さらに掻き毟ったり舐めたりすることでどんどんと悪化してしまい、

脱毛や色素沈着(皮膚の黒ずみ)、皮膚がゴワゴワしてきたりもします😰

 

 

 

 

 

では、実際に症状が出てしまったら、についてリアがお話します☝️

 

まず、花粉症かどうかを疑うポイントとして季節性があるかどうかです。

 

「毎年この時期になると皮膚の調子が悪くなる・・・。」

 

思い当たるようでしたら、いつからいつまで症状が出るかもよく観察してみて下さい。

 

うちの子、花粉症かな?何かのアレルギーかな?と思われる場合には、

悪化してしまう前にぜひ病院にお越し下さい!😄

 

春は予防のシーズンでもありますので、ご来院された際にお気軽にご相談下さいね😁

 

↓↓また、初診の方は皮膚科初診外来がございますのでこちらをご利用下さい。↓↓
(※皮膚科初診外来は完全予約制ですのでご注意下さい)

 

 

皮膚科初診外来について

https://moriyama1299.com/shinryo/dermatology/

 

 

 

 

 

 

最後に、小島からご自宅でもできる花粉症対策についてお話します😊

 

・散歩後はブラッシングや濡れタオルで拭くなどして花粉を落とす🧽

 

・花粉の飛散が少ない早朝の散歩🌅

 

・洋服を着せる👕

 

・グルーミングを念入りに行う🐩

 

・空気清浄機を使う✨

 

などの対策があります。

 

特に散歩時は花粉に接触する機会が多くなるので、

ウェットティッシュやグルーミングスプレー、ブラシ等のケアアイテムを持っていくと安心です🌟

 

 

皆さまと皆さまの愛犬・愛猫さんたちが健やかに過ごせますように!

 

 

最後に各スタッフの愛する家族を紹介しますね💕

 

宇高ピノちゃん

 

 

伊藤ナナちゃん、ロッティちゃん

 

 

リア・チョコちゃん

 

 

小島ぼんちゃん

2022.03.10

動物看護師

わんちゃん・ねこちゃんのサイン

こんにちは!

今月は、動物看護師の深見がお届けします🤓

今回は、「わんちゃん・ねこちゃんのサイン」についてお話させていただきます。

猫が大好きな私は、うちの猫に対し、普段から「この子は何を考えているんだろう?」「幸せに暮らせてるのかな?」と考えていることが多いです。

最近では、“ニャントーク”というアプリで、鳴き声を解析するのにハマっています!

https://apps.apple.com/jp/app/にゃんトーク/id1524038030

嬉しいことを翻訳してくれると、ニヤニヤが止まりません。

自分の飼っている子達が言葉を話せたら…と常々思っておりますが、なかなかそうもいかず、私達はわんちゃんねこちゃんの病気や異常をくみ取らなければなりません。

・便は柔らかくないか?下痢などしていないか。

・尿は血尿などしてないか?量は多くないか?少なくないか?色は正常か?

・頻回にトイレへ行ってないか?

・猫は吐く生き物とは言われているが、頻回に嘔吐していないか?嘔吐物はどんなものか?

・普段アクティブな子が、ずっと寝てる気がする。

・飲水量が増えた気がする。

・食欲がない。

・触ろうとすると怒る。

など、生活に何か変化はありませんか?

少しでも気になることがあればいつでもご相談ください。

また、そういった病気の原因のひとつに、「ストレス」が大きく関わっている場合があります。

・最近引っ越しをした。

・近所で工事が始まり、大きな音がする。

・親戚や友達が遊びに来た。

・普段家にいない人がしばらく滞在していた。

・ホテルに預けていた。

・急にご飯を変更した。

など、わんちゃんねこちゃんは繊細な動物ですので、私達が思うよりずっとストレスを受けやすい生き物です。

変化に気付くためにも、わんちゃんねこちゃんの普段の生活に目を向けて少しでも観察してみてください☆

また、お部屋の中に落ち着けるスペースがあるとより安心ができます。

自分の匂いがついた寝床や、大好きな飼い主さんの匂いのするものなど、そういったものがあるだけでも安心するといわれております。

ねこちゃんの場合、箱の中やクッションの中など、暗くて狭いスペースや高い所が好きなので、キャットタワーなどがあると落ち着けると思います。

我が家では、タンスや収納BOXと壁にキャットウォークを繋ぎ、お手製のキャットタワーを作りました。

いまでは大好きなくつろぎスペースで、取り合いになっています。

ホテルなどのお泊まりで、知らない場所へ行くのも、そういったものがあれば安心できると思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

さて、もうすぐ春が訪れます。

予防シーズンに入り、病院へ行く機会も増えていくのではないでしょうか?

