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2024.06.13
動物看護師
こんにちは
看護師の山本と西岡です。
あっという間に6月になり、もうすぐで梅雨がやって来ますね
お家の中でわんちゃんやねこちゃん達と過ごすことも増える時期となります。
今回は、『猫ちゃんとの愛情スキンシップズーノーシスには気をつけて!』をテーマにお話いたします。
『ズーノーシス』とは日本語で『人獣共通感染症』のことを指し、人と動物との間で感染しうる疾病のことを言います。
その中でも今回は、身近でも感じられる『猫と人』の間での主な感染症4つと、スキンシップを楽しみながらも互いに安全に過ごすために注意したいことをご紹介いたします。
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◎猫ひっかき病◎
バルトネラ菌を原因とし、菌をもつ猫に引っ掻かれることにより感染します。菌をもつノミの吸血により感染することもあります。
猫同士でもノミにより感染していきます。猫の場合、感染しても多くは無症状です。
〈人が感染した場合〉
症状:猫に引っ掻かれた傷に発赤が生じ、局所のリンパ節が腫れます。基本的に全身症状は少なく、自然に軽快しますが、稀に重症化します。
〈予防〉
・ネコちゃんの爪は常にみじかく切っておきましょう。
・ノミ予防をしましょう。
「人と動物の共通感染症に関するガイドライン」(環境省) (https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/infection/guideline.pdf)を加工して作成
◎パスツレラ症◎
〈パスツレラとは〉
犬や猫の口の中に常在している菌です。犬や猫に咬まれたり引っ掻かれたりすることで感染します。動物同士のケンカなどでも感染します。
〈動物が感染した場合〉
症状:保菌するだけでは症状はないですが、まれに発熱、皮下が化膿することなどがあり化膿している所から菌が侵入し敗血症を起こすこともあります。
〈人が感染した場合〉
症状:局所の腫脹、化膿、骨髄炎など。
「人と動物の共通感染症に関するガイドライン」(環境省) (https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/infection/guideline.pdf)を加工して作成
〈予防〉
・ワンちゃんネコちゃんの爪の管理、しつけをしましょう。
◎トキソプラズマ症◎
〈トキソプラズマとは〉
多くの動物、人に無症状のまま感染していると言われている原虫です。
〈動物が感染した場合〉
多くが無症状ですが、発症すると発熱、肺炎、腸炎、リンパ節腫脹等がみられます。
〈人への感染ルート〉
①ネコ科の動物が肉類などの食品から感染します。
②糞便と共に卵のようなもの(オーシスト)を排出します。
③糞便を触った人が何らかの理由で経口摂取した場合に経口感染を起こします。
「人と動物の共通感染症に関するガイドライン」(環境省) (https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/infection/guideline.pdf)を加工して作成
〈人が感染した場合〉
人が発症に至る例はとても少ないです。
しかし、妊婦さんが初めて感染した場合、胎盤を経て胎児へ感染し、奇形や流産などを起こすことがあります。
〈予防〉
・終宿主の猫への感染を防ぐ事が重要です。生肉は与えない様にしネズミや鳥などの捕食にも注意しましょう。
・糞便はすぐに片付けましょう。
◎重症熱性血小板減少症候群(SFTS)◎
SFTSウイルスをもつマダニに咬まれることにより感染します。感染した動物の血液、唾液、尿などの体液からも感染することがあります。
西日本を中心に報告が多く、耳にする機会が少ないかと思われますが近年では感染地域も広がっており、愛知県でも2023年6月に豊田市で報告があがっています。
〈動物が感染した場合〉
症状: 猫の場合、発熱、消化器症状、元気の消失、黄疸など。重症化することが多く6~7割が死亡します。
犬の場合、多くは症状を示しません。
〈人が感染した場合〉
症状: 全身倦怠感、消化器症状など。重症化すると呼吸不全や意識障害、けいれん等を起こし約10~30%が死亡します。
〈予防〉
・マダニの予防をしましょう。
・お散歩後には体にマダニがついていないかチェックするようにしましょう。もしマダニが付着していても、無理に取ろうとせずに病院に相談するようにしてください。
「厚生労働省ホームページ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」 (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html)を加工して作成
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以上のように、猫と人との間にはさまざまなのズーノーシスがあります。
ただ、これらの感染症を防止したり、リスクを大幅に軽減することは可能です。
対策としては、
①完全室内飼育をする
②寄生虫(ノミダニ)の予防を行う
③定期的なグルーミング(ブラッシングやお爪切り)があります。
これらを行うだけでも、感染するきっかけを減らすことが出来ます。
ねこちゃんは可愛すぎるあまり、沢山抱きしめたりお顔をスリスリしたり、沢山スキンシップをしてしまいますよね
対策を行い、飼い主様にも、ネコちゃんにも安心して幸せな毎日を送っていただけることを、私たちも強く願っています
お家でのグルーミングが難しい場合や、予防薬についてなど、ぜひお気軽にご相談ください♫
2024.05.15
動物看護師
皆さんこんにちは
今月の看護師ブログは森田が担当します。
季節の変わり目、体調にはお気をつけくださいね。
さて、今月は当院のセミナーをテーマにお話していきます。
当院では、パピーパーティー、しつけ教室、ライフアップセミナーの3つのセミナーを毎月開催しています
ライフアップセミナーは、私も講師としてお話させていただくこともあり、今回はライフアップセミナーについて詳しくご説明していこうと思います️
Q1 ライフアップセミナーって?
