もりやまTOPICS

TOPICS

  • HOME
  • もりやまTOPICS

2022.08.13

獣医師

誤食に要注意

こんにちは、獣医師の吉ヶ崎です。

 

まだまだ暑い日が続いていますが皆さん夏バテにはなっていませんか?

人もわんちゃん猫ちゃんも熱中症には引き続き気をつけていきましょう!

 

 

今回は誤食についてお話をしていこうと思います。

動物病院での診察で意外と多いのが誤食による体調不良です。

その内容は犬猫用のおもちゃ、

植物や食べ物の種、ジョイントマット、

石、毛玉など様々です。

 

これらが腸につまったりして腸閉塞を起こすことにより

嘔吐・食欲不振・腹痛などを起こすことがあります。

 

 

また、猫ちゃんは紐が大好き。飲み込んでしまうこともあります。

紐を飲み込んでしまうと、腸に絡まってしまい同様の症状をおこします。

 

腸閉塞の診断は、レントゲン検査やエコー検査、

時にはCT検査などにより判断をします。

 

異物が腸まで行ってしまうと開腹手術になってしまったり、

腸が傷ついてしまっている場合は腸の一部を切除しなければいけない場合があります。

 

異物が胃内にあるうちは催吐処置や内視鏡による摘出ができることもありますので、

わんちゃん猫ちゃんの誤食に気付いたら早めの受診をしましょう!

 

(※もちろん、誤食は腸閉塞だけでなく、ものによっては中毒を起こすことがあるので注意が必要です)

 

 

 

また、誤食をしないように普段の生活でも気を付けていけることがあります。

・お散歩中は目を離さない
・飲み込んでしまいそうな大きさのおもちゃを与えない
・口に咥えているものを離してもらうトレーニングをする

 

 

もちろん防ぎきれないこともあるので
心配なことがあれば病院に連絡をしてくださいね。

 

 

最近のわたげちゃん、とってもお利口さんですが、

油断していたらお水を飲まれてしまいました、、、

スタッフのお水を飲むのがブームみたいです。

油断禁物ですね。(かわいいので許しました)

2022.07.17

獣医師

去勢手術、避妊手術ってした方が良いの?

こんにちは。獣医師の安部です。
2022年も半分が終わり、後半戦に突入しました。

この間獣医師になったばかりな気がするのですが…時の流れの速さに驚きを隠せません。

 

 

さて、今回は獣医師がなぜ去勢手術・避妊手術を勧めるのかについてお話をしていこうと思います。

 

当院の看板犬あんこも

うり坊も

 

わたげも

 

 



(さらに…)

2022.06.15

獣医師

夏到来!!熱中症に要注意

こんにちは、獣医師の高見です。

6月に入り、ジメジメとした暑さが出てき始めました。

6月は季節の移り変わりと共に、気温が上がっくる季節です。

今日は名古屋も夏日。

既に30度を超えてくる日もあります。また湿度も高いようです。

 

この時期から気をつけないといけないのは、犬の熱中症です。

 

犬は肉球以外の場所で汗をかくことごできません。

そのためパンティングと言ってハァハァと口を開けて

舌を出すことによって体温調整を行なっております。
なので気温が高いと体温調節が困難になり、

多湿だと余計に難しくなります。

 

また、高齢や肥満、心臓病や発作の病歴がある犬は、

熱中症にかかる可能性が高く、注意が必要です。

 

そこで今回は《熱中症》についてお話ししたいと思います。

 

 

 

暑さでまいってしまってるねこちゃん

 

 

 

①犬の熱中症の症状
犬が熱中症になってしまった時には、どのような症状がみられるのでしょうか。

以下のような症状がみられた場合は要注意です。

 

●口を開けてハアハア・ゼエゼエと苦しそうに呼吸をしている

●大量のよだれが出ている

●カラダが熱い

●ぐったりして立てない
など
上記の症状以外にも、

 

嘔吐や失禁などの症状がみられることもあります。

 

これらの症状が進行すると、意識を失ったり、

けいれん発作を起こしたりして最悪の場合死に至ります。

このような症状が1つでもあればすぐに病院に連絡し受診して下さい!!

 

②犬が熱中症になった場合の対処法

では、このような症状がみられた場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。

 

意識があり、比較的軽度と思われる時は、犬にお水を少しずつ飲ませ、

涼しい場所に移動させます。お水や保冷剤などを首や脇、

股などに当てながら冷やしてください。

 

また濡れたタオルを身体にかけるなどすると尚良いです。

呼吸が落ち着き、耳を触って普段と同じくらいの温かさになるまで注意して様子をみてください。

 

その後必ず、動物病院を受診してください。

やむを得ない理由で動物病院を受診できない場合は、

水分の多い食事を少量ずつ与え、安静に過ごさせるようにしてください。

 

では、意識がない、呼びかけへの反応が弱い時はどうするか?