これを機会に、この子の健康状態が知りたい!などのご要望がございましたら、いつでもご相談ください。

最後に、うちの仲良しカップルのいくらちゃんときむちちゃんの写真を載っけちゃいます。

親バカですが、本当に最高の癒しです!

オス同士、兄弟でもないですが、いつもくっついています。不思議な猫愛に毎日癒されています…

季節の変わり目で、だんだん暖かくなり、体調を崩しやすい時期になりますので、お体には十分お気をつけください😊

2022.02.10

動物看護師

ライフアップ 〜ワンチャンとより良い暮らしを送るために〜

皆さんこんにちは😃

看護師の森田です。
今回は院内で行なっているライフアップセミナーについてお話しをしたいと思います‼︎

1 ライフアップセミナーとは?
ライフアップセミナーは毎月第4土曜日の14時から病院内で行なっている飼い主様向けのセミナーです。
ワンちゃんの病気や日常ケアなどを分かりやすく飼い主の皆様に伝えるセミナーです。
日頃、診察に来ていて…
『聞きたくても聞けない』
『こんなこと聞いてもいいかな』と思ったことありませんか?少しでも疑問がある方はこのセミナーをご利用下さい。セミナーの内容に関係ない質問を聞いていただいても大丈夫です。🙆‍♀️

2 どんな内容があるの?
1ヶ月ごとにテーマが変わっていきます。
看護師・獣医師それぞれがチームに分かれお話していきます。
看護師チームは予防や日常ケアをお話します。
例えば…
①耳掃除・爪切り・肛門腺しぼりの仕方や注意点。
②フィラリアやノミダニはどうやってかかるのか?かかってしまった場合はどのような症状や病気になるのか?予防の時期はいつからなのか?
③お家で出来るマッサージの実演などです。
獣医師チームは病気についてお話します。
例えば…
泌尿器疾患のセミナーでは、ワンちゃん達の1日の飲水量の計算を参加した皆さんで計算してみたり、関節のセミナーではレントゲンを見ながら関節の症状を分かりやすく教えてくれたり、心臓のセミナーではお家での呼吸数の確認の仕方などをお話します。
その月のテーマが知りたい方はお気軽にスタッフにお声掛け下さい。

③参加条件とかありますか?
当院にかかられた方でしたら大丈夫です。ワンちゃんと一緒に参加も可能です!

④人数制限はありますか?
コロナの関係で只今、人数を10名様までと制限させていただいておりますので早めのご予約をお勧め致します😃(ご予約は電話又は来院された際にスタッフにセミナーの予約の旨をお伝え下さい。)

2月のライフアップセミナーは
『腫瘍』です。

✨皆様のご参加を心よりお待ちしております✨

私事ですが、
1月のライフアップセミナーの看護師のお話では、我が家の愛犬ルナ(シーズー)も登場しました♪
緊張していて上手く実演出来なかった😭です。
ルナは時々ライフアップセミナーに実演などで参加するのでいっぱい触ったりしてもらえると嬉しいです❤️

2022.01.16

動物看護師

ワンちゃんの下痢について

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

今月のブログ担当は看護師長の中村です。

 

 

今回は下痢について取り上げていきたいと思います。

寒さが増してきている今日この頃、お腹が緩くなりがちなワンちゃんが多いのではないでしょうか?