ライフアップセミナーは、毎月第4土曜日の14:00から病院内で行なっている飼い主様向けのセミナーです️
ワンちゃんやネコちゃんの病気や日常ケア、豆知識などを分かりやすく飼い主の皆様にお伝えします。
日頃、診察にお越しいただいた際に・・・
『聞きたくても聞けない』『こんなこと聞いてもいいかな』と思ったことありませんか?
少しでも疑問がある方はこのセミナーをご利用下さい。セミナーの内容に関係ない質問を聞いていただいても大丈夫です
Q2 どんな内容があるの?
1ヶ月ごとにテーマが変わっていきます例えば・・・
今月はグルーミングセミナー
→爪切りや耳掃除などのお手入れの仕方
来月からのスケジュールです
6月:短頭種セミナー
→短頭種の子達についてのお話
7月:デンタル教室
→歯のことについて、歯磨きの仕方
8月:猫ちゃんセミナー
9月:プードルセミナー
10月:チワワセミナー
11月:ミニチュアダックスセミナー
12月:柴犬セミナー
犬種別セミナーでは大人気の交流会を開催しております。
ネコちゃんのセミナーも開催しておりますのでお気軽にご参加下さい!
Q3 参加条件は?当院をご利用いただいた方となります
Q4 人数制限はあるの?ネコちゃんのセミナー定員15組(1組2名まで)
その他のセミナー定員10組(1組3名まで)
までとなっております。
Q5 予約は必要?
予約制となっておりますので、お電話か来院の際にご予約をお願い致します
Q6 その他
参加費無料です。
ワンちゃん・ネコちゃんと一緒に参加可能
(ご参加の際はワンちゃんはリードをネコちゃんの場合はキャリーをご持参お願いします。)
質問
コーナーも設けておりますのでご参加の際はお気軽にお声掛け下さい(時間制限がある為全ての質問にお答え出来ない可能性があります。)
セミナー資料の中には著作権の関係でSNS等で載せられないものもありますのでSNSに載せないようお願い致します
参加した方には・・・
ライフアップセミナーを参加した方には参加証をお渡ししています。スタンプを3つ集めると獣医師よりその子にあったオススメフード1kgを1つプレゼント
いかがでしたでしょうか。
セミナーと聞くと難しいイメージがありますが、飼い主様向けに専門知識をわかりやすくお伝えできるよう、ご準備してお待ちしておりますのでぜひお気軽にご参加ください!
ご不明点等ございましたら、当院までお問い合わせください️
皆様のご参加を心よりお待ちしております!
私事ですが、わが家のワンちゃん達はケアセンターでトリミングをしてもらっているのですが
ルナ(シーズー)はいつも早くトリマーさんに会いたくて部屋の扉の前で待っています!
イブ(トイプー)は最初は入りたがらなかったのですが、最近では自分で中に入ってくれるようになったのでトリマーさん達に良くしてもらっているんだなぁと実感しています
夏になる前にさっぱりカットしていただきました
ケアセンターとTOMARIGIのご利用もぜひお待ちしております!
2024.04.14
動物看護師
こんにちは。
看護師の中村です。
4月になり花々が咲く季節となりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、お身体にはお気をつけください。
さて、今回は狂犬病についてお話をさせていただきます。
わんちゃんを飼っていらっしゃる方には聞き馴染みのある言葉だと思います。
・そもそも狂犬病とは?
狂犬病は、わんちゃんだけでなく人も含めた哺乳類全般に感染する人獣共通感染症です。
狂犬病ウィルスに感染した犬やそのほかの動物に噛まれたり引っ掻かれたりすることで引き起こされる病気になります。
犬に噛まれることで発症することがほとんどですが、犬の他にもアライグマやスカンクス、キツネ、コウモリなどの野生動物からも感染の危険性があります。
その為、感染を防ぐために狂犬病予防が必要になります。
・狂犬病ワクチン接種はなぜ必要?
狂犬病は発症してしまうと、ほぼ100%死亡してしまう大変恐ろしい病気です。
ただワクチン接種を行えば発症や蔓延を限りなく0に近づけることができます。
日本は狂犬病清浄国と言われ狂犬病の発生がほとんど確認されていない国となっています。それは狂犬病予防法という法律により厳しく管理されているからです。
愛犬のため、飼い主様のため、また周りの方のためにも年に1回の狂犬病注射はしっかりと打つようにしましょう。
・狂犬病ワクチン接種時の注意点
狂犬病ワクチンは不活化ワクチンと呼ばれ、病原性をなくした状態のワクチンであるためアレルギー反応は起こりにくいです。
ただし、必ずしも起こらないわけではないのでワクチンを接種した後は30分程度様子を見る必要があります。
30分以内のアレルギー反応として
・ふらつき
・嘔吐
・ぐったりする
などの重い症状が見られることがあります。
接種後は時間まで院内で待機されるか、わんちゃんから目を離さないように様子を見てあげてください。
また数時間以降には
・嘔吐、下痢
・顔の腫れ
・全身の痒み
などの症状が現れることがあります。
上記の症状が見られた場合は、ワクチンアレルギーの可能性がありますのですぐに病院までご連絡ください。
また混合ワクチンの接種の時期が近い場合は安全性の観点から1ヶ月程度は間隔を空けていただくことを推奨しています。
その為、ワクチン接種の計画は、旅行などのご予定を踏まえながら早めに考えたほうが良いでしょう。
来院の際には狂犬病予防注射の案内ハガキを忘れずにお持ちいただき受付へお渡しください。
皆さまのペットライフを快適にお過ごしいただくように、引き続きもりやま犬と猫の病院のスタッフ一同、精一杯サポートをさせていただきます。
狂犬病の注射以外でも、わんちゃん、ねこちゃんでご相談事がありましたら、お気軽に当院までお越しください。
ぜひ春のペットライフを満喫してくださいね!