 

上記同様に冷やす対応を行います。

ただこの時、無理に水を飲ませると、

誤嚥のおそれがあるのでやめましょう。

そして、すぐに病院を受診してください。

 

 

*冷やしすぎにも注意
身体を冷やして下さいとお伝えしましたが、冷やしすぎるのも危険です。

 

肛門で体温を測る場合、平熱(38℃台)になるまで体温を下げると、

その後も体温が下がり続け、低体温になってしまう恐れがあります。

 

これでは逆効果になってしまうので、目安としては39.5℃になったら冷やすのをやめましょう。

体温計等がなければ、体の暑さが抜けてきたら冷やすのをやめて大丈夫です。

 

 

③熱中症の予防方法
熱中症の予防としては、

 

*気温や湿度に十分気をつける
*常に飲み水を飲めるようにする
*エアコンなどを使用する
などが基本です。

 

また、夏場に車の中に置いていくことは、犬の命にかかわるので絶対にやめてください。

夏場の散歩は、早朝もしくは陽が落ちた夕方にすることで、

日射による被害を避けることができます。

 

 

また、陽が照っているときは地面も相当熱くなっているので、

犬の足の裏にダメージを与える危険があります。火傷の危険もあるのでやめましょう。

特別な理由がない限り、夏の日中の外出は避けて下さい。

 

 

④なりやすい犬種
犬の中でもとくに、短頭種、幼齢犬、高齢犬のほか、

心肺疾患や喉や気管の疾患を患っていたり、太っていたり、

毛が厚い犬では熱中症のリスクが高まるため、よりいっそうの注意が必要です。

 

 

 

最後になりますが、
人間同様、犬にとっても熱中症は危険なものです。

熱中症に警戒が必要な季節にはしっかり対策を行うとともに、

もし万が一自分の愛犬が熱中症になってしまった場合も落ち着いて対処できるよう、

正しい知識を身につけておきましょう。

 

 

 

 

《熱中症》の話題を今回取り上げましたが熱中とのことで最近ですが、私はサウナに熱中しております。
サウナ→水風呂→外気浴を繰り返すことでおきる【ととのい】。

異次元に飛ばされるような感覚は本当に最高です。

疲れすらも吹き飛ばしてまう心地よさを是非皆様もやってみては!!

あ、、、絶対に無理はしないでくださいね。

熱中症になってしまうので笑

2022.05.22

獣医師

マイクロチップ装置キャンペーン

こんにちは。
獣医師の北原優です。

 

 

先日仕事終わりで自宅に帰った際、いつも「夕飯はまだか?」

と言わんばかりの顔して待ち構えているはずの猫が1匹いませんでした。

 

名前を呼んでも出てこないし、家中を探しても見当たりませんでした。
家の窓は全部閉まっていたのでまさか攫われた⁉︎などと考えていたら、

外から猫の鳴き声が聞こえてきました。
玄関のドアを開けたらいなくなっていた猫が

猛ダッシュで家の中に入り込んできました。

 

どうやら自分が帰宅した時に開けたドアから外に出てしまった様でした。

もしこのまま遠くに行ってしまっていたら…

と考えたらかなりヒヤリとしました。

 

 

 

この様に意図せずにお家のネコちゃんがお家の外に出てしまう事は少なからずあると思います。

幸いにも最近ではマイクロチップを装着している子もかなり多くなっているので、

実際は家に帰って来れる子が増えてきていると思います。

 

今回のブログでは、この様な状況で我が子がお家に帰ってきた時に問題になるかもしれない事についてお話します。

 

①外傷
外では車などとの接触事故や高い場所からの落下による衝撃、

野良猫とのケンカなどで外傷を負ってしまう可能性があります。

交通事故によって骨盤や大腿骨などを骨折してしまうと

暫くは立っての生活が送れなかったり、神経麻痺を起こしたりする事で

その後の日常生活に支障をきたす事もあります。

 

 

また落下によって頭部を強打する事で下顎骨が割れてしまう事もあります。

口が閉じれなくなってしまい、治療で骨がくっつくまで自力でご飯が食べれなくなる事もあります。

 