冬の下痢の原因として寒さによるお腹の冷えかと思われがちですが、人間と違ってワンちゃんは寒さに強いため冷えが原因で下痢をすることは比較的少ないとされています。

 

むしろ、冬特有の原因として散歩などの運動量が減り、消費カロリーが減少するために食事量が少なくなる、普段与えないものを与えてお腹を壊すことが多いです。

また季節とは関係ありませんが、下痢の原因として最も多いのがストレスによる下痢です。

年末年始は特に来客や人の行き来が大きく変化したり、家の大掃除・模様替えなどをしたりするかと思います。そういった身の回りの環境の変化も大きなストレスの要因です。

ストレス性の下痢の場合、その場ですぐ起こるわけではなく、少し時間が経ち緊張状態が解けてから症状が現れるため原因に気付きにくいことが多いです。下痢をした時には食べ物が原因ではない場合、ストレスがかかっていないか、生活環境を振り返ってみることが大切です。

 

下痢をした時に気をつけたいこと

○便の状態(硬さ)・におい・排便の頻度

○下痢以外の症状が出ていないか

上記2点を良く観察してみてください。

特に2つ目に関しては下痢単独の症状であれば、一時的なものと考えられますが、他の症状を併発している場合は、命に関わる恐れもあるので要注意です。(例えば下痢に加えて頻回の嘔吐をしているなど)

 

下痢をしている場合、病院に連れていくべきか様子をみるべきかで迷うことがあると思います。下痢と併せて嘔吐・元気がないなどの症状が見られた場合はすぐに病院に連れてきてください。特に子犬や高齢犬は成犬に比べ重い脱水症状を起こしてしまうため危険度がより高くなります。また血便の場合、腸の粘膜が傷ついているため、他の症状がなく緊急性がないように思われても、ポリープなどが原因の場合もありますので1度受診することをオススメします。

 

来院の際は可能であれば便をお持ちください。

当院ではまず肉眼での観察と顕微鏡を用いる直接法と浮遊法で検査を行なっています。

直接法は糞便を直接スライドガラスに薄く乗せ、顕微鏡で観察します。

便の量は少量でも問題ありません。

・便の細菌活性の様子

・細菌叢のバランス

・消化不良の有無

・細胞成分(赤血球や白血球など)

・原虫(トリコモナス、ジアルジアなど)の有無

などを調べています。

上の写真はジアルジアの虫体です。

ジアルジア症は、人獣共通の消化管内寄生虫(人にもうつる恐れがある寄生虫)です。

ジアルジア症に感染すると、主に子犬に症状が出やすく数日以内に、水っぽい、または粘り気のある下痢をするようになります。ひどい場合は、体重が落ち、発育不良となりこともあります。

 

 

浮遊法は、飽和水で糞便を溶かし比重の差を利用して寄生虫卵を検出する方法です。便の量は小指の先程度の量があれば検査は可能です。直接法では検出しにくい寄生虫卵などを検出することができます。

上の写真は浮遊法で検出できるものの1つであるコクシジウムの虫卵です。

コクシジウムは腸管に寄生する原虫で、水溶性下痢を引き起こすことがあります。こちらも主に生まれたばかりの子犬で問題になります。

コクシジウム症は日和見感染症(健康な状態で感染しても多くの場合発症しませんが、ストレスなどにより免疫力が低下した際に発症する病気)と呼ばれる疾患の1つです。子犬がストレスを受けたり、不衛生な状態におかれたりしない限り、これによって病気になることはめったにありません。感染した子犬は、軽度の下痢から粘液便や血便になることもあり、食欲を失って脱水症状を示すようになるので注意が必要です。

 

 

下痢と甘くみていると大きな病気を見逃してしまう可能性があります。

実際に下痢の症状が出たら、様子をしっかりと観察し、不安に思うことがあればなんでもご相談ください。

 

 

ちなみに私事ではございますが、去年の11月に結婚をいたしました。

今年1年もより良い年になるよう頑張っていきます。

2021.12.06

動物看護師

猫ちゃんのおしっこトラブル!?

こんにちは!
今回ブログを担当させていただきます手島です。
よろしくお願いいたします。

 

近頃は寒い日が続いておりますが、これから更に寒さが厳しくなることが予想されます😢
皆さまご体調にはくれぐれもお気をつけください。

 

今回はそんな寒い時期に起こりやすい「猫ちゃんのおしっこ」の病気についてお伝えします。

 

皆さまは「下部尿路疾患(FLUTD)」という猫ちゃんのおしっこの病気をご存知でしょうか?
この病気は猫ちゃんのおしっこにまつわるトラブル(頻尿や血尿、尿道の閉塞など)の総称を言います。

 