2024.03.15
動物看護師
みなさん、こんにちは!
看護師の花畑、リアです
最近、寒くなったり暖かくなったり…
気温差がありますが、体調などはいかがお過ごしでしょうか?
もうすぐ予防シーズン突入!!ということで…
今月はフィラリア、ノミ・マダニについてや予防の必要性についてお話しようと思います
【予防薬について 】
そもそも予防薬って…?
予防薬とはフィラリアに感染するのを予防したり、ノミ・マダニが体につかないようにするものではありません。
実は、体内に入ってしまったフィラリアや体に付いてしまったノミダニを駆除するお薬になります。
【フィラリアについて】
春に近づいてくるにつれて蚊が発生していきます。そこで蚊から発生するフィラリア症についてお話していきます。
《フィラリア症(犬糸状虫症)とは》
蚊を媒介して感染する病気です。フィラリアに感染している犬から血と一緒に幼虫を吸い、他の犬の血を吸う過程で幼虫が体内に入り感染します。特に犬に多い感染症となり、主な寄生箇所は右心室と肺動脈になります。
《症状について》
無症状なこともありますが、咳が出る、呼吸困難、疲れやすい、お腹が張るなどの症状があります。
《予防について》
フィラリアの予防は毎月予防薬を飲むことで予防ができます。投与期間は蚊が発生し始める4月から蚊がいなくなる12月まで行い月に1回投与し続ける必要があると言われています。
感染しないように薬を早く飲まさなきゃ!!と思ってしまいますが、感染した状態で予防薬を飲んでしまうと、体内のフィラリアが一気に死んでしまいそれが血管に詰まり危険な状態になることもあります
そのため予防薬を飲む前に体の中にフィラリアが居ないかどうかの検査が必要となります。
検査はワンちゃんから血液を1滴もらい、専用のキットに血液を垂らして行います。感染しているかは2~3分で結果が分かり、陰性と分かった後に毎月お薬を飲んで予防していきます!
《通年予防のメリットについて》
また、最近だと地球温暖化の影響で冬でも蚊が生息している可能性が高いため当院では通年で予防することもおすすめしています。
予防薬を1年通して服用することでフィラリアの幼虫を確実に駆除することができます。
その為、フィラリア症に感染しているかどうかの検査(採血)が不要になり、ワンちゃんへの採血による負担を減らすことにも繋がります
【ノミ・マダニについて】
ノミとマダニは意外と身近に潜んでいることをご存知でしょうか?
室内で飼っていても、お散歩中にくっついたり、飼い主様にくっついたまま持ち帰ってしまうことがあります。ノミ・マダニとは一体どういうものなのか?お話していきます。
《ノミの症状について》
ノミは犬猫に寄生した成虫が体表から離れることなく吸血と産卵を繰り返します。寄生虫や、様々な病原体を媒介し、また、かゆみや皮膚炎などのノミアレルギー症状を起こすことがあります。
《ダニの症状について》
ノミと同様、かゆみや皮膚炎、貧血だけでなく病原体の媒介が深く関わっています。咬みつかれても痛みがなく、吸血されていることに気づかない場合があります。
《予防について》
ノミ・ダニの予防は毎月予防薬を飲むことで予防ができます。投与期間はノミ・ダニの活動が活発な4月から活動が鈍くなる12月まで行い月に1回投与し続ける必要があると言われています。
しかし、ノミは13度以上、ダニは20度以上で活動・繁殖しやすく室内ではこの温度が維持されているため室内では1年中ノミ・ダニは活動できてしまいます。室内飼いで外に全く出ない子でも人が屋外から室内に持ち込む可能性があるため、当院では通年で予防することもおすすめしています。
【薬について】
フィラリア、ノミ・マダニの予防薬は様々なタイプのものがあります。
《錠剤タイプ 》
お薬得意なワンちゃんに!
例)パナメクチン錠
《おやつタイプ 》
美味しいお肉味なので食べてくれる子が多いです!
例)インターセプター、イベルメック
《オールインワンタイプ 》
予防薬1つでフィラリア、ノミダニどっちも予防できます。投薬が1回で済みます!
例)ネクスガードスペクトラ、シンパリカトリオ
《1回の薬で3ヶ月効果があるもの 》
投薬回数が減るので飼い主さんも動物も負担軽減!
例)プラベクト
《スポットタイプ》
お薬を食べない子や食物アレルギーがある子に!背中に垂らすだけなので簡単!
例)ネクスガードキャットコンボ(猫)、レボリューション、フィプロスポット
もうすぐ予防シーズンに入るので、今月はフィラリアやノミ・マダニについてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか
予防薬1つで、感染やそれによる病気を防ぐことができます。
また色々なタイプのものがあるので、その子にあったお薬でしっかり予防をしていきましょう!
予防について何かお困り事がございましたら、いつでもご相談ください
これからもみなさんが楽しく健康にワンちゃん、ねこちゃんと過ごせますように
2024.02.15
動物看護師
こんにちは!