野良猫とのケンカによって猫の白血病やエイズに感染してしまう事もあります。

白血病やエイズに罹って進行性感性になると、

口内炎や貧血、繰り返す細菌感染が同時に起こります。

どちらも感染してしまうと完治が出来ない怖い病気です。

 

 

②飢餓
外ではいつも食べているフードがあるわけでは無いので、

栄養不良になってしまうこともあります。かなり痩せってしまったり、

フードと勘違いして異物を誤食してしまう可能性もあります。

異物によっては消化管閉塞を引き起こし、

開腹して消化管を切る様な手術が必要になる事もあります。

 

 

また猫ちゃんは栄養要求量が多い生き物なので、

満足な栄養が得られないと肝臓で自分の脂肪を分解してエネルギー源とします。

そこで肝臓に脂肪が溜まりすぎると肝リピドーシスという状態になります。

 

 

③寄生虫感染
ケガなどからの感染症以外にも寄生虫などが感染してしまうこともあります。

外部寄生虫のノミが付く事で痒みや皮膚炎、脱毛を引き起こしたりノミを舐めとった事で

ノミの中にいる瓜実条虫という消化管寄生虫が感染する事もあります。

 

ダニが感染すると、貧血やアレルギー反応の他に

ヘモプラズマ症という赤血球を破壊する感染症が起こる事もあります。

またダニは人間に感染する感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や

日本紅斑熱などの感染症を持っている事もあり飼い主さんにも問題を引き起こす可能性があります。

 

 

この様に外に出てしまって問題になり得る事は数多くあります。

もし外に出てしまって、家に帰ってきたという場合は外出期間に関係なく

1度病院に連れてきていただいて健康チェックや検査をさせていただく事をオススメします。

 

 

また最初に少し述べたマイクロチップがまだ入っていない子に関しては、

病院ではいつでもマイクロチップを入れることが出来ます。

 

 

当院では6月末までマイクロチップ装着キャンペーンをしています。

災害時を含めてもしもに備えて今のうちにからマイクロチップの準備をしておきましょう。

 

【マイクロチップ装着義務化に伴うキャンペーンのお知らせ】

 

 

最後にウチを脱走した猫の帰ってきた安心しきった後の顔を載せておしまいにします。

 

2022.04.10

獣医師

これって低血糖??

 

こんにちは!獣医師の田宮です。今年はスポーツの祭典の年です。

 

冬季オリンピックとサッカーワールドカップが行われる年です。

私の趣味はサッカーとウィンタースポーツです。

北海道出身ということもあり2月に開催された北京冬のオリンピックがとても楽しみでした。

地元出身の選手も多い中、開会式から競技中までとにかく録画をしまくり応援しました(黙食ならぬ黙応援しました)。

サッカーワールドカップは先月の最終予選で日本代表が7大会連続7度目の出場を決め、

11月の開幕が今から待ち遠しいです。

 

例年は6月に開幕しますが、カタールの暑い気候を考慮し、

史上初の冬の開催となるそうです。

そんな四季折々のスポーツの祭典も今年は楽しみの一つです。

 

 

さて、いよいよ4月に入り暖かい陽気が続いています。

春から新生活!という方も多いのではないでしょうか。

当院でも新しくワンちゃんネコちゃんを迎えました!というオーナー様と良くお会いします。

 

診察中に質問が多いのは、

まだ若齢の子で食事のペースはどのくらいが適切?

どんなご飯がオススメ?

と普段の生活に関するものですが、

ご飯を食べなかった時、低血糖が怖いです〜という心配な声も良く聞きます。

 

 

 

良く耳にする子犬の低血糖ってどんな症状?

どんな時に起こるの?

と気になる方も多いと思います。

今回のブログではそんな「ワンちゃんの低血糖」をテーマに書きます。

 

 

■低血糖って?
低血糖とは、体の中の糖分(血糖)が不足することです

 

■そもそも血糖って?
ズバリ!「体のエネルギー源」です
体の中でも糖分は特に脳でいちばん多く利用されます(他に肝臓、筋肉、脂肪組織に蓄えられます)

 

■どんな症状が出るの?
脳に一番必要な糖分が不足するので、ぼーっとしたり、ぐったりしたり、体温が低くなったりします。

ひどくなると、脳の機能が低下し麻痺やけいれん発作が起こることがあります。

 

 

吐き気や、下痢、失禁や震えなどもあります。

舌が紫色をしている、歯茎が白い、目がうつろでショボショボする、なども特徴的な症状です。

 

 