原因はさまざまで
・感染症や炎症
・食事管理
・環境問題
などありますが、中には原因がわからない場合もあります。

 

そして大きな原因の一つとして「飲水量の低下」があります。
実は元々「お水をあまり飲まない」動物である猫ちゃんたちが寒い時期になりさらにお水を飲まないことで飲水量が減ってしまいます。
そのためこの病気は冬に起こりやいと言われています。

 

ちなみになぜ猫ちゃんはお水をあまり飲まないのかと言いますと、猫ちゃんは「砂漠地帯出身の動物」だからだそうです🌵
そして冬場は活動が鈍くなるため、上記のように飲水量がさらに減ってしまうというわけです。

 

その結果、無理にお水を飲ませることは猫ちゃんのストレスになってしまったり、飼い主さんが怪我をしてしまったりで難しいですよね😓

 

これらの対策として
・お水をぬるいものにしてあげる
・水飲み場を増やしてあげる
・給水器で常に新しい水にしてあげる
・ちゅ〜るなどを少し水に溶かしてみる
・ご飯をウェットフードに変えてみる

 

理想の飲水量としては、4kgの猫ちゃんで1日あたり158〜237ml(コップ一杯で約200ml)と言われております。一例ですが上記のような工夫をしてみてはいかがでしょうか。
※現在の体調などで理想の飲水量は異なる場合がございます。ご心配な点がございましたら当院の獣医師にご確認ください。

 

また「飲水量を増やす以外」の工夫としては、
・トイレを増やしてあげる(1匹に対し2つのトイレが理想です)
・トイレをきれいに保ってあげる
・トイレの砂も好みがあるため、選べるようにする
・塩分の多いおやつをあげすぎない
などがあります。

 

もちろん、工夫していただいていても病気を起こしてしまうこともあります😥
・トイレによく行くけど尿が出ていない
・おしっこの量が少ない
・トイレの時間が長い
・おしっこの時、痛そうに鳴く

など、何かいつもとは違う様子があったら一度当院にご来院ください。
ちなみに毎月22日は「にゃんにゃんDAY」で「検便と検尿」が無料となっておりますので、ぜひご利用ください!

 

 

最後に私も実家で猫ちゃんを飼っています。

 

私の家の子達は蛇口から直接お水を飲んでいまして、彼女たちなりのこだわりを感じます。
皆さまもぜひ、おうちの子に合った方法を探してあげてください😊

 

2021.10.31

動物看護師

関節症について

初めまして✨
今月は動物看護師として勤務しております、木口舞が担当させていただきます!
よろしくお願い致します😀

明日から11月に入り、今年も残り2ヶ月となりました。
寒さも厳しくなって参りましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
空気が乾燥してくる冬は風邪を引きやすいので、体調にはくれぐれもお気をつけください。

 

さて、今月は「関節の病気」についてのお話をさせて頂きたいと思います。
皆さまも「冬は関節が痛くなる…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はワンちゃん達も私たちと同様、気候によって「関節が痛くなる」ということもあるのです。
冬になると気温が下がることで身体が冷えてしまい、気圧の変化などの影響も加わり、血行が悪くなります。
血行が悪くなると、身体は痛みに対して他の季節と比べ敏感になり、関節の痛みなどの症状が出やすくなります。

 

代表的な関節の病気として…
【膝蓋骨脱臼】
膝のお皿である膝蓋骨が正しい位置から外れる(脱臼)ことを膝蓋骨脱臼と言います。(通称パテラとも呼ばれます)
診察にいらっしゃった時に獣医師から「後ろ足が外れやすいですね」というお話があった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に、トイプードル、ポメラニアン、チワワなど小型犬に多く見られる疾患です。仔犬の頃から発症することもあります。

【前十字靭帯断裂】
膝の十字に交差した靭帯の前側である前十字靭帯が切れる疾患です。
肥満によって膝への負担が大きくなり、切れやすくなることもあります。また、不慮の事故などによってこの靭帯が切れることもあります。
体重の負担がかかりやすい大型犬や超大型犬にみられる傾向にあります。

 