動物看護師の佐々木と宇高です。
2024年も2月になりましたね。まだまだ寒い日が続きますが、皆さまのご体調はお変わりないでしょうか。
寒いとお腹が冷えて胃腸の働きが悪くなり、お腹のトラブルを起こすわんちゃん、ねこちゃんもいらっしゃるので、お部屋の温度調節やお洋服などでばっちり対策しましょう
さて今回は、まずは佐々木から【胃拡張胃捻転症候群】についてお話しさせていただきます。
なんだか難しい病名⋯
名前のとおり、「胃の病気」です
何らかの原因で胃がパンパンに膨らんで(胃拡張)、その後に胃がねじれてしまう(胃捻転)状態をいいます。
胃拡張は、飲み込んだ空気や発酵したガス、ご飯などが溜まって起こります。
これが悪化すると胃が捻れてしまいます。
胃が膨らむことにより、周りの血管が圧迫されて、意識が朦朧としたり立ち上がることができなくなってしまいます
こちらはその時のレントゲン画像です。
このような状態がいちばん多くなりやすいと言われているのは、ご飯を食べた数時間後です
発生の時間帯は、夜ごはんの数時間後の深夜、または早朝が半分以上を占めます。
こんな症状が見られたら、危険信号です!
・嘔吐しようとしても嘔吐できないようなしぐさ(空ゲップ)
・お腹が膨れてきた
・大量のよだれ
・粘膜(歯茎や舌)の色が青白い
・ハァハァと苦しそうな呼吸をしている
風船のようにお腹がパンパンに張り、空ゲップをするのが特徴的ですね
そしてこの病気は、すぐに治療しないと数時間で死に至ってしまう可能性もあります。
上記の症状が見られたら、すぐに動物病院に相談をしてください。
この「胃拡張胃捻転症候群」はなにが原因かご存知でしょうか?
実はハッキリとは分かっていないのが現状です。
ですが普段の生活のなかで、原因となり得ることがいくつかあります
〇フードを一度に大量に食べる、早食い
↪︎ 食べ物と一緒に、大量の空気を飲み込んでしまう
○大量のフードを食べた後に水を飲む
↪︎胃の内容物が膨張する
○食後の運動
↪︎ 胃や腸は、がっちりと固定されている臓器ではありません。食後すぐに運動すると、重くなった胃が動き回り捻れてしまうことも
○高齢、遺伝、ストレス等
○胸郭が深い大型犬
↪︎例えばグレートデーン、ジャーマンシェパード、ドーベルマンなど。まれに小型犬や猫でも発症することがあります。
次に、治療と予防について宇高から説明します
【治療】
胃拡張胃捻転症候群と疑われる子が来院されたら⋯
すぐに検査を行い、胃にガスが溜まっている場合は胃の中のガスを抜く処置を行います。
このあと、状況によっては緊急手術になることもあります。
捻れた胃を元に戻して、また捻れてしまわないよう腹壁に固定する手術になります。
その後は、お水や流動食を少しずつあげて、ゆっくり1週間くらいかけていつものご飯に戻していきます。
この病気を防ぐには、ごはんや運動をきちんとコントロールすることが大切です!
【予防】
・ご飯は1日2~3回くらいに分ける(一度にたくさん食べさせない)
・早食いをさせない
・食後に大量の水を飲ませない
・食後に激しい運動は避ける
ご飯のときにだけお水を与えると一度に大量に飲むことになるので、
いつでも飲めるようにするのも良いと思います️
早食いを防止するお皿なども売っています️
当院のあんこちゃん、ぼうくんも食事には気をつけて生活しています!
例えば、ご飯は「お散歩のあと」にあげて食後の運動を避けるなど、工夫をしています。
今回は「胃拡張胃捻転症候群」というお話でしたが、いかがでしたでしょうか少しでも参考になりましたら幸いです。
これ以外でも、わんちゃんねこちゃんのご体調でご不安なことがありましたら、いつでもご相談ください
最後にこの間、吉根公園にぼうくんとお散歩しに行った写真を掲載します♫
皆さまもよいペットライフをお過ごしください。
2024.01.14
動物看護師
新年あけましておめでとうございます
2023年もありがとうございました。
当院は2024年も、皆様とわんちゃんねこちゃんを全力でサポートしていきます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします
さて、今月のお話のテーマは
「年齢とともに変化するわんちゃんねこちゃんの性格」について、看護師の福岡、近藤がお送りします。
皆さんのお家のわんちゃんねこちゃんに、
「だんだん落ち着いてきたなぁ。」とか、
「頑固になってきたかも…。」など、性格が変わってきたと感じる事はありますでしょうか?