■低血糖の原因って?
A. 子犬の場合
生後3ヶ月くらいの子に低血糖が多い傾向があります。

特にチワワやトイプードルなどの小型犬に多いです。

まだ体が小さいので糖分を肝臓に貯める能力が発達していないことが原因で起こります。

 

空腹時に起こりやすいと言われているので1日の食事回数を3回〜4回食と増やすことで

糖分が使われすぎて不足しないようにエネルギーを補給できます。

同時に室温が低くても良くないのでわんちゃんが過ごしやすい26度くらいに室温を保てるとさらに良いです。

 

胃腸炎や寄生虫疾患を併発していることもしばしばあるため糞便検査は必須です。

 

他に門脈シャントや重度感染症でも低血糖になることがあります。

 

 

 

B. 成犬の場合
一般には5歳以上の大型犬に見られることがあります。

原因は副腎皮質機能低下症によりホルモンのバランスが崩れたり、

内臓腫瘍(肝臓や脾臓、膵臓)によって血糖をうまく作れなかったり維持できなくなったりするためです。

 

血液検査や、超音波検査、レントゲンなど、半年〜1年に1回の定期的な健診を受けることが大切です。

 

 

C. 糖尿病を患っている子
治療のために血糖値を下げるインスリンを注射しているワンちゃんに対して、

過剰にインスリンを投与すると低血糖になることがあります。

食事を食べない場合にインスリンを打つと血糖値が下がり過ぎてしまいますし、

体重の増減によってインスリンが効かない、または効きすぎてしまうこともあります。

 

定期的に体重を測ったり、診察で血糖値を確認したりできますので、ご相談ください。

 

 

■低血糖の治療は?
足りない糖分を補充することが第一です。

血液中へ直接糖分を注射し、全身に行き渡らせます。

血糖値や食欲が安定するまで入院管理になることもあります。

治療はその疾患毎に異なります。

 

 

■血糖値が下がり過ぎた場合はどうしたら良いの?
当院は24時間救急外来がありますので、

低血糖かな?と思った場合、まずはご連絡ください。

 

病院に来る前にできる応急処置としては砂糖水やガムシロップ、

ブドウ糖など糖分を舐めさせたり、歯茎に塗ったり、舌の下に入れたりします。

一度にたくさんは難しいので少しずつで大丈夫です。

当院まで距離がある、時間がかかる場合は応急処置として実施しましょう。

 

 

最後に
低血糖について書きました。

低血糖は処置が遅れると命に関わる緊急性の高い状態です。

少しでも「大丈夫かな?おかしい?」と思ったらいつでもご相談ください。

もちろんそれ以外でも、些細な症状が病気のサインのこともあります。

獣医師にお気軽に聞いてください。

 

当院の健診案内はこちらから
↓↓↓

健康診断

2022.03.15

獣医師

予防の季節!

獣医師ブログ

こんにちは!獣医師の江場です。

 

最近は日中が暖かい日が増えてきて、ようやく春の兆しが見えてきましたね。

毎年この時期になると新人獣医師として入社した当時の気持ちを思い出します。

初心を忘れずにこれからも患者さん・オーナーさんの為に努力して参ります😊

 

 

さて、春は寄生虫予防のシーズンでもあります💉

わんちゃんに寄生する寄生虫には様々な種類がありますが、今回はその中でもフィラリア症という病気についてお話ししたいと思います。

 

 

フィラリア症とは?

フィラリア症は犬糸状虫という寄生虫が蚊によって媒介され感染する病気です。

 

①まず、フィラリアに感染したわんちゃんを蚊が吸血する事で子虫である『ミクロフィラリア』というものが蚊の体内に移行します。

 

②次にミクロフィラリアは蚊の体内で成長し、やがて『感染幼虫』となります。

 

③そしてその蚊が別のわんちゃんを吸血する事で感染幼虫が皮下に移動します。

 

④感染後、皮下に入った感染幼虫は数日かけて大きくなり『移行幼虫』に成長します。

 

⑤移行幼虫は約3ヵ月程で成長し、皮下から脂肪組織に移動します。

 

⑥その後約6ヵ月で30cm程の大きさの成虫となり、肺動脈に寄生し幼虫を産み増殖していきます。

ちなみに体内でのフィラリアの寿命は成虫で35年、ミクロフィラリアで1-2年と言われています。

IMG_2704.jpeg

 

 

 

フィラリア症の症状は?