童謡「雪」(ゆうきやこんこ♪から始まる有名な歌)の歌詞の中に「犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる🎶」というフレーズがありますが、
皆さんのワンちゃんはいかかでしょうか?最近はお家で暮らしているワンちゃんも多く、ソファなどから飛び降りたりすると、関節を痛めてしまうことがあります。
またお外にいるワンちゃんでも、冬は運動量も減り、関節が温まっていない時に急に走り出したりすると関節を痛めやすいので注意が必要です。
高齢のワンちゃんや太り気味のワンちゃんは特に気にかけてあげてください。

 

そこで・・・お家でもできる予防法を紹介したいと思います。

①フローリングに「滑りにくいマット」を敷く
お家の床が滑りやすいフローリングだと踏ん張りが効かず、歩いたり走ったりする際に体に負担がかかってしまいます。
また滑って転ぶと怪我に繋がることもありますので、ワンちゃん達が歩く床にはマットを敷いてあげると体への負担が和らぎます。

②ステップをつけて「段差」をなくす
段差の上り下りも関節に負担がかかります。
可能な限りステップをつけて段差をなくす、もしくは抱っこで移動することで負担を軽減することが可能です。

③ホットタオルなどで「関節」を温める
お家で遊ぶ前やお散歩に行く前にホットタオルなどを使い、関節や足先を温めてあげると快適にお散歩などができます。

④病院で「定期検診」を受診する
ワンちゃん達の体調が悪い時やワクチンの時だけでなく、爪切りだけや耳掃除だけでも構いません。
定期的に病院で体重などを測って健康状態を把握しておくのも予防のひとつですので、ぜひお気軽に当院にお越しください。

もしワンちゃん、ネコちゃんの歩き方に違和感があったり、触ると痛がる、
抱っこしようとしたら「キャンと鳴く」などの症状が見られたら病院までご相談ください。

 

また、当院では毎月第4土曜日に飼い主さんに向けて「ライフアップセミナー」を行っています。

セミナーでは関節、心臓、歯、泌尿器、皮膚、腫瘍についてお話させて頂いております!

次回11月27日のライフアップセミナーのテーマは「心臓」となっています。

事前予約制ですので、興味のある方はぜひ直接受付、もしくはお電話でお申し込みください。

 

最後に、愛犬のティアモを紹介致します!

 

私にとってティアモは妹のような存在で、仕事が休みの時は一緒にお昼寝をしたりと、沢山いやされています😊

大切なご家族の些細な変化に気がついたらぜひ病院にご相談ください!
皆さまとワンちゃん、ネコちゃんのご健康を心より願っております。

2021.10.22

動物看護師

ワクチン接種について

涼しい日が多くなり過ごしやすい季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?🍁
10月の看護師ブログは伊藤が担当させていただきます!🎃🎃

ニュースなどでも引き続きコロナワクチン接種のお話をよく耳にしますね💉
わんちゃんの予防のピークシーズンは過ぎましたが、お家の子に年に一度のワクチン接種はお済みですか?
今回はわんちゃん、猫ちゃんのワクチンの重要性についてお話しようかと思います!

改めてになりますが、ワクチン接種をすることはとても大切です💖
わんちゃん猫ちゃん本人を病気から守るだけでなく、一緒に暮らしているご家族の皆さまを病気から守ることにも繋がります。

わんちゃんでは主に
・犬ジステンパーウイルス感染症
・犬パルボウイルス感染症
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス2型感染症
・犬コロナウイルス感染症
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
・犬レプトスピラ感染症

猫ちゃんでは主に
・猫ウイルス性鼻気管炎
・猫カリシウイルス感染症
・猫凡白血球減少症

などをワクチンによって防いだり、万一病気にかかってしまっても軽い症状で済むように予防しています。
聞き慣れない名前もたくさんあると思いますが、わんちゃん猫ちゃんがかかってしまうと命に関わる危険な病気もあります。
中には、「人獣共通感染症」という、わんちゃん猫ちゃんから人間に移ってしまう病気もあります。

こういった病気にかかるリスクを減らしてあげるためにもワクチン接種が推奨されています。

室内飼育だからワクチン接種しなくてもいいのでは?という声も時々耳にしますが、
中には空気感染してしまうものや、外出先から人間が持ち込んでしまうものもあります。
室内飼育の子でもワクチン接種は重要なものになります😌