ではまず初めに、わんちゃんの性格について福岡がお話させていただきます。
わんちゃんはしつけと子犬の社会化期の生活環境などが、性格に大きく関わってきます。
感受性が強く、好奇心も旺盛な子犬の時期に、外界のあらゆるものから刺激を受けることで犬同士のコミュニケーションを学んでいく大切な時期です。
社会化期が十分でないと、極端に攻撃的な性格になったり、逆に臆病な性格になることがあります。
また、生活環境という点で、室内飼いと屋外飼いでも性格に違いが生まれます。
お家の中で飼われているわんちゃんは外からの刺激が少なく、常にオーナー様に見守られていることが多いため、内向的で臆病になりやすいといわれています。
反対にお外で飼われているわんちゃんは、通行人や自動車など普段から色々なものを見て育つため、物怖じしない犬が多いです。
人間と同じように、成長していくにつれて、これまでの経験からわんちゃんの性格も変化していきます。
例えば、好き嫌いがはっきりしてきて、嫌なことに対して感情を強く出してわがままを言うようになったり、食事の好みも変わっていきます。
また、経験が豊かになることで大らかになり、こだわりが少なくなる場合もあります。
続いて、猫ちゃんの性格の変化について、近藤がお話させていただきます。
まず母猫が行う子猫への毛づくろいですが、理由として子猫の健康維持のためと言われる事があります。
また、母猫と子猫が触れ合う事でオキシトシンと呼ばれるホルモン(幸せホルモンとも呼ばれます)が出ます。
その効果で子猫が安心して穏やかな性格になると言われており、重要な習慣なのです。
子猫の性格は社会化期で決まってくるようです。
個体差があり、甘えん坊、おっとり、おくびょうなど様々です。
子猫のうちは、いろんな事に興味を持ちじっとしていたと思うと遊んだり、なかなか落ち着きません。
遊んでいる内におもちゃなどを誤食してしまう子もいるので気を付けて下さい。
大人になると発情期で性格が変わったりします。
雌猫は飼い主さんに甘えてきたり大きな声で鳴いたりします。
雄猫は雌猫の発情に反応して落ち着きがなくなったり興奮して攻撃的になったりします。
家庭で飼われるうえで困った行動をとる猫もいるので早めの避妊、去勢手術をおすすめします。
高齢の猫になるとのんびりな性格になったり頑固な性格になったりする子もいたり老化の一つとも言われていますが、中には高齢の猫がなりやすい病気の可能性もあります。
甲状腺機能亢進症という病気は、怒りっぽくなったり急に活動的になったりと性格の変化が見られる症状があります。
この病気は血液検査で発見することができます。
最後に簡単にまとめをお話しします。
性格が変わる要因は、
加齢、人との距離、家族が増えたり引っ越しなどの環境の変化、病気など様々です。
社会化期にたくさんの人やわんちゃんねこちゃんと関わるかによっても性格は変わってきます。
社会化期は、子犬では約3週~14週間、子猫では約2週~7週間と言われています。
まだ子犬子猫を迎えたばかりという方は、今のうちにたくさん触れ合ってあげることが大切になってきます。
若いうちは体力もあり、元気もたくさんありますが、高齢になっていくにつれて体力が落ちて寝てることが増えたりするために性格が落ち着いてくる傾向があります。
また、シニア期に入ると病気にかかりやすくもなるので、定期的な健康チェックもお勧めです。
当院ではバースデー健診や秋の健診キャンペーンなどがありますので、定期的な検査をおすすめします。
日頃の様子をよく観察して日記につけるなども、すぐに変化に気づけるため良い方法です。
お家の子に急にいつもと違う変化が見られた場合は、病気などによる不調が原因の可能性が考えられます。
少しでも気になる変化が見られたらいつでもご相談ください!
それでは、今年も飼い主様わんちゃんねこちゃんが健康でありますように、もりやま犬と猫の病院スタッフ一同、心より願っております。
2023.12.15
動物看護師
皆さんこんにちは
今月の看護師ブログは、森田、山崎が担当します
皆さん今年もあと少しですね。この時期はイベントが多く皆さんお家でもお仕事でも忙しいと思いますなので体調には気をつけてくださいね
今回は膵炎について、山崎からお話します!
まず膵臓はどんな働きをしているのか・・・
膵臓は、消化酵素を含む膵液を分泌して、食べ物の消化を助ける働きをしています。
そして、
膵炎とは膵臓に炎症が起きる病気です。
何らかの原因で、自分自身の膵臓を傷つけてしまいます。
では膵炎になる原因は?
ワンちゃんの場合は高脂肪の食事(例えばチキンなどの揚げ物)や肥満が原因になることがあります。
ネコちゃんの場合、詳しい原因は解明されていませんが、猫風邪の原因となるヘルペスウィルスやカリスウィルス、トキソプラズマなどの感染症が原因になると考えられています。
また、他の病気や外傷によって膵臓がダメージを受けて膵炎になってしまうことも。
ワンちゃんはお腹が痛い時などはヨガのお祈りのポーズをすることがあります。
遊んで〜のポーズと似ていますが、元気さを感じないときはお腹が痛いのかもしれません。
そんな時は病院にお越しください
症状に合わせて、内服薬の投薬や入院での輸液管理を行います。
近年膵炎の治療に関して新薬が登場しました。ブレンダZという注射薬です。
ブレンダZは炎症を引き起こす白血球の活動抑制をすることで、膵臓での炎症を和らげる効果があるとされています。
また高脂肪の食事は膵臓に負担をかけてしまう為、ご飯は消化しやすい低脂肪系のご飯をあげます。
代表的なものを挙げると
・ロイヤルカナン:消化器サポート低脂肪
・ヒルズ:i/d low fat
などがあります。
他にも以下の写真のように様々なご飯があり、嗜好性に合わせて給餌しています。
どんな検査をするのか・・・
⚫︎血液検査
体の全身状態が異常がないか確認します⸒⸒
血球検査により脱水や貧血がないか調べます。
膵臓やその周りの臓器について調べたり、炎症が起きていないか確認をします。
膵炎を強く疑った場合には、膵特異的リパーゼを調べます。
当院では、院内で測定することが可能です。
⚫︎エコー、レントゲン
膵臓や周りの臓器に異常がないか確認をします。
ここまで膵炎についてお話してきました。
膵炎の予防として、適切な食事と運動が大切になってきます。
偏食やオヤツ、トッピング、人間が食べる物
のあげ過ぎに注意しましょう!