 

感染初期はほとんど無症状ですが数年経ってから症状が出てくる場合があります。

初期症状としては心不全と同じような慢性的な咳、元気の消失、運動するとすぐに疲れる等が挙げられます。

 

さらに症状が進行すると、胸水や腹水の貯留(お腹が張ってくる)、食欲不振、体重減少などの重い症状が認められます。

 

 

深刻な病態としては本来は肺動脈に寄生している成虫が右心室・右心房(心臓の右側の部屋を指します)へ突如移動し、

 

全身状態の急激な悪化を引き起こす『大静脈症候群』と言われる急性症状があります。

成虫が右心内に移動すると重度の三尖弁逆流による循環不全、

また赤血球が破壊され溶血しることで貧血や血色素尿、呼吸困難、低血圧を起こし突然死する危険性もあります。

 

 

末期的には肝不全や腎不全にまで発展する可能性があるため、放置すると命に関わる重大な病気です。

IMG_2705.jpeg

 

 

予防方法は?

ここまでのお話を聞くと『命に関わるなんて怖い😢

とお思いかもしれませんがご安心ください、

フィラリア症は予防薬を正しく投与する事で防ぐ事ができる病気です!

 

 

予防薬にはいくつかのタイプがあります。

・おやつの様に美味しく予防ができるチュアブルタイプ

・背中に薬液を垂らすスポットタイプ

・お薬が得意な子のための錠剤タイプ

などがあります。

それぞれ利点・欠点がありますので、その子に合った物をご提案させて頂きます。

 

 

また、予防薬は投与期間・投与方法を正しく守ることも重要です!

フィラリア予防薬は移行幼虫を駆除することが出来ます。移行幼虫は約50-70日で脱皮を繰り返し大きくなるため、成虫まで大きくなる前に駆虫する事が重要です。

近年では温暖化の影響からか蚊の吸血期間が少しずつ長くなってきています。

 

その為、当院では『予防薬の通年投与』をおすすめしています。

通年でしっかりと予防する事でお薬を飲んでいない期間に感染するリスクが減少し、1年を通して安心して過ごす事ができます!

 

 

 

『種類がたくさんあってわかりづらい』

『いつから始めたらいいの?』

『ノミ・ダニも予防をしたいけどどうすれば?』

などなど、ご不明な事があればどんな事でもしっかりとご説明し、

お家のわんちゃんにぴったりのお薬をご提案させて頂きます!

IMG_2706.jpeg

2022.02.15

獣医師

お口のなかの日常ケア


タイトル『お口のなかの日常ケア』

こんにちは!獣医師の大澤です。

今年も最初のひと月はあっという間に過ぎました。まだ名古屋でも雪が降ることもありますが、感染症対策を色々工夫しながら、皆さまどうかご自愛ください。

今回は、当院に取り扱いのある予防歯科の紹介です。
近年、伴侶動物の健康に対する意識の高まりに伴い歯のご相談もお受けすることが増えました。ワンちゃんもネコちゃんも、芸能人ではないけど歯が命!(お若い方は知らないフレーズですね😌)予防歯科のための口の中のお手入れ方法、あの手この手をご紹介したいと思います。

ただ、ひとくちにお手入れをする、といっても一頭一頭で個性の違いがありますよね。口の中をじっくり触らせてくれるこもいれば、口元を触るだけで頭を振って嫌がるこもいます。ですので、お手入れ方法は難易度別に簡単なところからご紹介していきます。

難易度レベル★
ヒトのマウスウォッシュのような、水に混ぜるタイプのものです。飲水に混ぜることによって口の中の常在菌バランスを改善させてくれるものです。飲水に混ぜるだけなので、いちばんハードルが低いですね。

難易度レベル★★
歯磨きガムを、お口の中でまんべんなく噛ませることです。およそだいたいのこは噛むときに左右のどちらか一方で噛むという癖があること、また、充分に噛まずに飲み込んでしまうことがあるので出来ればガムの端っこは飼い主様が手で持った状態で口の中の左右の奥歯までしっかり噛み噛み出来るようにしてあげるのが理想的です!色んなメーカーさんのものがありますが、硬すぎるものだと歯がかけてしまうことがあるので気をつけましょう。子供用のハサミで切断できるレベルの硬さならまず大丈夫だと言われています。

難易度レベル★★★
歯ブラシで歯磨きゴシゴシです!歯磨きペーストも、動物たちが好みそうな味のものがあるので、まずはペーストを舐めさせて『オイシィ〜〜🥰』となってくれたら、それを歯ブラシにつけて舐めさせるようにしましょう。そしてだんだん歯ブラシを口の中の方に入れることに慣れてもらい、ゆくゆくは歯の一本一本を、歯肉に沿って丁寧に磨けるようにしましょう!これは『練習』が必要なことなので、出来るようになるには何ヶ月もかかると考えて頂いたほうが良いものです。