当院では主に、わんちゃんでは6種〜8種、猫ちゃんでは3種と5種ワクチンを取り扱っております。
それぞれ何の病気が防げるのかと言うと、
《犬6種》
・犬ジステンパーウイルス感染症
・犬パルボウイルス感染症
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス2型感染症
・犬コロナウイルス感染症
・犬パラインフルエンザウイルス感染症

《犬7種》
5種+
・犬レプトスピラ感染症
(レプトスピラウイルスには色々な型があるため)

《犬8種》

6種+
・犬レプトスピラ感染症

《猫3種》
・猫ウイルス性鼻気管炎
・猫カリシウイルス感染症
・猫凡白血球減少症

《猫5種》
3種+
・猫白血病ウイルス感染症
・猫クラミジア感染症
(猫5種ワクチンは接種前に白血病ウイルス検査が必要になるので5種ワクチンをご希望の方はご相談ください)

特にわんちゃんでは室内飼育の子とお外によく行く子では感染症のリスクが変わってくるので、
飼育室内の子は6種、お外に行く子は7種,8種など、生活環境によって接種するワクチンを変えてあげる事も大切です✨

最後に、これだけ種類があると自分のわんちゃん、猫ちゃんにどのようなワクチンがよいのかお悩みになるかと思います。

何種のワクチンにするのかは接種前の診察時にご相談ください。

また、「完全予約制の予防診療」をご用意しております。お時間帯の指定が可能で、お待たせする時間が少ないのが特徴です。
わんちゃん、猫ちゃんの待ち時間によるストレス軽減のためにも、ぜひご利用ください。
※詳しくは下記HPをご確認ください。
https://moriyama1299.com/shinryo/shinryo_yobou/shinryo_reserve/

我が家のわんちゃん、猫ちゃんも毎年2月頃にワクチンを接種しています!

少しでも長く大切なわんちゃん猫ちゃんと一緒に過ごせるように、皆さんもワクチンで病気の予防していきましょう😊
皆さまとわんちゃん、猫ちゃんのご健康を心より願っております。

2021.09.22

動物看護師

換毛期について

こんにちは!
富久が今月のブログを担当させていただきます!

 

まだまだ残暑が厳しいですが、
みなさまいかがお過ごしですか?
私は家で飼っている柴犬のモッコモコの毛を見ているだけで汗が流れ落ちそうです。

 

 

そこで、私からモッコモコなワンちゃんの換毛期についてお話します。

 

ワンちゃんには毛の生え方が2種類あります。

ダブルコートとシングルコートです。

 

ダブルコートとは、オーバーコート(上毛)✱とアンダーコート(下毛)✱✱と呼ばれる毛の内、アンダーコートが多い構造です。

シングルコートとは、オーバーコートのみまたはアンダーコートが少なめな構造です。

✱オーバーコート→太くしっかりした毛で皮膚を保護する役割を持っています。

✱✱アンダーコート→細くやわらかい毛で寒さから体温を保つのに優れています。また、保湿の役割も担っています。

 

今回はダブルコートについて詳しくお話します。

 

具体的にどんな犬種がいるかというと、
柴犬、ゴールデンレトリバー、コーギー、ポメラニアン、ダックスフンドなどです。
この子達は、もともと寒い地域・四季のある地域で生まれた犬種です。
とくに先にあげた3種の子たちは毛の密度も高く、大量の毛が抜けます。
例えば、柴ちゃんで換毛期のピークだと1回のブラッシングでこれくらいの量は抜けます。

 

 

ダブルコートをもつ犬種は、量の多いフワフワなアンダーコートで冬の寒さ・冷たい風から身を守ります。

そして、夏に近づくとアンダーコートが抜け落ちます。

軽くなり、風通しが良くなることで体温上昇をおさえます。

つまり、この体温調整の仕方が変わるタイミングの季節の変わり目
春と秋に換毛期が訪れます。

 

ダブルコートの犬種の換毛期には、こまめなお手入れ、
つまりブラッシングが必要です。

ブラッシングをしてあげないと、アンダーコート同士がからまってしまい、毛玉になることがあります。

毛玉ができるととるときに痛いと感じ、ブラッシングを嫌がるようにようになってしまうかもしれません。

それから、毎日ブラッシングしてあげることが大切です。

その際に皮膚のチェックをしてあげることもとても大切です。

柴犬ちゃんだと、皮膚トラブルの多い犬種でもあるので、特に大事です。

 

例えば、赤くなっている。

フケが出てきた。

毛が抜けすぎて皮膚が丸見え。

皮膚をかいている、なめている時間が長い。

皮膚を噛んでいる

床などにこすりつけている。

 

などの症状、仕草が多くみられたら、病院まで気軽にご相談ください。

 

2021.08.23

動物看護師

避妊去勢について

こんにちは!
看護師の小島です!