これにはご家族全員の協力が必要ですので、みんなで予防をしていきましょう
☆まとめ☆
では、以上のまとめを森田がお話します️
1.早期発見、早期治療が大切です。
⚫︎『盗み食いをしてから急に元気がない』
⚫︎『突然何度も吐いた』
⚫︎『お腹が痛そう』
⚫︎『何も食べない』
などの症状は、もしかしたら膵炎の合図かも。何かいつもと違うと感じた場合にはすぐ病院にご相談下さいね!
2.この時期は膵炎になりやすい食べ物が、多く出る時期です。
ワンちゃん・ネコちゃんは目に見えてなくても嗅覚が非常に優れているため、食べ物などはすぐ見つけてしまいます。
高い所に置いてもいつも以上の力を発揮してジャンプしたり、引き出しに入れておいても手などを上手く使って出してしまいます。
そして頭のいい子は上目遣いでこちらを見て何か頂戴
と可愛い顔を見せてくる子もいると思いますがそんな時は心を鬼にしてあげないようにして下さい。(笑)
追伸.
我が家(森田)の愛犬達は、最近病院のホテル(スイートルーム)に泊まりました。
初めて2人一緒の部屋に泊まってケンカとかしないか心配でしたが、2人仲良くしてくれてたみたいで安心しました。
2023.11.09
動物看護師
こんにちは!
動物看護師の山本です!
最近どんどん気温も下がり、寒くなってきていますね
皆様体調はお変わりなくお過ごしでしょうか。
今回は、
「本格的に冬が来る前に知っておきたいわんちゃん猫ちゃんのこと!」についてお話ししたいと思います。
【寒さに強いわんちゃんの特徴
】
わんちゃんは人間よりも体温が高く、寒さに強いですが、犬種や年齢によって寒さに弱いわんちゃんもいるので注意が必要です!
◎犬種
・原産国が寒冷な地域や雪国で生まれた犬
⋯寒い地域で生まれたわんちゃんは暑さには弱いですが、寒さには強い傾向があります。
→シベリアンハスキー、サモエド
・大型犬
⋯小型犬に比べ、体の体積よりも表面積のほうが小さく体温が下がりにくくなっています。
→ゴールデンレトリーバー、バーニーズマウンテンドッグ
毛がダブルコートの犬
⋯ダブルコートのわんちゃんの毛穴からは2種類の毛が生えます。
①アンダーコート:体温を保つ、柔らかい毛質
②オーバーコート:皮膚を守る、硬い毛質
このアンダーコートを持つわんちゃんは体温を維持することができるので寒さに強くなります。
→柴犬、ラブラドールレトリーバー
☆小型犬やオーバーコートしか持たないトイプードル、パグ、アンダーコートは持っているが量が少なく温暖な地域で生まれたチワワなどは寒さにとっても弱いです!!
また、服を着ているわんちゃんをよく見かけますね!
わんちゃんには被毛があるので、人間のように洋服を着させなくても大丈夫です。
しかし、チャイニーズクレステッドドッグのような毛がないわんちゃんや毛はあるけど毛量が少ないわんちゃんは服を着ることが寒さ対策にも繋がります
◎年齢
同じ犬種でも子犬や老犬は体温調節機能が未発達であったり、衰えてしまっているため寒さ対策が必要です
◎わんちゃんの寒い時のサイン
・丸まって寝ている
・ブルブル震えている
・お散歩に行こうとしない
→ブランケットをベッドに入れたり、お部屋の暖房をつけて寒さ対策をしましょう。
【猫ちゃんの寒い時の過ごし方】
猫ちゃんは、わんちゃんに比べて寒がりなイメージが強いですが、長毛種や短毛種などその子によって、寒がり度は大きく異なります‼︎
◎猫ちゃんの 寒い時のサイン
1 お腹を丸めて眠っている
2 毛布にくるまったり、飼い主さんに寄り添うことが増えた
3 怒っていないのに、毛が逆立っている
◎猫ちゃんにピッタリな寒さ対策
1 ペット用のヒーターや湯たんぽ
2 保温性の高い冬用のベッド
3 ブラッシング
→ブラッシングをすることによって血行促進を促すだけでなく、夏の被毛から冬の密な被毛にしっかり換毛することができます‼︎ブラッシングは2・3日に1回でも十分な効果を得られます
◎寒い環境でずっと過ごすとどうなるの??
1 風邪をひいてしまう
→抵抗力が低いまたはワクチンを接種していない子猫やシニアの猫は特に注意が必要です。黄緑っぽい鼻水や目やに・頻回のくしゃみ・涎が出てしまう症状を起こします。
2 泌尿器系の病気になりやすくなる
→寒さを感じると、寝ていることが多くなりお水を飲む機会が減ります。おしっこをする回数も減ってしまう為膀胱炎をはじめとした泌尿器疾患が増えてしまいます
寒さ対策をしつつ、自動給水機を使用したり、新鮮な水を常に用意するなど猫ちゃんがお水を飲みたいと感じる工夫も併せるとより予防につながります
【暖房器具の注意点】
これまで、寒さ対策をしましょう!とお話ししてきましたが、その寒さ対策にも気をつけなければならないことがあります。
特にお家で使用することが多い3つの暖房器具の注意点についてお話します。
1.こたつ
→ついつい長時間使用してしまいますが、脱水症状や低温火傷に注意しなければなりません。
また、コードを噛むことで起こりえる感電にも注意が必要です
2.ストーブ・ヒーター
→近づきすぎであったり、長時間あたると火傷の恐れや被毛がいつの間にか焦げているということがあります
ヒト用では高温になりすぎる為ペット用のものをおすすめします!