嫌がってるこを押さえつけて歯磨きをするのは、だんだん嫌がり方がハードモードになってしまいますので無理矢理はしないほうがお互いのために良いですね。

ネコちゃんはほっぺたをスリスリするのが好きなこが多いので、ほっぺたスリスリしてる〜と見せかけて〜歯ブラシこしこし〜!という方法があります。ネコちゃんはその日その日のご機嫌もあるので毎日歯磨きするのは難しいかもしれませんが、歯垢は3日で歯石へ変化すると言われているので3日に一度の歯磨きはしたほうが良さそうです。😆

獣医師の学会やセミナーで、予防歯科のお話では『歯磨きで歯と歯肉の隙間である歯周ポケットのなかをしっかり掻き出してください!』ということを5億回くらい聴きました。5億回は言い過ぎました。でも、ほぼ100%毎回どの先生も仰っておられました。『それってヒトじゃん!!!!ヒトの歯医者さんの話をじゃん!!!出来ないよ…もっと裏ワザないの???』🥲と思ってましたが、どうも歯ブラシによる歯磨きを上回る裏ワザはないようです!😌根気強く褒めながらやっていけたら、大丈夫です!おトイレやお座りを覚えてくれたワンちゃんならきっと出来ます!

お口の中を見る習慣がおうちであったら、病気を早期に見つけられる可能性もあったりします。歯肉のしこりや歯の変色など、おかしいなと感じたことがあればご相談ください。

では!最後にうちのおはぎちゃんです。みごとな犬歯をアクビのたんびに披露してくれます!

2022.01.15

獣医師

犬猫も腸活!

 

こんにちは。副院長の飯田です。

 

 

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 

 

皆様はお正月をどのようにお過ごしでしたでしょうか?

 

 

私はお正月も仕事でしたが、2日3日は箱根駅伝を観ておりました❗️

 

 

小学校、中学校、高校と陸上競技をやっていましたので毎年箱根駅伝は楽しみにしており、

今年も録画しておき仕事が終わってからゆっくり観戦しました😄

 

 

実は数年前に青山学院大学の原晋監督の講演会を聴きに行ったことがあり、

その時に原監督の話していた組織マネジメント論に大変感銘を受けました。

 

 

それ以来箱根駅伝は青山学院大学を応援しておりますが、

さらに今年の青山学院大学の主将は私と同じ苗字の「飯田」君でしたので余計に応援に力が入りました笑

 

 

今年は見事優勝しましたのでとても良いお正月でしたね〜。

 

 

 

 

あと最近は休みの日に子供のサッカー⚽️の練習によくついて行きます👍

 

 

少し前までは周りの子達がボールを蹴っている中に萎縮して入っていけてなかったですが、

いつの間にか積極的にボールを蹴りに行きゴールも決められるようになりました。

 

 

子供の成長の早さには本当に驚かされますね。

 

 

自分も負けないようにいつまでも成長し続けられたらと思います❗️

 

 

 

 

 

 

さて、話は変わりますが今回は

 

「腸活」

 

についてお話しようと思います。

 

 

人でも近年腸内細菌の重要性がクローズアップされていますが、

わんちゃん猫ちゃんの腸内細菌についての研究も活発になっています。

 

 

腸内には多種多様の数百兆個の細菌が存在し、

これらがお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

 

 

そしてこの腸内フローラの乱れがアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や

大腸癌に代表される腫瘍疾患に関与しているということがわかってきています。

 

 

 

 

そんな腸内フローラを整えるためには

 

①良い菌を摂取する

 

②良い菌を育てる

 

③良い菌の邪魔をしない

 

 

この3つが重要です👍

 

 

①の良い菌を摂取するのはヨーグルトの中に入っている乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂ることです。

 

 

人の腸内善玉菌の主役はビフィズス菌ですが、犬は乳酸桿菌、猫は乳酸球菌なので

これらの菌を摂取するのが良いですね。

 

 

ただ、わんちゃんの場合は乳製品に対する乳糖不耐性を持っている子が多いため

摂取すると下痢をしやすいと言われています。

 

 

牛乳に比べヨーグルトはでは乳糖は少ないとされていますが、

念の為乳酸菌のサプリメントなどを選ぶと良いでしょう。

 

 

 

②の良い菌を育てるには腸内細菌の餌になるオリゴ糖や食物繊維が良いと言われています。

 

 