梅雨も明けてだいぶ暑くなりましたね💦
皆様体調はいかがでしょうか?

さて、コロナ禍でわんちゃんねこちゃんをお家に迎えられた方も多くいると思います。
そこで今回、避妊去勢のお話をしようと思います♪

たまにオーナー様から「避妊去勢は絶対しないといけないですか?」と質問されます。
若いうちに避妊去勢をすることによって予防できる病気があります!

例えば、
*女の子*

子宮蓄膿症
細菌感染をおこし、子宮に膿が溜まってしまう病気のことです。

乳腺腫瘍
わんちゃんは50%ねこちゃんでは90%悪性と言われてる腫瘍(初めての発情前までに避妊した場合発症率0.5%)です。

*男の子*

精巣腫瘍
加齢とともに発症率が高くなる腫瘍
特にお腹の中に残ったままのものは発症率が高くなります。

他にも病気ではありませんが、
・性格が穏やかになる
・偽妊娠を防げる
・発情出血を防げるためカーペットなどが汚れない
などの利点があります。

次に術後管理のお話です。

当院ではわんちゃんねこちゃんが血の止まりが異常に悪かったり、麻酔時間がかなり長くなってしまったなどなど以外は基本的には日帰りです。

その際にエリザベスウエアかエリザベスカラーかどちらかをつけてお返しします。
これは手術の傷口をわんちゃんねこちゃんが舐めて糸を勝手に取ってしまったり、そこから細菌感染を起こさせない様にするとても大切なものです!

ウエアとカラーの違いについて

*ウエア*
・カラーに比べて動く時、ご飯の時などにストレスを感じにくい
・傷口の保護もしてくれる

⚠️大型犬の場合は取り寄せとなるので術前検査の時にウェアにしたいです。と言っていただければサイズを測り、事前に注文してわんちゃんのお返しの時に着せて返すことができます。

*カラー*
・ウエアに比べて料金が安い
・大型犬などでも基本的に事前注文しなくてもお渡しできる(当院では)

カラーをしてるとわんちゃんねこちゃんがご飯食べにくそうにしていてかわいそうという声もよく聞きます。
そういう場合はオーナー様が見ていられる間だけカラーを取るか、写真のように台をつけてあげるとご飯が食べやすくなります!

カラーを着用した場合

エリザベスウェア(お洋服)はこのように着用します。

話が少し長くなってしまいましたが、避妊去勢去勢は赤ちゃんを産ませない限りは若いうち(1歳まで)にやっておいた方がいい手術です!なぜなら先程もお伝えしたように初めての発情前までに避妊した場合発症率が0.5%まで減るからです。

雄は性ホルモンによる問題行動を改善でき、子犬の頃の優しい性格のまま育つ傾向があります。高齢になってからの前立腺肥大も減ります。雌は卵巣腫瘍の発生率が下がり、子宮蓄膿症や発情が起きる乳腺腫瘍の恐れが減ります。

高齢になってきたとしても乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの発症リスクが増えていくので手術はした方がいいです。
また、5歳以上の子は他の病気や異常が見つかる可能性が増えてくるので、全身麻酔のリスクを下げるために手術前検査が重要になります。
術前の2ヶ月以内に手術前検査(血液検査、レントゲン、心電図など)を受けましょう。
もちろん、それより若くても手術前検査をすることをお勧めします。

みなさんがわんちゃんねこちゃんと少しでも長く一緒にいられることを願っています💫

最後に私ごとですが、実家のわんちゃんが前月8歳の誕生日を迎えました!