ストーブの場合は一酸化炭素中毒にも気をつけないといけません。人間よりも少量で引き起こすことがあるため定期的な換気を行いましょう。
3.床暖房
最近では導入してるお家が多いのではないでしょうか。
直接体と当たってしまうと床暖房の熱で身体に熱がこもり、上手く体温調節ができず、熱中症や低体温症のリスクがあります。その為、ブランケットを敷いたりなどの工夫を行いましょう。
寒さ対策をしていても震えがあったり丸まっているという様子あれば、何か病気が隠れている可能性があります…
その場合にはお気軽にご相談ください。
寒さ対策をし、体調に気をつけながらわんちゃん猫ちゃんと一緒に素敵な冬を過ごせますように
2023.10.05
動物看護師
こんにちは
愛玩動物看護師の中村です。
夏が過ぎ去り秋に突入かと思いきやまだまだ暑い時期は続いていますね。
秋といえばスポーツの秋、読書の秋、食欲の秋など秋と結びつく言葉が数多くあります。
彼岸花や紅葉など秋の訪れを感じさせる風景を楽しむことが出来、過ごしやすい季節でもあります。
ただそんな秋にも気をつけなければいけないことがいくつかあります。
今回はその中から2つを紹介したいと思います。
1. 花粉症
まず1つ目が花粉症です。
花粉症といえば人がなるものというイメージが強いかと思いますが、犬や猫も花粉症になります。
花粉症はアレルギーの原因となるアレルゲンの1種です。
人の場合、花粉症は目や鼻に症状が現れることが一般的でありますが、わんちゃんの場合は皮膚に、猫ちゃんの場合は人と同様に目や鼻に症状が現れやすいと言われています。
秋はブタクサやカナムグラの花粉が飛んでいる可能性があるため注意する必要があります。
花粉症を予防するには
① 花粉の多い時間帯や草むらを避ける
花粉症への対策としては人と同じで花粉に接触しない・持ち込まないということが大切です。花粉が多い時間帯はインターネットでも調べることが出来るので多く飛散している時間を避けたり、草むらにブタクサやカナムグラなどの花粉を飛散させる植物は存在していますが、花粉の飛散距離は短い為、草むらに入らないようにするだけでも効果はあります。
② 洋服を着せる、ブラッシングをする
わんちゃん、猫ちゃんの場合、被毛が多く静電気を帯びやすいので体に花粉が付着しやすいです。
洋服を着せることで花粉が被毛に付着することを防ぐことができます。
さらにブラッシングを行うことで被毛に付着した花粉を落とすことが出来ます。
またブラッシングを行う際には乾いた状態ではなく少し濡らした状態で行うと花粉が部屋に飛散することを防ぐことが出来る為、効果的です。
③ 空気清浄機を置く
花粉は取り除かない限り滞留し続けます。家に花粉を持ち帰ってしまった場合は家の中に花粉が滞留している状態になってしまう為、玄関などに空気清浄機を置いてあげることで花粉を取り除くことが出来、一定の予防効果が期待出来ます。
2. 急激な気温の変化
2つ目が気温の変化です。
夏から秋の季節の変わり目は免疫力が落ち、病気が起こりやすい時期でもあります。
わんちゃんの場合は消化器系疾患、猫ちゃんの場合は泌尿系疾患が出ることが多いと言われています。
わんちゃんは不規則な気温差に対してストレスを感じて胃腸炎になってしまうことがあります。気温差を感じないように部屋の温度を並べく一定に保つことや体温を調整しやすいようにブランケットや洋服を使用してあげることが良いと言われています。
猫ちゃんは寒さに弱いので動きたがらず飲水量が減ったり、おしっこを我慢することが多くなります。飲水量が減ったり、おしっこを我慢していると尿石症や膀胱炎にかかってしまうことがあります。普段からおしっこの回数や飲水量を記録しておくと変化がわかりやすいです。
少しでも異常を感じた場合は病院に受診することが大切となります。
わんちゃん、猫ちゃんは人間の4倍以上の早さで歳をとる為、1年に1回の健康診断だと人間に換算した場合、4年に1回の健康診断と同じペースとなります。その為、わんちゃん、猫ちゃんの健康診断は年2回受けることが理想的と言われています。
当院では健康診断の受診を推進しており、10月1日から10月31日までの期間で秋の健診キャンペーンを行っています。
下記の3種類の検査コースをご用意しております。
① ベーシックコース
② スペシャルコース
③ プレミアムコース
また10月7日(土)に健康診断についての飼い主様向けのインスタライブを企画しています。
内容は
・自宅で出来るグルーミング中の健康チェック
・症状からたどる病気のサイン
他にも質問コーナーを設けています。
参加費も無料ですのでお気軽にご参加ください。
これから冬が近づいてきてわんちゃん、猫ちゃんも人肌が恋しくなる季節になってきます。
ずっと健康で幸せに過ごせるように、健康診断での病気の早期発見が重要となります。
是非この機会に健康診断の受診を検討していただければ幸いです。
2023.09.11
動物看護師
こんにちは
もりやま犬と猫の病院のリア、福岡、近藤です
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続き、人もワンちゃんネコちゃんも、お体など崩されておりませんでしょうか?
さて、今回のテーマは、
「犬と
猫の仕草と行動」についてお話させていただきたいと思います。合わせて、病院へ行くのが苦手な猫ちゃんの為のアドバイスもありますので、ぜひ参考にしてみてください!
今や家族の一員であるワンちゃんネコちゃんですが、日々どんな気持ちで暮らしているんだろう?ストレスなく過ごせているかな…と思われる飼い主様も多いのではないでしょうか?