いい土壌がないといい作物が育たないのと同じで、

善玉の腸内細菌の効果を最大限発揮するには善玉菌が育つ土壌をしっかりと作る必要があります。

 

 

また、そのほか人では食生活の乱れ、加齢、睡眠時間の減少、便秘などが

腸内環境を悪くすると言われているので、規則正しい生活も土壌を整えるためにはとても重要ですね。

 

 

 

③の良い菌の働きを邪魔しないのも大切です。

 

 

特に悪い口腔内細菌が多いとその菌たちが腸の方へ移行したり、

皮膚を舐めることによって皮膚へ移行して皮膚炎の原因となってしまいます。

 

 

なので歯磨きなどで口腔内のお手入れをしっかりすることも腸内環境にとってはとても重要なんです。

 

 

 

 

 

 

この3つを意識して腸内フローラを整えることにより

犬のアトピー性皮膚炎をコントロールできる可能性が示唆されています。

 

 

現在、アトピー性皮膚炎の治療ではステロイドやアポキルといった

痒みや炎症を抑えるお薬を使用するのが一般的です。

 

 

もちろんこういったお薬を使うことは必要ではありますが、

乳酸菌やオリゴ糖などを使い「腸活」をすることで元々使っていたお薬を減らしたり、

やめたりできる可能性があります。

 

 

腸活による体質を改善していく治療は効果が出るまで時間がかかりますが、

当院ではこういった薬に頼らない治療にも取り組んでいますのでいつでもご相談ください!

2021.12.14

獣医師

猫ちゃんの嘔吐!これって病気のサイン?

みなさんこんにちは。
獣医師の佐々木です。
最近ますます寒くなってきましたね…。
季節の変わり目は、わんちゃん猫ちゃんも体調を崩しやすいです。

私の愛猫も、最近お腹の調子を崩して吐いてしまい、しばらく病院に通ってました🌀
今はすっかり元気です!

猫ちゃんを飼っている方はご存知の方も多いかと思いますが、猫ちゃんは吐きやすい生き物ですね。
ただ、いつもと少し様子が違う場合は「このまま様子を見ていいのかな?」「病院に行くべきかな?」と心配になるのではないでしょうか。

そこで今日は、すぐ病院に連れて行くべき嘔吐と心配の少ない嘔吐の違いを説明したいと思います。

まずはすぐに病院に連れて行くべき嘔吐の症状です。

⭐︎嘔吐の頻度が増えた
⭐︎食欲がない
⭐︎下痢をしている
⭐︎異物を誤食した
⭐︎嘔吐物に血が混じっている
⭐︎嘔吐物から異臭がする
⭐︎水を飲んだ後も吐いている
⭐︎吐こうとしているのに何も出てこない

考えられる病気としては、以下のものが挙げられます。

①腸閉塞(毛玉や異物)
おもちゃや紐、布など異物を食べてしまった場合に起こります。長毛の子は自分の毛玉が腸に詰まってしまうことも..

②中毒
玉ねぎ、チョコレート、煙草、ユリ科植物、洗剤など、猫ちゃんにとって体に害のあるものを食べてしまった時に起きます。

③胃腸炎
感染、食事、ストレスなどによって起こります。

④膵炎
膵臓で作られる消化酵素が何らかの原因で膵臓自体や周囲の臓器を消化してしまいます。悪化するといろんな臓器がダメージを受けてしまうこともある、怖い病気です。

⑤腫瘍
猫ちゃんは消化管のリンパ腫が多いです。高齢の子は特に注意が必要です。

⑥肝臓、腎臓の病気
胃や腸の病気だけではなく、肝臓や腎臓の病気が進行している場合も嘔吐症状が出ることがあります。

「嘔吐」は、さまざまな病気のサインですので、いつもと違う様子が見られた場合は病院で広く検査を受けさせることをおすすめします。

また、猫ちゃんがご飯を食べず、数日絶食状態が続いてしまうと「肝リピドーシス」という脂肪肝の状態になってしまうことがあります。
一度この状態になってしまうと死亡率が高く、治療もかなり大変です。
特に太っている子はリスクが高いので要注意です。
食欲がない場合は様子を見ず、病院に連れて来てください。

では続いて、比較的緊急性が低い嘔吐です。

⭐︎一度だけ吐いた
⭐︎元気や食欲がある
⭐︎下痢をしていない

上の状況が全て当てはまる場合は、緊急性が低いケースが多いです。

原因としては、
・一時的に胃腸の調子が悪かった
・勢いよく多量のご飯を食べてしまった
・毛玉を吐こうとした

などの可能性が考えられます。
病気ではないけど、吐き戻しが多い…なんてことも猫ちゃんはよくありますが、そんな猫ちゃんには吐き戻しを減らす工夫をしてあげる必要があります。