こっちは赤ちゃんの頃です

何歳になっても可愛いですね😍

2021.07.15

動物看護師

健康の指標となる!?〜犬猫の飲水量〜

こんにちは!看護師の加藤葵です🌷

 

ブログ初投稿です!よろしくお願いします🙌🏻

 

さて、7月に入り最近は暑くてジメジメした日が続いてますが、皆様いかがお過ごしですか?クーラー無しでは過ごせない季節になってきましたね☀️💦

 

 

今年の夏も、熱中症には十分気を付けてくださいね!!

 

そして夏は特に、お水をガブガブと飲みたくなる季節です!🚰私たちも暑いと喉が乾き、飲水量が増えます。これはわんちゃんねこちゃんも同じです🐶🐱

 

わんちゃんが、暑いときや興奮しているとき、体温を下げるためにハァハァと呼吸(パンティング)をすることがありますよね!🐶そのときに体の中の水分も減ってしまうので、お水をたくさん飲みます😵‍💫

 

しかし‼️お水を過剰に飲みすぎている場合、何か病気が隠れている可能性があるのです……😨

 

または、今まであまり飲まなかった子が、以前と比べ飲む量が増えてきた、という場合も注意が必要です!🚨⚡

 

飼い主様方のわんちゃんねこちゃんは1日にどのくらいのお水を飲んでいるか、ご存知でしょうか??🤔💬

 

だいたい、体重1kgに対して、50〜60ml飲むと言われています!これを基準として、1度お考え下さい💭

 

では、お水を過剰に飲みすぎている場合、どのような病気が隠れているのでしょうか🧐

 

まずひとつ、「糖尿病」があります。

 

インスリンというホルモンが出にくくなってしまう病気です。

 

糖尿病になると、おしっこをたくさんするようになります。その分お水をたくさん飲むというわけですね✍

 

また、「腎不全」は、腎臓の機能が低下することにより、おしっこをたくさんしてお水をたくさん飲むようになります。

 

いわゆる、多飲多尿という症状がみられます💡

 

また、「クッシング症候群」があります。

 

副腎という器官から、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。

 

これは、高齢のわんちゃんによくみられます🐾

 

先ほどお話した、多飲多尿のほかにも、毛が抜けてきてしまったり、皮膚が薄くなってきたり、、😣といった症状が見られます。歳のせいか、、なんて見過ごされてしまうことも多い病気です!気になることが少しでもあったら是非相談してくださいね🙋

 

つづいて、「子宮蓄膿症」があります。

 

これは、高齢で、避妊手術をしていない女の子のわんちゃんにみられる病気です。‎🐾まれにねこちゃんでも発生することがあります。

 

高齢になり、性ホルモンのバランスが崩れることで、子宮の中に細菌が侵入しやすくなってしまうのです😱

 

多飲多尿のほかにも、いつもと比べて元気がない…食欲がない…といった場合には、すぐ病院にお越しくださいね🏥

 

子宮蓄膿症を防ぐためには、早期の避妊手術がとっても大切になってきます!📌

 

 

いくつか病気を挙げてきましたが、どの病気も早期発見👀が重要になってきますね!👏

 

診察の中で、獣医さんから、最近お水を飲む量が増えましたか?と質問することがよくあります🤔それは、飲水量が病気の発見の手がかりとなるからなのですね💡

 

また、皆様お気づきかとは思いますが、「おしっこの量」も病気の手がかりとなってきます☝️

 

最近お水をよく飲むようになっていないかな?おしっこの量はどうかな?など、日常の生活の中で少し気にかけてみると、早期発見に繋がるかもしれません💡

 

長くなってしまいましたが、ここで私の実家のわんちゃんをご紹介します😌

 

 

花ちゃんといいます🙂🌼

 

8歳のシーズーです🐶

 

実は花ちゃん、「膀胱結石」という、膀胱に石が貯まってしまう病気になってしまいました…😢

 

原因のひとつとして、お水を飲む量が少ないことが挙げられます。

 

なので花ちゃんには水分を多くとってもらうために、ご飯をお湯でふやかしてあげたり、お水に味をつけてみたりと、色々工夫しております💭💦

 

お水の飲む量が少なすぎると、脱水症状を起こしてしまうこともあるので、特にこれからの時期、暑い夏、十分にお気をつけくださいね❕❕

 

楽しい夏になりますように🐬

 

看護師 加藤葵

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