実はワンちゃんとネコちゃんの気持ちや体調などを行動によって伝えてくれる事があるんです!
まずワンちゃんやネコちゃんの甘えている行動について、近藤がお伝えします!
前肢をのせてくる
飼い主さんが座っている時にワンちゃんが自分の前肢をのせてくる行動です。
寝転んでお腹を見せる
飼い主さんの目の前でゴロンと横になりお腹を見せてくるのはワンちゃんが信頼している人にしか見せない行動です。
人の後ろを着いてきたり、顔をなめてくる
これらの行動はワンちゃんが甘えている時にみられる行動です。
どれもワンちゃんが信頼している飼い主さんにしか見せない行動なんです。
ネコちゃんはあまり感情表現をしないイメージがありますが、ワンちゃんと同様に甘えている時に見せる行動があるんです。
頭突きをする、スリスリする
飼い主さんの体に猫ちゃんが自分の体をこすりつけたりする仕草です。自分のもの!とにおいをつけているという一説もあります。
ゴロゴロとのどをならす
ネコちゃんがリラックスして甘えている時にします。実はこの猫がゴロゴロとのどをならす音は人にとってもリラックスして心地いいととらえる人もいます。
しっぽを立ててニャーニャーなく
ネコちゃんのしっぽは甘えの時や怒ってる時など気持ちを表します。ピンと立ててる時は甘えている行動にみられるんです。
前肢でふみふみする
どの行動も、見ていてとても癒されほっこりしますよね。
続いて、ワンちゃんネコちゃんがストレスを感じた時に出る行動について福岡がお話していきます。
1番分かりやすいのは問題行動です。
近づくだけで唸ったり、威嚇するようになった!
いきなり噛み付いてきた!
パニックになって逃げるようになった、隠れて出てこなくなった!
激しい運動もしてないのにハァハァ激しい呼吸をしてる!
…など、急に攻撃的になったり、ワンちゃんだと舌を出してハァハァと荒い呼吸をすることがあります。
(ネコちゃんが激しい運動などしてないのにお口を開けてワンちゃんの様にハァハァするのは危ない状況ですので、すぐに病院にご相談ください!)
このような行動は、ワンちゃんネコちゃんがかなりストレスを感じているサインです。
さらに重度のストレス状態になると、体調不良や精神的な疾患があらわれてきます。
まだ若いのに寝てばかりいる
食欲が低下する、下痢や嘔吐をする
皮膚炎や脱毛がおこるほど過剰に身体をなめる
手足のつっぱりや震えなどがおこる
尻尾を追って回る、異物を食べる、自傷行為などの異常行動 …などです。
ネコちゃんでわかりやすい行動だと、いつもと違うところで排泄(粗相)をしたり、過剰にグルーミングをする、逆にグルーミングをしなくなるなどもあります。
何か病気が隠れていたりする可能性もありますので、急に攻撃的になったり、たくさん吐くなどの体調不良を起こしたりした時は一度病院にご相談ください。
そして、このようにストレスサインが見られる前に、ワンちゃんネコちゃんが安心して暮らせるような工夫をしてみましょう!
そこで、ストレスの対処法について簡単にですがご紹介いたします。
・スキンシップ、散歩や遊びの時間増やす
・ガムやおもちゃをあげてみる
・栄養バランス整ったごはんをあげる
・快適な生活環境つくる など…
・高い場所用意する(上下運動が出来るように)
・清潔なトイレや爪とぎを置く
・おいしいごはんやおやつをあげる
・一緒に遊ぶ
・多頭飼いでは休息場所つくる など…
お家の子とコミュニケーションをとる時間を増やしてあげたり、ゆっくり休める場所をつくってあげたりすることがとても大切です!
ネコちゃんを飼っているみなさんの中には、こんな事で困った経験はございませんか?
「病院に行きたいのにネコちゃんがキャリーケースに入ってくれない!」
「キャリーケース見るだけで逃げてしまう!」
そんなお悩みを少しでも解決できるよう、ネコちゃんを病院に連れて行く際のポイントをリアが紹介致します。
おすすめのキャリーケースとしては、上開きのタイプで布製ではなくプラスチック製のハードタイプです。
好きになってもらうには…
・常に生活スペースにキャリーケースを置く
・お気に入りの毛布やおやつ、おもちゃを入れてみる
・ネコちゃんが中にいる時に扉を少し閉めてみる
続いて
キャリーケースに上手に入れるコツは…
•タオルや、毛布、洗濯ネットなどに包みそのままキャリーケースに入れる。(ネコちゃんには視界を奪われることで大人しくなる性質があります)
•移動から10分〜15分前にキャリーケースに猫フェイシャルフェロモンスプレー(フェリウェイ)を吹きかける。
情緒を安定させ、移動中の興奮や鳴き声を軽減させる効果があると言われています。
(※効果には個体差があります)
待合室では…
落ち着かせる為、キャリーケースにブランケットを被せてあげましょう!(当院の待合室にはブランケットの貸し出をしております)
最後に
スタッフのネコちゃんとワンちゃんの写真をご紹介致します。
あくびをするロッティくん
緊張や不安な時にあくびをしますが、不安な気持ちを落ち着かせようとしているのかな?
仰向けになっているもちちゃん
安心してリラックスしている状態ですね!
当院では、ワンちゃんネコちゃんを診察するだけではなく「いつもと様子がおかしい」「理解できない行動をしている」などのご相談もお受け出来ますのでお気軽にご相談ください!
それでは、ペットちゃんと共に素敵な日々をお過ごしください
年中無休・夜間対応