⭐︎食事の回数を増やす
⭐︎早食い防止のお皿を使う
⭐︎食器に高さをつける
⭐︎ブラッシングをこまめにする
⭐︎吐き戻し軽減フードを食べさせる

ちょっとした工夫をすることで、吐き戻しの回数が減ることもあるので、試してみてくださいね。

今回は猫ちゃんの嘔吐についてのお話でしたが、どうだったでしょうか?
猫ちゃんは体の不調を表に出しにくいので、気づいた時には病気が進行してしまっていることも少なくありません。
少しでも不調を感じた時はご相談下さい。
また、病気にいち早く気づけるように、当院では健康診断も行っていますので、是非活用してください🐱

2021.11.13

獣医師

乾燥に要注意!!〜保湿の重要性〜

こんにちは!
獣医師の吉田です。

 

早いもので気がつけばもう11月ですね~🍁
2021年もあと少し。。あっという間です。
毎年時間の過ぎるペースが早まっているように感じますね。
先月までは暑かったのに、急に冬がやってきました。
秋はどこに行ったのでしょうか?

 

急な温度変化ですが、皆さま体調の方はいかがでしょうか?
私たち人間も季節の変わり目は風邪をひきやすいと言いますが、わんちゃん・ねこちゃんも同じで、【お腹にきやすい(お腹壊しやすい)】と言われてます。
これ、大事ですのでしっかり覚えましょうね。✍️

 

さて、だんだんと気温が下がっていき冬はもうすぐそこに来てます。
この季節に、気をつけていただきたいものが、【乾燥】です。
コロナ禍でアルコールを使うことが多い昨今、手肌の乾燥に困りますよね。
女性の方はもちろん、男性の方も顔や手足の乾燥に敏感な方多いと思います。僕も毎年冬場は顔や手、踵が乾燥してひび割れするので保湿剤使ってます。笑

 

わんちゃんたちも人間よりも毛で覆われているので、あまり乾燥しなさそうに思えますが、実は、人間の赤ちゃん(新生児)よりも皮膚が薄く、体の外からの刺激に、より敏感なのです。そのため、正しいケアが必要です。🐶

 

乾燥肌に見られる特徴を挙げると、
○被毛のパサつき・乾燥
○皮膚のカサつき
○フケが出る
○毛艶が悪くなる
など。。。あります。

 

こうして乾燥肌が進行していくと、
外からの刺激によって痒みが出てきます。
その痒みが悪化すると、そこを舐めたり、噛んだり、掻きこわしたりしてさまざまな皮膚トラブルを引き起こします。

 

また、皮膚だけではなく、被毛にも悪影響が及び、脱毛や切れ毛、毛玉といった問題が起こります。

 

特に皮膚が露出していたり、薄かったり、柔らかい部分の【顔まわり、首元、お腹、肉球、手足の付け根】などは、乾燥肌になりやすいと言われています。

 

では、このような乾燥による皮膚トラブルはどのように防げば良いのでしょうか?

 

それは、
①保湿する
・乾燥を防ぐために低刺激のシャンプー(界面活性剤がアミノ酸系のシャンプーなど)や、
ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンが入っているシャンプーを使用する

・保湿剤を使う
例)セラミド、尿素クリーム、スクワランなど

 

②栄養管理
・バランスの良いご飯を与える
例)皮膚を作る良質なタンパク質の入ってるフード

 

③環境管理
・部屋の湿度を50~60%になるようにする

 

以上、①~③が大事な予防対策となります!✨
私たちだけではなく、一緒に暮らすペットたちも冬場は乾燥が敵になりますので、日々スキンシップをとるときに身体中を触ったり、見たりしてくださいね!

 

※乾燥肌で生じるフケや痒みは、実は脂漏症やアトピー性皮膚炎、膿皮症でも見られるため、変わったことがあればすぐに私たち獣医師にお気軽にご相談くださいね♪😄

 

 

まだ雪の季節には早いですが、下の写真の子は私の実家のチワワ(くーちゃん)で、今から9年前の大雪が降ったときにかまくらを作って一緒に遊んだ時の写真です。(当時まだ0歳!若い!!)
年に1〜2回しか会えていないので、コロナがおさまり、流行り病を気にせずに頻繁に会いに帰りたいです🥺

 

 

Copyright©もりやま犬と猫の病院 All rights reserved.